内部リンクとは?SEOに効果的な内部リンクの数や貼り方のコツを徹底解剖

内部リンクとは、Webサイト内の異なるページとつながるために貼るリンクのことです。内部リンクはなぜSEO対策に効果があるのか、また、適切な数や貼り方のコツ、改善するポイントについて解説します。ぜひ参考にして、Webサイトの検索順位向上につなげてください。


SEO対策に欠かせない「内部リンク」とは


内部リンクとは、Webサイト内の異なるページをつなげるためのリンクのことです。例えば、型抜きクッキーの作り方について紹介するページがあるとしましょう。型を抜く工程を説明する部分に、型抜きの種類や選び方などの情報も紹介すると、よりユーザーに役立つページになります。

しかし、作り方を紹介するページに型抜きの紹介まで含めてしまうと、内容が煩雑になり、読みにくくなるでしょう。型抜きの種類や選び方については別ページを作成し、内部リンクでつないでおくなら、各ページの内容をすっきりとまとめ、なおかつユーザーが求める情報をその場で得られるようにすることができます。

内部リンクの重要性

 
内部リンクがあることで、ユーザーは知りたい情報をすぐに得られるようになります。知りたい情報が生じる度に検索画面に戻って検索する必要がないため、ストレスなく記事を読み進められるでしょう。

また、ストレスなく情報を得られるWebサイトだとユーザーが認識すると、サイトに記載されている情報に対しても信頼を感じやすくなります。今後、類似する情報を知りたいと思ったときには、サイト名などで検索して、自発的に閲覧してくれるようになるでしょう。

このように、適切な内部リンクを設置することは、ユーザーの役に立つだけでなく、信頼性の高いサイトとして判断されることや閲覧数を増やすことにもつながります。ページを作成する際においても重要性が高い要素だといえるでしょう。

内部リンクの種類

内部リンクとは、記事内にあるリンクだけを指すのではありません。Webサイト内のページとページを結ぶリンクであれば、すべて内部リンクです。主な種類としては次の5つが挙げられます。

本文内に貼られたリンク
グローバルメニュー
パンくずリスト
サイドバー
フッター

本文内にあるリンクとは、記事の流れに沿って設置する内部リンクです。ユーザーが疑問や興味を抱いたタイミングで知りたいと思う内容を記載したページを紹介するため、クリックしてもらえる可能性は高いと考えられます。

グローバルメニューとはWebサイト内の全てのページで表示される内部リンクです。主に「会社概要」や「サービス・製品」、「お問い合わせ」など、ページ名ではなくカテゴリーを記載します。

パンくずリストとは、ページを構造化して現在の位置をわかりやすく表示した部分のことです。現在表示しているページの1つ上の階層やトップページにワンクリックで移動することができます。

サイドバーとは、記事の横部分にある内部リンクです。関連記事やよく読まれている記事のリンクを貼っています。アイキャッチをつけて、記事内容をわかりやすく表示していることが多いのも特徴です。

フッターとは。グローバルメニューと同じくWebサイト内の全てのページで表示される内部リンクを指します。ページの下部に固定され、「会社概要」や「サービス・商品」、「ダウンロード」、「お問い合わせ」など、ユーザーニーズの高そうなカテゴリーを表示していることが一般的です。

最適な内部リンクの数

内部リンクの数は特に決められていません。しかし、あまりにも少ないとユーザーがWebサイト内で移動しにくくなるため、ユーザーが便利なように適切な数の内部リンクを適切な場所に設置しましょう。

一般的に、1つのページに4つ以上の内部リンクの設置が好ましいとされています。4つよりも少ないと、ユーザーが不便に感じるだけでなく、検索エンジンのクローラー(Webサイトを巡回してインターネット上の情報を収集し、データベースに登録するロボット)が内部リンクを認識せず、検索順位の評価に含めない可能性があるからです。

一方、上限については特に目安はありません。Webサイト全体で数千程度の大量の内部リンクを設置しても、それら全てがユーザーにとって役立つものであるならば、検索順位を下げることにはならないでしょう。

内部リンク構造の最適化によるSEO効果

 

内部リンクを設置することでSEO効果を得られることがあります。SEO効果が高まると、検索エンジンにおけるページの検索順位が上がり、よりユーザーに閲覧されやすいページ、Webサイトになるでしょう。

内部リンクによってSEO効果が期待できる理由としては、次の3つが挙げられます。

クローラーの巡回効率が上がる
ユーザーの回遊性が上がる
ページ同士の関連性を示すことでサイトの評価が上がる

それぞれの理由について解説します。

クローラーの巡回効率が上がる

内部リンクを設置すると、クローラーはサイト構造を把握しやすくなり、効率よくWebサイト内を巡回できるようになります。

クローラーが巡回しないサイトやページは検索エンジンの検索結果には表示されにくくなるため、クローラーが巡回しやすいようにサポートすることは大切です。内部リンクを設置することでクローラーの巡回効率を上げ、検索結果に表示されやすい状態を作っておきましょう。

ユーザーの回遊性が上がる

ユーザーが知りたいと思う場所に内部リンクを貼っていないときには、ユーザーは情報を入手するために一度検索サイトに戻り、キーワードなどで検索して別のWebサイトのページを閲覧するかもしれません。しかし、関連するページやユーザーニーズの高いページのリンクを適切な位置に貼っておくことで、ユーザーは簡単にWebサイト内を回遊できるようになります。

ユーザーがWebサイト内を簡単に行き来できるようになると、自然とWebサイトでの滞在時間が長くなるでしょう。つまり、内部リンクを貼ることで、ユーザーの離脱率を低減することにもつながるのです。

ユーザーの離脱率が下がると、検索エンジンによるWebサイトの評価が高まります。評価が高まると検索上位に表示されるようになり、検索結果からのユーザーの流入数の増加も期待することが可能です。

ページ同士の関連性を示すことでサイトの評価が上がる

グローバルメニューやパンくずリスト、フッターなどの内部リンクは、Webサイトを構造的に構成していないと設置できません。ユーザーにとって使いやすいWebサイトにするためにも、Webサイトを構造的に構成し、ページ同士の関連性がシンプルにわかるようにしておく必要があるといえるでしょう。

また、ページ同士の関連性を明らかにし、パンくずリストなどでわかりやすく表示していると、検索エンジンにWebサイトがどのような分野を専門的に扱っているのか知らせることができます。検索エンジンはユーザーにとって有益と思われる専門性の高いWebサイトを高く評価するため、検索順位が上がりやすくなるでしょう。

ただし、ページ同士の関連性が希薄なものを内部リンクでつないでも、検索エンジンから有益かつ専門性の高いWebサイトとは評価してもらえません。妥当性のない内部リンクを設置していると判断され、評価が下がるリスクもあります。

内部リンク最適化のコツ5つ


内部リンクは少なすぎるとユーザーの利便性を向上する効果は得にくいですが、ただ数が多ければ良いというものではありません。特に妥当性のない内部リンクは、検索エンジンからの評価を下げ、SEO対策において逆効果となります。内部リンクを設置するときは、位置や効果をしっかりと吟味することが必要です。

内部リンクを最適化するためのコツとしては、次のポイントが挙げられます。

アンカーテキストには適切な言葉を入れる
重要なページへリンクを集める
画像リンクにはalt属性を設定する
リンクの視認性を上げる
URLを統一する

それぞれのポイントについて解説します。

1.アンカーテキストには適切な言葉を入れる

アンカーテキストとは、内部リンクの表題となる文章のことです。ユーザーは、アンカーテキストの内容で内部リンクに記載されている内容を理解します。そのため、アンカーテキストが内部リンクの内容を適切に示したものでないときは、ユーザーは知りたい情報をリンク先で得られず、Webサイトに対して信頼できないと感じるかもしれません。

アンカーテキストが魅力的でないときは、ユーザーにリンクをクリックしたいという気持ちを起こさせない可能性があります。アンカーテキストを作成するときは、リンク先の内容を端的に表現するだけでなく、ユーザーにクリックしたいと思わせる魅力的な文章に仕上げることも意識しましょう。

なお、アンカーテキストはユーザーだけでなくクローラーもチェックします。内容を把握しやすいような文章にすることは、クローラーの巡回効率を高め、検索順位を向上させるためにも有用です。

また、異なるページには異なるアンカーテキストを使うことにも留意しましょう。同じアンカーテキストを使うと、クローラーが混乱し、Webサイトに対する評価を下げる可能性があります。

2.重要なページへリンクを集める

クオリティが高く、重要な情報が記載されているページにリンクを集めることで、ユーザーは重要度の高いページに簡単に移動できるようになります。獲得できる情報も増え、ユーザーの利益になるといえるでしょう。

また、重要なページから他のページにリンクを貼ることも大切です。重要なページに集まったユーザーを振り分けることができるだけでなく、リンク先のページの評価を高めることもできます。

3.画像リンクにはalt属性を設定する

画像リンクには、alt属性を設定しましょう。羂索エンジンが画像の意味を理解しやすくなるだけでなく、何らかの理由で画像が表示されないときには、ユーザーに画像の内容を伝えることができます。

4.リンクの視認性を上げる

リンクであることがわかりにくいと、ユーザーにクリックしてもらえません。文字の色やアンダーバー、字体などでリンクであることがわかるようにしておきましょう。

5.URLを統一する

リンクとして貼るURLは統一しておきましょう。「www」や「/」の有無が統一されていないと、検索エンジンに別サイトと判断され、内部リンクとして正しく評価してもらえない可能性があります。

内部リンクをチェックする方法


内部リンクが適切に貼られているか、定期的に確認する必要があります。リンクの状態を確認する方法について見ていきましょう。

内部リンクの確認方法

Googleのツール「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」の「リンク」のタブを開くと、内部リンクと外部リンクの詳細が一覧表示できます。また、内部リンクの総数やページごとのリンク数も一目でチェック可能です。

リンク切れの確認方法

Google Search Consoleの「インデックス カバレッジ レポート」では、Webサイト内の内部リンクがエラー表示になっていないか確認することが可能です。エラーや警告が表示されているときは、リンク切れが疑われます。

内部リンクの改善方法は3つ


内部リンクをより良いものにするために、次の3つの方法で改善してみましょう。

関連性が高いページ同士の内部リンクを増やす
アンカーテキストの文章を見直す
リンク切れを直す

それぞれの方法を解説します。

1.関連性が高いページ同士の内部リンクを増やす

関連性が高いページに内部リンクを設置し、簡単にWebサイト内で移動できるようにしておきましょう。関連性があり妥当だと思われる場所に設置した内部リンクは、数が多くともWebサイトの評価を下げません。

2.アンカーテキストの文章を見直す

アンカーテキストの文章が、リンク先の内容を的確に表しているのか見直してみましょう。また、リンクしたいと思える魅力的な文章であるのかも確認します。

3.リンク切れを直す

リンク切れはSEOには影響を及ぼさないとされていますが、クリックしたユーザーを残念な気持ちにさせ、他のWebサイトへの流出につながる可能性があるのは事実です。こまめにリンク切れを確認し、直しておきましょう。

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