SEOの勉強は結局何をすればいい?初心者向けの勉強法5ステップを解説

多くのユーザーに閲覧されるWebサイトにするためには、SEOについて勉強することが不可欠です。SEO対策を行うことでWebサイトが検索上位に表示されるようになり、閲覧される機会も増えます。SEOについて勉強する方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。


初心者がSEOの勉強を始める際の注意点2つ


SEO対策とは、検索順位を上げるための対策です。しばしば「質の高いサイトを作れば検索順位が上がる」といわれますが、検索エンジンにとって質の高いサイトとはどのようなサイトなのかは勉強しないとわかりません。

また、単にサイトの質だけに注目していると、思ったように検索順位が上がらない可能性もあります。狙ったキーワードで確実に検索順位を上げるためにも、サイトの質以外のテクニックが必要になるでしょう。もちろんテクニックも自然と身につくわけではありません。SEOについて体系的に学び、検索順位につながるテクニックを習得することが必要です。

SEOの勉強を始める前に知っておきたいポイントとして次の2点が挙げられます。

勉強と実践は必ず同時に行うこと
ネット上の情報を全て鵜呑みにしないこと

それぞれのポイントについて解説します。

勉強と実践は必ず同時に行うこと

勉強をしてSEOについてある程度理解するだけでは、対象とするWebサイトの検索順位は上がりません。学んだことを理解し、コンテンツの内容やサイトの構成、キーワード対策などに反映させて初めて、SEO対策を完成させることができます。

また、Googleなどの検索エンジンでは評価の基準を頻繁に変更している点にも注意が必要です。そのため、勉強した内容を後日実践するのでは、あまり効果を得られない可能性があります。勉強と実践は常に同時に行い、学んだ内容をWebサイト作りに反映させていきましょう。

ネット上の情報を全て鵜呑みにしないこと

Googleなどの検索エンジンでは、SEO対策についての具体的な方法を詳細に紹介してはいません。そのため、ネットや書籍などで紹介されているSEO対策は、検索エンジン側がサイト順位などについて言及した内容をもとに推測したものが大半です。

正しく検索エンジン側の意図を汲んで検索順位を上げる方法を紹介しているネットや書籍もありますが、推測の域を出ない根拠に乏しい内容や執筆者自身の思い込みを紹介していることも少なくありません。SEO対策として紹介されている情報を全て鵜呑みにするのではなく、妥当性が高く信憑性もあると思われる内容だけ取捨選択するようにしましょう。

複数のサイトや書籍に記載されている情報であれば、ある程度は信頼できると考えられます。勉強するときは複数の情報源を参照し、信憑性の高い対策のみを実行することが大切です。

独学で身に付くSEOの勉強法5step


SEO対策を学ぶためのセミナーや講習会は数多くあります。オンラインで開催されていることもあるので、比較的気軽に学べるでしょう。

しかし、独学でSEO対策を身につけることも可能です。次の5つの手順でSEO対策の具体的な方法を身につけていきましょう。

「SEOの基礎知識」を学ぶ
「外部対策」の基本を学ぶ
「内部施策」の基本を学ぶ
学んだことを実践する
WebサイトやSNSで情報をキャッチアップし続ける

順番に解説します。

step1.「SEOの基礎知識」を学ぶ

SEOについての基礎知識について学ぶことから始めましょう。基礎知識には次の内容が含まれます。

SEOの定義
SEOの基本的な考え方
検索エンジンの仕組み

SEOの基礎を学ぶことで、何を目的として対策するのかについて明確に理解することができます。目的がわかれば、今後どのようなSEO対策が必要になるのかも、自然と理解できるようになるでしょう。

また、検索エンジンの仕組みについて理解すれば、独自のSEO対策も開発しやすくなります。具体的なSEO対策を学ぶ前に、検索エンジンの仕組みは理解しておきましょう。

step2.「外部対策」の基本を学ぶ

SEO対策は、外部対策と内部施策の2つに分けることができます。外部対策とは、外部のWebサイトやユーザーが検索順位にプラスの影響を及ぼすように働きかける対策です。例えば、外部のWebサイトで自社サイトへ誘導するリンクをつけていると検索順位が上がりやすくなるので、被リンクを増やすための対策を行えるでしょう。

外部対策を行うためには、外部要因がどのように検索順位に影響するか理解しておく必要があります。被リンクによって検索エンジンによる自社サイトの評価がどう変わるのか、被リンクを増やすためには何ができるのかについても学んでおきましょう。

なお、被リンクを増やすことで検索順位を高めることは可能です。しかし、自社サイトの内容とは全く関係のないところにリンクが貼られているなど、被リンクが不自然なものであるときは、検索エンジンのペナルティ対象となることがあります。

ペナルティ対象となると検索順位が著しく落ち、SEO対策が無駄になることもあるので注意が必要です。外部対策について学ぶときは、ペナルティ対策も併せて学ぶようにしましょう。

step3.「内部施策」の基本を学ぶ

内部施策とは、被リンクのように外部との関係ではなく、純粋にWebサイトそのものについて何らかの対策を行い、検索順位の向上につなげていくことです。例えば、次の知識を身につけ、コンテンツの中身やサイトの構造について改善していきます。

タイトルタグの設定
見出しタグの設定
強調タグの使い分けやSEOに及ぼす影響
引用タグの使い分けやSEOに及ぼす影響
アンカーテキストの設定と効果
メタディスクリプションの設定と効果
メタキーワード、キーワードとは何か、キーワードの選び方
ドメイン名とSEOに及ぼす影響
alt属性の設定
パンくずリストの作り方

step4.学んだことを実践する

SEOの基礎と外部対策、内部施策を総合的に学んだ後、いよいよ実践に進みます。

ただし、SEO対策はあくまでもサイト順位を上げるための方法の一つであり、サイト順位を上げたからといって比例して自社サービスや商品が売れるわけではありません。そのため、SEO対策をすることが自社の利益につながらないと判断できるときは、対策をせず、利益追求を優先させることが大切です。

例えば、ユーザーにとって役に立つ情報を提供すると、Webサイトに対する信頼性が高まり、検索サイトにも良いサイトと判断され、検索順位が上がると考えられます。SEO対策を考えるならば、ユーザーが求める情報を全てサイト上に公開し、簡単にダウンロードできる状態にしておくことができるでしょう。

しかし、これでは自社の利益は減ってしまう可能性があります。SEO対策と自社の利益が相反するときは迷わず自社の利益を優先させ、利益を追求するといった本来の目的を見失わないようにしましょう。

なお、SEO対策には手間がかかります。外部対策・内部施策ともに広範囲の改善が必要とされるだけでなく、利益と相反しない対策なのか一つずつ吟味し、また定期的に新しいコンテンツを追加することなども必要です。社内で対応することが難しいと思われるときは、外部のSEO対策会社への依頼も検討してみましょう。

SEO対策会社は多いので、費用や業務内容、担当者の対応なども比較しながら、適切な依頼先を選びます。また、自社の属する業界や類似する商品・サービスのサイトで実績があるのかも確認しておきましょう。

目的に合ったSEO対策会社の選び方についても、ネットや書籍で情報が公開されています。費用相場なども事前に情報を入手し、信頼できるSEO対策会社を選びましょう。

step5.WebサイトやSNSで情報をキャッチアップし続ける

Googleなどの検索エンジンでは、検索順位を決める方針やアルゴリズムを頻繁に変更しています。そのため、SEO対策を完璧に行っても、時間の経過とともに検索エンジンによる評価が下がる可能性があるでしょう。WebサイトやSNSなどからSEO対策に関する最新の情報を入手し、必要に応じて実施することも大切です。

また、あまりにも古い情報が記載されていると、サイトの信頼性を落とすことにもなりかねません。サイト内のコンテンツを見直し、必要に応じて情報をアップデートしていきましょう。

SEOに関する資格と必要性


SEOの知識を問う資格検定を通して、どの程度の知識を身につけているのか客観的に判断することができるでしょう。主な資格としては、次のものが挙げられます。

SEO検定
認定SEOコンサルタント
認定SEOスペシャリスト
Googleアナリティクス個人認定資格

SEO検定とは、SEOに関する知識を客観的に判断するための資格です。1~4級に分かれており、自分のレベルに合わせて受験する級を選択できます。

認定SEOコンサルタントとは、SEOについての知識に加え、コンサルティング能力があることを示すための資格です。受験するためには、SEO検定の1~4級を全て取得していることと、養成スクールの授業を全て受講していることが求められます。

認定SEOスペシャリストも、受験するためにはSEO検定の1~4級を全て取得していることと、養成スクールの授業を全て受講していることが必要です。授業時間や授業料は認定SEOコンサルタントよりも少なく設定されています。

Googleアナリティクス個人認定資格は、Googleが提供している無料で受験できる資格試験です。初級者と上級者の2つのコースがあり、時間を問わずいつでもオンラインで試験を受けることができます。

初心者におすすめのSEO対策の本


SEO対策を学べる書籍は多くありますが、習熟度やSEOの知識によって適する本が異なるので注意が必要です。SEOについて基礎知識から勉強したいと考える方や初心者におすすめの本としては、次のものが挙げられます。

10年つかえるSEOの基本
いちばんやさしい新しいSEOの教本
これからはじめるSEO内部対策の教科書

それぞれどのような内容を勉強できるのか、簡単に解説します。

10年つかえるSEOの基本

SEO対策は頻繁に変わりますが、変わらない根本となるところを丁寧に解説した本です。対話形式で進むので、気楽に読み進められます。

10年つかえるSEOの基本

いちばんやさしい新しいSEOの教本

SEO対策において必要となる考え方や情報をまとめた本です。社内でSEO対策をするために必要な情報や具体的な手順なども記載されているので、SEO対策会社に依頼せずにSEO対策をするときにも適しています。

いちばんやさしい新しいSEOの本

これからはじめるSEO内部対策の教科書

SEO対策において必要最小限知っておきたい情報を紹介しています。内部対策に特化しているので、被リンクを意識する前におすすめです。特にhtmlコードの見直しにページを割いているため、初歩的なことから徹底的に学べます。

これからはじめるSEO内部対策の教科書

中・上級者におすすめのSEO対策の本


SEOについての基本を知り、すでに社内でSEO対策に取り組んだことがある方向けの書籍もあります。そのようなSEO対策の中級者、上級者におすすめの本は次の2冊です。

成果を出し続けるための 王道SEO対策
現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル

それぞれの内容を簡単に紹介します。

成果を出し続けるための 王道SEO対策

サーバの選び方やサイト設計など、大局的な改善も含むSEO対策について具体的かつ網羅的に解説した書籍です。

伝統的な手法の中から現在に通用する効果を発揮する手法を厳選し、また、新しいSEO対策のアイデアも加えて紹介しています。いずれの手法も理論的に解説されているので、感覚に頼らない深い理解を求めている方にもおすすめです。

成果を出し続けるための 王道SEO対策

現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル

SEO対策を広く紹介するだけでなく、それぞれの対策がどのような背景に基づくのか、技術的にどのように実装していくのかについてもまとめて解説している書籍です。SEO対策の手順についても紹介しているので、中級者・上級者だけでなく初級者にも役立ちます。

また、SEOマーケティングについても詳しく解説されているため、SEO担当者や実装を請け負うエンジニアだけでなく、マーケティング担当者にもおすすめです。

現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル

全ての人におすすめのSEO対策のメディア


SEO対策について学べるメディアとしては、次の3つが挙げられます。

【公式】Google検索セントラル
海外SEO情報ブログ
SEOラボ

いずれも、初級者から上級者までSEO対策の知識レベルを問わず、必要な情報を提供しているメディアです。こまめにチェックしてみましょう。

【公式】Google検索セントラル

Google社が公式に推奨しているSEO対策について紹介するサイトです。定期的にチェックして、最新の情報を入手しましょう。

【公式】Google検索セントラル

海外SEO情報ブログ

主にGoogle社の公式発表を和訳しているサイトです。頻繁に更新されているので、こまめに閲覧し、Google社の最新情報と世界的なSEOの流れをキャッチアップしておきましょう。

海外SEO情報ブログ

SEOラボ

SEOラボは、SEOに関する実証実験を行い、結果を紹介するサイトです。実際のところ、SEO対策はGoogle社の発表に基づいて推測して考案する手法のため、実施により本当に検索結果が上がるのかは未知数のところがあります。SEOラボではさまざまな実験を実施しているので、疑問に感じる手法があるときは、ぜひ参考にしてみましょう。

SEOラボ

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