インデックス数の調べ方は?うながす方法や増えない場合の対処法を解説

インデックス数の調べ方を知っておくことで、検索上位に評価されやすいWebサイトに近づくことができます。インデックス数の調べ方や数を調べる必要性、アップした記事がインデックス化されないときの対処法について解説します。ぜひご覧になり、高く評価されるサイト構築に活かしてください。


インデックス数が多ければSEO評価は高まるのか

かつては、インデックス数が多いほど検索エンジンに評価され、検索順位の上位に表示されることがありました。インターネット上を巡回する検索エンジンbotは、特定のWebサイトに入ると、URLを辿ってWebサイト内の記事を調べます。検索エンジンbotが調べる記事数が多いときはインデックス数も多くなり、インデックス数が多いWebサイトが価値が高いWebサイトだと評価されたようです。

しかし、現在では記事の質で評価が実施されるため、インデックス数が多いWebサイトが必ずしも高い評価を受けるわけではありません。例えば、インデックス数が多いWebサイトであっても、記事それぞれの評価が低いときは、Webサイト自体の評価も低くなると考えられます。

とはいえ、インデックス数が多いことが、Webサイトの評価において意味を持たないのではありません。各記事の質が高く、なおかつインデックス数が多いWebサイトであれば、質の高い記事が少しのみあるWebサイトよりも、総合的に高く評価される可能性があります。

つまり、質の高い記事を作成するのは当然のこととして、そのうえでインデックス数を増やすことが重要だといえるのです。記事を量産するときでも、まずは1つひとつの記事のクオリティにこだわるようにしましょう。

そもそもインデックスとは

インデックスとは、見出しや指標などの意味で使われる英語です。資料やノート、ファイルなどが分かりやすくなるように見出しごとにつける付箋状の文房具も、インデックスと呼ばれることがあります。

インターネットの検索関連でインデックスといえば、検索結果として表示される記事やWebサイトのタイトルと説明文、URLのひとかたまりのことです。インデックスが表示される記事やWebサイトは、検索エンジンから存在を認識されています。SEO対策をすれば、検索上位に上がる可能性がある記事やWebサイトです。

一方、インデックスが表示されない記事やWebサイトは、検索エンジンから存在を認識されていない可能性があります。SEO対策をしても、検索上位に上がる可能性が少ないだけでなく、そもそも順位に含まれていないかもしれません。

インデックス数を調べることの必要性

インデックス数を調べることは、検索エンジンから存在を認識されている記事数を調べることに他なりません。

記事内で優れた情報を提供していても、検索エンジンではその記事はないものとされているなら、読者に見てもらうことは難しくなります。もしカウントされていない記事に自社商品の販売ボタンや問い合わせフォームを記載しているなら、売上や見込み客の獲得に直接影響を及ぼすかもしれません。

運営しているWebサイトで20の記事を作成し、それぞれ異なるURLをつけているのにインデックス数が15のみだとしましょう。新たに記事を作成するよりも、検索エンジンにカウントされていない5つの記事を改善することに注力するほうが、より効率的にWebサイト全体を改善できます。定期的にインデックス数を調べ、すべての記事が検索エンジンに存在を認識されているか確認するようにしましょう。

自サイトのインデックス数の調べ方

インデックス数を調べると、インターネット上にアップしている記事がGoogleなどの検索エンジンの評価対象になっているのか確認できます。インデックス数は、次の2つの方法で調べましょう。

Google Search Console
site:(サイトコマンド検索)

それぞれの方法の具体的な手順や特徴について解説します。

Google Search Consoleを使って調べる

Googleでは、Webサイトの運用に活用できる解析ツールを多数提供しています。そのうちの1つ、Google Search Consoleは、インデックス数を調べるときに活用できる解析ツールです。次の手順で利用しましょう。

Google Search Consoleにログインする
左端に表示されている項目から「カバレッジ」を選択する

対象のWebサイト内のインデックス数の推移、また、インデックス化していない記事があるときにはその原因も確認できます。

ただし、GoogleSearchConsoleで確認できるのは自分が管理者となっているWebサイトだけです。競合サイトのインデックス数なども知りたいときは、site:を使った方法を試してみましょう。

GoogleSearchConsole

site:(サイトコマンド検索)を入力して調べる

Google Search Consoleを使うとインデックス数を正確に調べることができます。しかし、Google Search Consoleに登録することが必要なだけでなく、自分が管理者となっているWebサイト以外は調べることができません。

Google Search Consoleに登録せずにインデックス数を調べたい方や、競合サイトなどのインデックス数を調べたい方は、site:(サイトコマンド検索)を次の手順で使ってみましょう

検索窓に「site:対象WebサイトのURL」を入力する
検索ボタンをクリックする
検索結果に表示されたURLの数を数える

ただし、検索する度に表示されるURLの数が異なることがあるので、site:ではおおよその数しかわかりません。より詳細に調べたいときは、Google Search Consoleに登録するほうが良いでしょう。

インデックスの確認でわかること

インデックスの数やインデックス化されている記事を調べることで、次の2つがわかるようになります。

サイトが適切に評価されているかどうかを知ることができる
どんな施策が必要かを判断できる

具体的に見ていきましょう。

サイトが適切に評価されているかどうかを知ることができる

時間をかけて作成した記事でも、Googleなどの検索エンジンに記事として評価されていないのでは意味がありません。また、インデックス数が少ないのであれば、運営しているWebサイト自体が検索エンジンから正しく評価されていないことになります。

評価されるWebサイトかどうかを確認するためにも、定期的にGoogle Search Consoleなどでインデックス数を調べておきましょう。

どんな施策が必要かを判断できる

検索エンジンから評価されるWebサイトにすることは、閲覧数の増加に直結するため、定期的に評価されているか調べることが必要です。

インターネット上にアップしている記事の中でどの記事がインデックス化されていないかが判明すれば、特定の記事に絞ってWebサイトを改善できるようになるでしょう。つまり、効率的にWebサイトの改善を実施するためにも、インデックス数を定期的に調べることが必要といえます。

インデックス登録をうながす4つの方法

インターネット上に公開した記事がインデックス化されないときは、次の方法で検索エンジンにインデックス登録をうながしましょう。

インデックスリクエストを送る
ソーシャルエンゲージメントを獲得する
新たなコンテンツを定期的に公開する
XMLサイトマップをGoogleに送信する

それぞれの方法の手順や注意点を説明します。

1.インデックスリクエストを送る

Google Search Consoleに登録している場合は、まずはインデックスの条件を満たすURLかどうか確認してみましょう。インデックス化が可能なときは、Google Search ConsoleからインデックスリクエストをGoogleに送信できます。

ただし、同一日にインデックスリクエストができるURL数には限りがあります。インデックス化されていないURLが多いときは、2日以上に分けてリクエストを送信しましょう。

2.ソーシャルエンゲージメントを獲得する

ソーシャルエンゲージメントとは、インターネット上の他の存在との関わりのことです。FacebookやTwitterなどのSNSで公式アカウントを作成し、プロフィール欄にWebサイトのURLを掲載したり、Webサイト内の記事をリンクした投稿をしたりしましょう。

SNSの投稿にリツイートなどが集まると、ソーシャルエンゲージメントが高まり、Google側にインデックス化されていない記事へのクロールをうながすことができます。

3.新たなコンテンツを定期的に公開する

新しい記事を公開することも、すでに公開した記事のインデックス化につながることがあります。新しい記事がインデックス化の条件を満たしている場合であれば、Googleのクローラー(検索エンジンbot)が対象Webサイトを再訪問するため、過去の記事もクロールし、インデックスとして登録するかもしれません。

新しい記事を定期的に公開すれば、さらに検索エンジンbotの再訪問の回数が増え、過去記事のインデックス化が早まります。ただし、新しい記事の品質が低い場合は、検索エンジンbotが来ないだけでなく、Googleによる評価も下がる可能性があるので注意しましょう。

4.XMLサイトマップをGoogleに送信する

XMLサイトマップとは、検索エンジンbotに対して巡回をうながすためのファイルです。一般的には「sitemap.xml」が使用され、Webサイトのインデックス化を早められます。

sitemap.xml Editorなど、XMLサイトマップを作成するツールは多数あるので利用しましょう。もし、運営中のWebサイトにXMLサイトマップがあるかどうかわからないときは、検索窓に「調べたいWebサイトのURL/sitemap.xml」を入れて検索してみましょう。コードが表示されたときはすでにXMLサイトマップは作成されていると考えられます。

sitemap.xml Editor

インデックス数の推移から読み取れること

運用中のWebサイトがあるときは、Google Search Consoleでインデックス数の推移を確認しましょう。インデックス数から読み取れることを紹介するので、Webサイトの改善のヒントにしてください。

インデックス数が順調に増えている場合

インデックス数が順調に増加しているときは、インターネット上で公開している記事が増え、なおかつ公開した記事がインデックス化していることを意味します。特に改善する必要はありませんが、もし過去に公開した記事の中にまだインデックス化されていないものがあるときは、Google Search Consoleで原因を調べ、状況を改善してからインデックスリクエストをそうしmmしましょう。

インデックス数が減っている場合

インデックス数が減っているときは、次のような原因が考えられます。

過去記事を削除した
過去記事の一部のコンテンツを削除した
Googleから何らかのペナルティを受けている

インデックス化されている過去記事を削除したときは、当然、Webサイト内のインデックス数が減ります。記事の情報が古いときにはアップデートし、安易に削除しないようにしましょう。

また、過去記事の一部のコンテンツを削除したことで、インデックスの条件を満たさないようになり、インデックスとみなされなくなった可能性もあります。コンテンツを安易に削除するのではなく、古い情報や誤字・脱字だけを削除して書き換えるようにしましょう。

Googleからペナルティを受け、インデックス数が減っている可能性もあります。ペナルティの理由が分からないときは、Googleに直接問い合わせましょう。

競合サイトのインデックス数も「site:」で調べられる

Google Search Consoleでは、自分が管理者となっているWebサイトのインデックス数しか調べられません。しかし、site:を使えば、管理しているWebサイトだけでなく、他のサイトのおおよそのインデックス数も調べられます。

競合サイトのインデックス数を調べることで、Webサイト内の記事数の目安を知ることができます。特に上位サイトであれば、Googleに評価されるWebサイトになるためのヒントを得られるかもしれません。こまめにチェックし、Webサイト全体の質改善に活かしましょう。

インデックス数が増えない場合の原因と対処法

Google Search Consoleからリクエストを送信したり、ソーシャルエンゲージメントを獲得したりすることで、まだインデックス化していない記事のインデックス化を図ることができます。しかし、紹介したインデックス登録をうながすための施策を実施しても、インデックス化が進まないときは、何らかの原因が潜んでいると考えられるでしょう。

まずは次の3つを実施してみてください。

「Disallow」にどのURLが記述されているかを確認する
「robots.txt」の記述を確認する
導入しているプラグインを見直す

それぞれの実施手順を紹介します。

「Disallow」にどのURLが記述されているかを確認する

ワードプレスなどを利用して記事を作成している場合は、robots.txtが設置されている可能性があります。robots.txtでは「Disallow」を使った以下のような構文で、特定のURLが検索エンジンbotに巡回されないように制限していることがあるので注意が必要です。

User-agent:*

Disallow:クロールを制御したい記事のURL

Sitemap:管理中のWebサイトのサイトマップURL

もしDisallowにインデックス化されていない記事のURLが記載されているときは、次のように書き換えましょう。

User-agent:*

Disallow:検索エンジンbotの巡回を制御したい記事のURL

Allow:Disallowに記載されているけれども検索エンジンbotの巡回をして欲しい記事のURL

Sitemap:管理中のWebサイトのサイトマップURL

AllowはDisallowよりも優先されるため、上記のように記載することでインデックス化されやすくなります。

「robots.txt」の記述を確認する

robots.txtの記載は、Google Search Consoleの「robots.txtテスター」から確認できます。こまめに確認してみましょう。また、Allowを使って書き換えたときも、同じくrobots.txtから確認できます。

導入しているプラグインを見直す

導入しているプラグインとWebサイトのテーマの相性が悪いときは、インデックス数が減ることがあります。Google Search Consoleでインデックス数の推移を確認し、減少した時期とプラグインを変更した時期に相関がないか確認してみましょう。

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