インフルエンサーでSEO効果を高める方法!適した人材の選び方も紹介

インフルエンサーマーケティングを通して、SEO効果を高めることは可能です。どのような仕組みでSEO効果が上がるのか、どのような方法が有効なのか解説するので、ぜひ参考にしてください。また、適切なインフルエンサーを選ぶ方法も紹介します。

インフルエンサーマーケティングとは?

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インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーに製品やサービスをアピールしてもらうことにより消費者に行動を促すマーケティング手法です。インフルエンサーが企業側ではなく消費者側の目線で商品やサービスを紹介することで、消費者に共感を持ってもらいやすくなり、訴求力を高めることができます。

そもそもインフルエンサーとは、積極的に情報を発信し、他の人々の消費行動や感情に影響を与える人物のことです。主にSNSやブログなどのインターネットを通じて発信しているため、インターネットによるマーケティングの一つの手段として活用することができます。実際にインフルエンサーはSNSのフォロワーやブログの読者が多く、インフルエンサーを味方につけることで彼らのフォロワーや読者も味方につけることが可能です。

また、インターネットを使って独自にマーケティングを実施するときには、発信者として信頼を得ることから始めなくてはいけません。自社商品やサービスの魅力を客観的に紹介したとしても、企業自体の信頼性が低いときは、閲覧者が購入や問い合わせなどのアクションを起こしてくれる可能性も低いと考えられるでしょう。

しかし、すでにフォロワーや読者からの信頼を得ているインフルエンサーを通して商品・サービスをPRしてもらえば、企業としての信頼性を構築していなくてもフォロワーや読者に受け入れてもらいやすくなります。短期間で広告効果を上げたいときにも、インフルエンサーマーケティングの実施を検討できるでしょう。

インフルエンサーでSEO効果は高められる

インフルエンサーマーケティングを行うことで、商品やサービスを紹介するウェブサイトのSEO効果を高めることができます。

なお、SEO効果とは、検索順位の上位に表示されることです。SEO効果を高めるためには、ページ内の文章のクオリティを高めたり、よく検索されるキーワードを散りばめたりする必要があり、しかも効果が出るまでに時間がかかるとされています。

しかし、インフルエンサーマーケティングを実施すると、ウェブサイトの検索数や閲覧数を短期間で増やすことが可能です。そのため、検索順位も短期間で上昇しやすくなるでしょう。

インフルエンサーでSEO効果が高まる仕組み


本来、インフルエンサーマーケティングは商品やサービスの認知度を高め、売上を伸ばすために実施される手法です。しかし、副次的な効果として、関連するページのSEO効果を高めることができます。SEO効果が高まる仕組みとしては、次の2つが挙げられるでしょう。

被リンクの増加
サイテーションの増加

それぞれどのような仕組みでSEO効果を高めるのか、わかりやすく解説します。

被リンクの増加

被リンクとは、他のウェブサイトに設置されたリンクのことです。対象とするウェブサイトの被リンクが増えると閲覧数が高まり、検索上位に表示されやすくなるので、結果としてSEO効果を高めることになります。

実際のところ、被リンクを増やすだけではSEO効果を高めることができません。例えば、インフルエンサーがSNSでウェブサイトの被リンクを設置し、拡散した場合には、SEO効果を期待できないでしょう。インフルエンサーがブログで被リンクを設置する、あるいはインフルエンサーが設置した被リンクを使って、実際に当該ウェブサイトにアクセスすることで、SEO効果を高めることができます。

良質な被リンクとは?

被リンクがSEO効果を高めるためには、その被リンクが自然かつ良質なものであることが必要です。例えば、文章の理解を深めるために必要と思われる被リンクであれば、ユーザーに役立つ自然かつ良質な被リンクといえるでしょう。適切な位置に被リンクが表示されているなら、文章が冗長になることを回避し、なおかつより深い理解を得たいユーザーだけが利用することができます。

例えば、インフルエンサーが好みのチョコレートを紹介する投稿に、耐熱効果を高める外壁塗料の被リンクが設置されていても、ユーザーの役に立つとは思えないでしょう。このような被リンクは良質とはいえず、SEO効果を高めることはありません。関連性の高い投稿やウェブサイトに設置された被リンクのみ、良質と判断されてSEO効果を高めることにつながるのです。

とはいえ、良質な被リンクの数が多ければ多いほどSEO効果が高まり、検索順位が上がるのでもありません。SEO効果は被リンク数だけで決まるのではなく、コンテンツのクオリティや特定のキーワードへの関連性、ウェブサイトへのアクセス数などの総合的な評価で決まります。

悪質な被リンクとは?

なお、悪質と思われる被リンクは、SEO効果を高めることにならないだけでなく、かえって検索順位を下げてしまうことにもなりかねません。例えば、次のような被リンクは、マイナスのSEO効果を生む恐れがあります。

□ 被リンクの設置、あるいは被リンクを含む投稿に対して金銭のやり取りが発生している
□ 被リンクに対して、商品やサービスのやり取りが発生している
□ 過剰な相互リンク(被リンクをお互いに設置する)だと判断される
□ 相互リンクだけを目的としたウェブサイトを作成する
□ アンカーリンクにキーワードを豊富に盛り込み、大規模なマーケティングキャンペーンやゲスト投稿キャンペーンを展開している
□ 自動化されたプログラムを使って被リンクを設置している
□ 第三者のコンテンツに対して、必要性に関わらず被リンクを義務付けている

このような被リンクはいずれも不自然なものと判断されるため、SEO効果を高めることは期待できません。それどころか、Googleのガイドラインへの違反とみなされる可能性もあるため注意が必要です。

SNSがどのようにSEO効果と結びつくのかに関しては、次の記事で詳しく解説しています。SNSを活用したマーケティングについても紹介しているので、ぜひご覧ください。

サイテーションの増加

サイテーションとは「引用」や「言及」を意味する言葉ですが、SEO関連で用いられるときは「特定のウェブサイト名やブランド名を異なるウェブサイトやSNS上に記載すること」を指します。被リンクとは異なり、リンクを設置する必要はありません。

サイテーションを増やすと、特定のウェブサイト名やブランド名の認知度が上昇し、結果的に検索順位が上がる効果、つまりSEO効果を期待できます。なお、単にウェブサイト名やブランド名を異なるウェブサイトやSNSに記載しても、SEO効果は期待できません。記載されている内容が、特定のウェブサイトやブランドに対してポジティブな内容であることも必要です。

発言力と発信力を持つインフルエンサーが自身のSNS投稿やウェブサイトで、特定のウェブサイトやブランドをポジティブに言及すれば、SEO効果もより高まると考えられるでしょう。

SEO対策にインフルエンサーが必要な理由


SEO対策としては、コンテンツのクオリティを上げる、キーワードを散りばめるなどを実施することが一般的ですが、インフルエンサーによる対策を実施することも少なくありません。インフルエンサーをSEO対策に用いる理由としては、次の2点が挙げられます。

注目を集めるスキルに長けているから
SNSで情報を検索する人もいるから

それぞれの理由について解説します。

注目を集めるスキルに長けているから

SNSで人気を集めているインフルエンサーは、注目を集めるスキルに長けています。どのように発信すれば共感を得られるか、フォロワーや読者を獲得できるかについてインフルエンサーは理論的あるいは直感的に熟知しているため、多大な影響力を期待できるでしょう。

また、インフルエンサーの投稿やウェブサイトに被リンクを設置すると、フォロワーや読者がリンク先を閲覧する可能性があるため、閲覧数の増加も期待できます。被リンクを設置しない場合でもサイテーションの増加を期待でき、結果としてSEO効果が高まると考えられるでしょう。

SNSで情報を検索する人も多いから

インターネットを使って情報を検索する人も多いですが、すべての人がGoogleなどの検索エンジンを利用するわけではありません。特に口コミを知りたいときには、SNSで情報を検索するほうが効率的に目的を達成できるため、SNSで情報を検索することもあります。

例えば、最近話題の新しいスイーツについての情報を集める場合を想定してみましょう。すでにそのスイーツを食べたことがあり、まだ行ったことがないパティスリーで買ってみたいと考えているのであれば、Googleなどの検索サイトで検索することが適しています。名前が知られている有名パティスリーなどが上位に表示されると考えられるため、有名どころを知ることができるでしょう。

しかし、まだその話題のスイーツを食べたことがない場合であれば、SNSを使って実際に食べた人の口コミを検索するほうが、知りたい情報を効率的に探すことができます。SNSの検索窓を使い、「〇〇(スイーツの名前) おいしい」「〇〇 まずい」などのキーワードで口コミをチェックできるでしょう。

また、すでにその話題のスイーツを食べたことがある場合でも、SNSで情報を検索することがあります。例えば、特定のパティスリーで販売されているスイーツがおいしいのか知りたいときであれば、「〇〇(スイーツの名前) △△(パティスリーの名前) 評判」のようにキーワードを入力し、SNS経由で口コミをチェックできるでしょう。

グルメ以外にも、ファッションや旅行、ドラマなどは、口コミが気になる人も多いため、SNSを使って情報を検索することが多いと想定されます。SNSで情報を発信しているインフルエンサーと連携することで、よりウェブサイトの検索順位が上がり、ブランドや商品、サービスに対するユーザーの関心を高められるでしょう。

SEO効果を高める4つのポイント


インフルエンサーによってSEO効果は高まりますが、あくまでも副次的な位置づけとなります。SEO効果を高めたいのであれば、王道の方法を知り、対策を練ることが必要です。SEO効果を高める王道の方法としては、次の4つが挙げられます。

質の高いコンテンツを作成する
目的に応じたSNSを選ぶ
SNSフォロワー拡大を目指す
表示速度を高める工夫をする

それぞれのポイントについて解説します。

質の高いコンテンツを作成する

コンテンツの量もSEO対策において重要な部分ですが、現在では量以上に質が大切といわれています。中途半端にキーワードを羅列したコンテンツを増やすのではなく、ターゲットにとって有益な情報をふんだんに載せた質の高いコンテンツを作りましょう。質の高いコンテンツとは、主に次の条件を満たしていることを指します。

□ ユーザーが検索するキーワードを含めること
□ オリジナルの情報を掲載していること
□ 文法的な誤りが少なく、読みやすいこと
□ 何について記載されているか明確にわかること
□ 不要なキーワードがあまり含まれていないこと
□ 信頼性が高いとユーザーが判断できること

それぞれの条件を満たすコンテンツとはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

ユーザーが検索するキーワードを含めること

どんなにユーザーに必要な情報を掲載しているウェブサイトでも、キーワードを含めていなければ、ユーザーに見つけてもらうことができません。

また、キーワードが複数あるときは過不足なく含めておくことも大切です。例えば、サッカーについての情報を紹介しているウェブサイトであれば、「サッカー」というキーワードだけでは不足すると考えられます。ユーザーは情報を求めて「フットボール」や「FIFA」、「プレーオフ」などのさまざまなキーワードで検索すると考えられるので、想定されるキーワードを網羅し、自然な形で含めておくことが必要になるでしょう。

オリジナルの情報を掲載していること

他のウェブサイトでも得られる情報だけを発信しているのでは、ユーザーが閲覧してくれるとは限りません。他のウェブサイトでは発信していない情報、新しさやオリジナリティのある内容を含めることで、ユーザーにとっての魅力が増し、SEO効果も高まると考えられます。

反対にユーザーにとって付加価値をもたらさない既存コンテンツの複製、重複する内容のコンテンツはSEO効果を高めるものとならないため注意が必要です。オリジナリティを意識して、質向上に努めましょう。

また、コンテンツの分量も注目すべきポイントです。オリジナリティは高くても分量が少なすぎるとユーザーの役に立たない恐れがあります。メインとする内容から派生する内容、ユーザーが知りたいと思える関連内容も含め、包括的なウェブサイトを構築しましょう。

文法的な誤りが少なく、読みやすいこと

綴りや文法的な間違いが多いと、ユーザーはウェブサイトに記載されている情報を信用できず、途中で読むのを止めてしまうことがあります。また、検索エンジン側もテキストを読み取れないため、正しく評価できず、検索順位を上げることができません。
何について記載されているか明確にわかること
ユーザーにとって有益な情報が記載されている場合でも、何についてのページなのかが明確にわからないときは読んでもらえない可能性があります。

まずはコンテンツにふさわしいタイトルを決め、トピックを明確にしましょう。そのうえで、適切な見出しを決め、何について記載されているのか、また、知りたい情報がどの部分に記載されているのかがわかるように整理します。

不要なキーワードがあまり含まれていないこと

検索数を増やすことを目的に不要なキーワードを大量に挿入することは、SEO効果を見込めません。コンテンツで紹介したい内容と関連したキーワードだけを含めることで、よりターゲットにとって有益な情報を提供することができます。

信頼性が高いとユーザーが判断できること

ユーザー評価を高めることは、SEO対策にも有効です。ユーザー評価を高めるためには、ユーザーがウェブサイトの信頼性が高いと判断することが求められます。

サイトの運営者やコンテンツ提供者の情報、サイトの目的などを明確に記載しましょう。ECサイトの場合であれば、カスタマーサービスの情報も必要となります。

また、コンテンツの質を向上させるために、専門性と権威性を高めることもできるでしょう。例えば、専門知識を持っているだけでなく、その知識が正確なものであると判断できるバックグラウンドを持っている有識者にコンテンツを執筆あるいは監修してもらうことも一つの方法です。

目的に応じたSNSを選ぶ

SEO効果を高めたいウェブサイトとSNSの親和性が高く、目的に合致していることも重要です。例えば、写真で魅力が伝わりやすい商品であればInstagramを選ぶ、トレンドに取り上げてもらうことを目的とするならTwitterを選ぶというように、ユーザーが使いやすく、またターゲットとなるユーザーが多いと思われるSNSを選びましょう。

SNSフォロワー拡大を目指す

SNSのフォロワーを増やすことで、自社のウェブサイトやブランドの認知が高まり、SEO効果も期待できます。インフルエンサーマーケティングにより、インフルエンサーのフォロワーを味方につけることができますが、独自でもSNSのフォロワー拡大を目指しましょう。

表示速度を高める工夫をする

ページの表示速度が遅いと評価が下がり、検索順位も下がる可能性があります。容量の多い画像は掲載しない、適切な分量のコンテンツにするなどにより、表示速度を高める工夫をしましょう。

インフルエンサーを選ぶ4つのポイント


インフルエンサーマーケティングを実施するときは、どのインフルエンサーを選ぶかも重要なポイントになります。次の4つのポイントに留意し、適切なインフルエンサーを選びましょう。

商品やサービスとの関連性があること
フォロワー数が多いこと
他のユーザーと活発に交流していること
炎上しにくいこと

それぞれのポイントについて解説します。

商品やサービスとの関連性があること

インフルエンサーの向こう側には、インフルエンサーが提供する情報に興味を持つフォロワーや読者が控えています。それらのフォロワーや読者をターゲットとするためにも、インフルエンサーが提供している情報が商品やサービスと関連していることが不可欠です。

例えば、化粧品を販売するメーカーであれば、美容系の情報を提供するインフルエンサーと結びつくとSEO効果を得やすくなるでしょう。

フォロワー数が多いこと

インフルエンサーのフォロワー数が多いと、高い拡散力と閲覧数を期待することができます。フォロワー数の多さにも注目して、インフルエンサーを選びましょう。

他のユーザーと活発に交流していること

インフルエンサー自身が他のユーザーと活発に交流していることも重要なポイントです。活発に交流している場合は、SNSの投稿数が増えやすく、またユーザーのエンゲージメント率も高くなると考えられます。

炎上しにくいこと

インフルエンサーの中にはあえて炎上することで、注目を集める手法を選択する人がいます。炎上すると一時的には閲覧数や検索数を増やすことはできますが、長期的に見ると商品やサービスのファン獲得にはつながりません。また、商品やサービスを提供する企業のイメージを落とす恐れもあるので、炎上しにくいインフルエンサーを選ぶようにしましょう。

インフルエンサーと提携する際の注意点


インフルエンサーと提携するときには、次の2点に注意しましょう。

価値のあるリターンを提示する
インフルエンサーの都合に配慮する

それぞれのポイントについて解説します。

価値のあるリターンを提示する

インフルエンサーにとって価値のあるリターンを提示することができます。例えば、インフルエンサーのフォロワーがさらに増えるアドバイスを送ったり、スポンサー契約を結んだりすることもできるでしょう。

インフルエンサーの都合に配慮する

インフルエンサーは基本的に多忙です。インフルエンサーの都合に配慮して、メールや電話などの負担の少ない方法でコンタクトを取りましょう。

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