「MEO対策」というワードは日常生活では使わないため、聞きなれない方も多いのではないでしょうか。
しかし、MEO対策は店舗への集客を行う上で非常に重要なポイントですので、ぜひこの記事を読んで自社のMEO対策を検討していただければ幸いです。
この記事では、MEO対策とは何かといったところから、そのやり方、自分で行うのではなく業者に依頼する際にかかる費用、SEO対策との違いについてわかりやすく解説します。
MEO対策とは？ 自分でやっても効果があるかわかりやすく簡単に紹介！
まず、MEO対策とは何かについてわかりやすく解説します。
MEO対策の概要
MEOとは「地図エンジン最適化(Map Engine Optimizati)」のことを指します。店舗集客を向上させるために、主にGoogleマップなどの地図アプリ内の検索結果において上位表示されるように様々な施策を行うことがMEOに当てはまります。ローカルSEOとも呼ばれることがあります。
例えば、「池袋 レストラン」や「渋谷 病院」などのキーワードを検索すると、地図上にお店が並びます。その際にその人の位置情報から近くの店舗を表示させることで、検索した人が店を訪れやすくなるのです。
まとめサイトやポータルサイトともお店の場所を載せていることが多いですが、それらとの違いとして、Googleマップにおいては今現在の閲覧者のいる場所やこれから行く場所から近いお店を表示しやすいことが挙げられます。
このように距離感的に行きやすいお店が表示されると人々は集客につながりやすいため、まとめサイトやポータルサイトなどよりも集客効果があると言われています。
MEO対策は自分でやっても効果はあるの？
結論から申し上げますと、MEO対策は自分でやっても効果は出ます。SEO対策とは違い、MEO対策は初心者でも成果が出しやすいのです。
その理由を以下で解説します。
１点目の理由は、「上位表示の基準が低い」からです。
SEO対策においては上位表示の基準は3位以内とされており、それを初心者が目指すのは至難の業です。しかし、SEO対策とは違い、MEO対策では上位10位以内に入れば許容範囲内であることが挙げられます。これは上位10以内で地図検索者のお店選びの比較検討範囲に入ることが多いためです。
勿論、上位3位以内に入ると更なる集客が望めるため、可能な限りは上位3位以内を目指すべきです。しかし、上位10位以内でも集客効果は期待できるため、初心者でも効果を出しやすいと言えます。
2点目の理由は、「行うべきことが明確」だからです。
SEO対策においては、HTMKタグの最適化やキーワードの設定や選定、検索意図や信頼性を考慮したコンテンツ作成など、やるべきことが多岐にわたる上にやり方も一つ一つが複雑で、どこから取り掛かっていいのか自分で行おうとすると混乱しやすいです。
しかしSEO対策とは違い、MEO対策においては、詳しいことは後述しますが、やることは日々の最新情報の更新、口コミの編集や返信、店舗情報の登録など、SEO対策と比較してやるべきことややり方がわかりやすく初心者でも取り掛かりやすいです。
外部評価対策など少々煩雑な部分は外部に受注することをおすすめしますが、自分で行える箇所を行うだけでも、格段に上位に入りやすくなります。
３点目の理由は、「自らの考えを直接反映できる」からです。
地図検索者は、店舗情報を見る際にその店舗の強みなどを知りたいと感じています。他社を通さず自分でMEO対策を行うことで、イメージやコンテンツ内容の違いを生むことなく直接閲覧者に店舗情報をわかりやすく伝えることができます。するとその強みに興味を抱いた閲覧者が店舗に来やすくなるため、集客効果がアップします。
MEO対策を自分でやる方法・やり方は？
ここではMEO対策のやり方について、一つ一つわかりやすく解説します。
まずやるべき手順は以下の通りです。
1.Googleビジネスプロフィールに登録する
まずは、Googleビジネスプロフィールに登録をする必要があります。
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ検索の結果に表示されるお店の情報を管理することが出来る無料ツールです。
やり方としてはGoogleアカウントを作成し、その後Googleビジネスプロフィールにてビジネスアカウントを作成しましょう。
2.オーナー確認
基本情報の入力が完了したら、次にオーナー確認を行いましょう。
基本情報を入力すると、メールかハガキ、電話にSMSコードが送信されます。贈られてきたコードを所定のページに入力することで、オーナー確認が行えます。
２.キーワード選定
次にキーワード選定を行います。
キーワードの選定を丁寧に行うことで、自社店舗がGoogleマップ上で上位表示されやすくなります。最初は自社店舗のエリア内で検索されやすいが検索ボリュームが少ないものを選ぶと良いでしょう。
例えば、「池袋 レストラン」など検索ボリュームの多いキーワードは競合が多いため、その中で上位表示を狙うのは難しいです。
「池袋 とんかつ」など、詳細な商品ジャンルを含み比較的検索ボリュームの少ないキーワードを設定すると、競合が少なくなるため、上位表示を狙いやすくなります。
まずは検索ボリュームの少ないキーワードで上位表示を狙い、効果が現れたら徐々に検索数の多いビッグキーワードを設定していくのが堅実です。
3.店舗情報
次に、正式な店舗名や営業時間、住所を入力しましょう。入力できるものは全て入力することで、信頼性のある情報だと判断されてGoogle検索上位に表示される確率が上がります。
また、住所は自社サイトとGoogleビジネスプロフィールで同じ表記になるようにしましょう。自社サイトにて「1丁目2-3」と表記したのにGoogleビジネスプロフィールでは「1丁目2番3 号」などと異なる表記を用いると、Googleが違う住所だと誤認してしまう場合があります。
4.写真を追加する
お店の雰囲気や魅力が伝わるような写真をGoogleマップアプリから追加しましょう。写真の数は多ければ多いほどよいのですが、目標は30枚、最低でも10枚はアップすると良いでしょう。
写真を追加する際には、お客様が「行きたい」と思うような写真を選択しましょう。
たとえば、飲食店であれば料理の写真や店内の様子などの自分で撮った写真を追加すると、自社の良さがわかりやすく伝わります。
また店舗外観の写真も追加すると、店舗の場所がわかりやすく来店時に迷わず到着できるため、機会損失を防ぐことができます。
5.商品を追加する
店舗の商品も追加しましょう。
商品は写真付きで登録できます。写真で表示することで、お客様の目を惹きやすくなるため、出来る限り自分で撮った魅力的な写真もセットで登録しましょう。
商品の入力のやり方は、情報ページの「商品」をクリックするか左側にあるメニュータブより「商品」をクリックし、「商品を追加」を押すと詳細入力画面になるのでここから入力できます。
ここでは、商品の画像、商品名、カテゴリ、価格、商品の説明などの情報を入力できます。ここでも入力できるものは全て入力できると、お客様にとっても情報がわかりやすくなるため集客効果向上が期待できます。
6. 投稿機能を使う
Googleビジネスプロフィールの店舗の告知を行うことができる「投稿機能」を使いましょう。
この機能を使うと自社の新しいキャンペーンやイベント、新メニューなどの情報をリアルタイムでPRできます。このように最新情報を伝えることでGoogleの評価が上がります。
最低でも週2回以上情報を発信すると、新しい情報を更新し続けるコンテンツとしてGoogleが認識し、上位表示されやすくなります。
7. 口コミを活用する
MEO対策のためには口コミの管理も大切です。
ついた口コミには返信を行い、評価が落ちないように心がけましょう。
また、時には悪い口コミがつくこともあります。
良い口コミにだけ反応していると、お店の信頼性が損なわれてしまう可能性があるので、悪い口コミに対しても謝罪を行うなどの丁寧な返信を行うようにし、対応のやり方において違いを生まないようにしましょう。
MEO対策を会社でお願いする場合にかかる費用は？
ここまででMEO対策を自分で行う場合のやり方についてわかりやすく説明してきましたが、自社で行うと人的コストや慣れるまでのある程度の時間がかかります。
思うようにMEO対策が出来ない場合は、外注するのも一つの手です。外注すれば、ノウハウがない中自社でMEO対策を行うよりも早く上位表示ができます。また、SEO対策よりも外注費用は安く済むので比較的依頼もしやすいです。
では、実際にMEO対策を外注した場合どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
MEO対策の費用相場は大体3万円から5万円とされています。
契約形態には『成果報酬型』と「固定月額型」が存在し、それによっても費用は少々異なりますので、以下それぞれの契約形態の特徴の違いについてわかりやすく解説します。
月額固定型
月額固定型は、毎月固定費用を支払う契約形態です。
料金の相場は月額３～5万円であり、施策内容やキーワード数によっても違いがあります。
検索結果が上位に表示されない場合でも毎月の支払いが発生するのはデメリットですが、日々の施策及びレポーティングを行ってもらえるため、その結果を受けてやり方の改善などの施策に取り組むことができます。
また、施策内容によってはMEO対策のやり方に関してのノウハウを教えてもらえるため、初めてMEO対策を業者に依頼する方や、一定期間外注した後に自分でMEO対策を行いたいと考えている方におすすめです。
成果報酬型
成果報酬型は、検索結果があらかじめ業者と決めていた一定の順位に到達した際に費用を支払う契約形態です。
具体的な費用は業者によって異なりますが、日額換算で1,200～1,500円ほどが相場とされています。
結果が出ない場合は費用が発生しない契約形態のため、安心して利用することが出来るのがメリットです。特に成果に対してのみお金を払いたいという方はこのやり方が向いているでしょう。
しかし、注意点もあります。
月額固定型と同じで、MEO対策を実施するキーワード数によって金額が変動することが多いため、どの程度のキーワード数を対策してもらうのかあらかじめ考慮しておきましょう。
また、競合が少ない地域や検索ボリュームが少ないキーワードを対策してもらう場合は上位表示されやすいため、月額固定型よりも結果的に高い費用がかかってしまう場合があります。
MEO対策が意味ないというのは嘘？
Googleマップを使う人が非常に多い現在において、MEO対策は注目を集めています。
反面、MEO対策の需要が増加しているからこそ、MEO対策をほとんど行わない悪質な業者も多く存在しています。
そのせいで、「MEO対策は意味がない」と間違ったうわさが流れているのです。
しかし、MEO対策は正しく行えば、ユーザーの目にとまりやすくなるため、集客につながります。
業者に依頼する際には、具体的なサービス内容や対策方法、事例実績を確認し、複数社で相見積もりをとってそれぞれの違いを吟味し、信頼できるかどうかを判断しましょう。
MEO対策とSEO対策の違いは？
MEO対策とSEO対策は目的や対象において違いがあります。
MEOは、対象がGoogleマップ検索で地図を探す人で、店舗型のビジネス展開をしている会社の店舗やウェブサイトの訪問者数増加が目的です。
他方、SEO(検索エンジン効率化)は興味のあるキーワードをGoogle検索する人が対象で、自社サイトへのアクセス数や検索順位を向上させてオーガニック集客を行うことが目的です。
【まとめ】MEO対策を正しく行い、集客につなげましょう！
いかがだったでしょうか。
この記事では、MEO対策のやり方やかかる費用、SEO対策との違いについてわかりやすく解説しました。
MEO対策は正しく行えば、集客につながるため是非検討してみましょう。
