Amazonで出店するならSEO対策が必須!売れるポイントまとめ

Amazonで出店するなら、Amazonの検索内で上位に表示されるためのSEO対策が不可欠です。具体的な対策や、より売れる商品にするためのポイントについてまとめました。また、Amazonの対策と同時に実施したいGoogle対策も紹介します。

Amazonで売れるために必要なたった1つのこと


さまざまな調査会社がネットショップやユーザーの動向を調べています。調査会社によって詳細データは異なりますが、概ね次の結果を得られているようです。

〇 月に複数回のショッピングをするユーザーが多い
〇 10代~30代ではAmazonの利用頻度が増えている
〇 楽天市場とAmazonを利用・閲覧するユーザーは5,000万人ほど

Amazonはユーザー数が多いため、商品を販売すればユーザーに購入してもらえる可能性が高いと考えられます。しかし、Amazonは中小規模の出品者だけでも16万を超えているといわれており、その中でユーザーから選んでもらう出品者になるのは至難の業です。

しかも、Amazonでは原則として楽天やYahoo!ショッピングのように店舗を作らず、商品単位で販売します。16万もの出品者がそれぞれ商品を販売しているため、それこそ数え切れないほどの商品が売られているのがAmazonなのです。

膨大な数の商品の中からユーザーに見つけてもらい、なおかつ購入してもらうには、Amazon内で検索したときに、1ページ目に表示されることが不可欠となります。実際のところ、Amazonで商品を検索するユーザーのほとんどは2ページ目以降はチェックしません。個人差はあるものの、約7割のユーザーが1ページ目だけで商品を決めるといわれています。

なお、Amazonの検索ページの1ページ目は、広告と自然ランキングの2つから成り立っています。Amazonの1ページ目を狙うためにも、まずはこの2つの方法を理解し、具体的な対策を練っていきましょう。

Amazonの検索結果で1ページ目に表示される2つの方法

Amazonの検索結果で1ページ目に表示されるには、広告枠を獲得するか検索上位に表示されるかのいずれかが必要です。その中でも比較的容易なのがAmazonの広告枠を獲得する方法です。広告費を払って広告枠を獲得すると、ユーザーが商品名や商品のカテゴリーで検索したときに1ページ目に表示されるようになります。

Amazonの広告枠を獲得する

Amazonではページの種類によって広告枠が設定されており、検索結果のページにも次の2つの広告枠が設定されています。

〇 Amazonスポンサーブランド広告
〇 Amazonスポンサープロダクト広告

それぞれの広告枠は表示位置だけでなく、掲載されるルールも異なります。また、広告費のルールも異なるので、違いを正確に知り、使いやすいほうを選びましょう。

Amazonスポンサーブランド広告

Amazonスポンサーブランド広告とは、検索したときに一番上に表示される広告です。最上部に表示されるため、ユーザーへの訴求力が高く、クリックされやすくなる効果を期待できます。

Amazonスポンサーブランド広告は、次の手順で登録します。

1. Amazonスポンサーブランド広告を掲載する期間と予算を決める
2. 掲載する商品を選び、商品管理ページで見出しを追加して広告を作成する
3. 広告掲載のターゲットに設定するキーワードを決める
4. クリックの入札額を選択する
5. Amazonにスポンサーブランド広告の審査を依頼する。72時間以内に審査が完了する

Amazonスポンサーブランド広告は、クリック課金制の広告です。そのため、検索結果の画面に表示されても、ユーザーがクリックしない限り、広告費が発生しません。

ユーザーがクリックすると購入の可能性も高まるので、費用対効果としては高いと考えられます。ただし、設定したキーワードによっては広告枠を獲得したい販売者も多いため、入札額も高くなる可能性があります。商品自体が安価で注文あたりの利益が少ない場合は、高い入札額を支払ってまで広告を出すのは、あまり効率性の高い販売方法とは言い難いです。

Amazonスポンサープロダクト広告

Amazonスポンサープロダクト広告とは、Amazonスポンサーブランド広告の下に表示される広告です。なお、Amazonスポンサーブランド広告では商品の画像と商品名、ユーザーの星評価程度しか表示されません。しかし、Amazonスポンサープロダクト広告では価格やお届け日の目安といった詳細な情報が記載されるため、ユーザーへの訴求力が高いと考えられます。

また、Amazonスポンサーブランド広告は、最上部に表示されていることから広告であることがユーザーに一目で分かるという特徴があります。一方、Amazonスポンサープロダクト広告は一段下にあるため、人気商品であるかのような印象を与えることも可能です。

なお、料金制はAmazonスポンサーブランド広告と同じくクリック課金制で、ユーザーがクリックしないときは料金が発生しません。

Amazonスポンサープロダクト広告は、次の手順で登録します。

1. 広告を掲載する期間と予算を設定する
2. 広告掲載のキーワードか商品、オートターゲティングを選ぶ
3. 広告掲載の対象商品を選び、入札額を設定する

Amazonスポンサープロダクト広告では、広告掲載期間を設定しないことで検索結果ページに常時掲載することができます。予算が十分にあり、長期的にAmazonで販売していくのであれば、掲載期間を設定しないという選択肢も検討してみましょう。

広告掲載のルールを決めるとき、独自にキーワードか商品を決めても良いのですが、Amazonが関連性の高い検索用語を自動的に判別するオートターゲティングも選択できます。オートターゲティングでは自社のアルゴリズムを知り尽くしたAmazonが掲載方法を設定するため、よりキーワードとユーザーニーズの高い一致を期待できるというメリットがあります。

入札額を設定するとすぐに掲載準備が完了するのもAmazonスポンサープロダクト広告の特徴です。効果を早く期待したいときも、Amazonスポンサープロダクト広告を検討してみましょう。

AmazonのSEO対策を実施する

Amazonでは広告費を支払うことで、検索結果の上段にある広告枠に掲載されます。また、広告枠の獲得に活用できる方法(Amazonスポンサーブランド広告、Amazonスポンサープロダクト広告)はいずれもクリック課金制なので、ユーザーがクリックしない限り広告費が発生せず、効率性の高い宣伝活動が可能です。

しかし、人気商品や人気キーワードで広告枠を獲得しようとすると、入札額が高額に設定されていることが多いため、商品価格によっては広告の効率性は低くなってしまう可能性があります。また、広告の掲載を依頼し続ける限り広告費が発生するのも、出品者側にとっては負担となるでしょう。

広告費をかけずに長期的に検索結果ページに表示されるには、AmazonのSEO対策を実施することが必要です。AmazonのSEO対策とは、Amazonの検索結果で上位表示されるための対策のことです。上位表示されると検索結果の1ページ目に表示されるようになり、ユーザーの目に留まりやすくなります。

なお、Amazonの検索結果として商品が表示されることを「自然ランキング」による表示といいます。自然ランキングはAmazonスポンサーブランド広告とAmazonスポンサープロダクト広告の下に表示されるため、検索結果の画面上では最上部ではありません。しかし、広告枠でないことが分かるように「結果」と表示されているので、ユーザーに人気商品であることを示せます。

また、Amazonは登録している商品が多く、出品者も多いため、商品結果ページのすべてにAmazonスポンサーブランド広告やAmazonスポンサープロダクト広告が掲載されているわけではありません。これらの有料広告が掲載されていないページでは自然ランキングによる結果が最上部に表示されるので、さらに高い訴求力を期待できます。

AmazonのSEO対策の基本指針

紹介したように、Amazonでは検索結果の1ページ目に掲載されることが何より大切です。1ページ目に表示されるためには、広告枠を獲得するかSEO対策を実施して自然ランキングで上位を獲得するかのいずれかの方法を実施することが求められます。

実際のところ、Amazonの広告枠を獲得するにはコストがかかるため、期間を決めて実施するのは良いですが、広告掲載期間を長期化すると負担が大きいのが問題です。予算がふんだんにあるときや商品の単価が高く利益も大きいときなどを除けば、長期的に実施するのは現実的とはいえないでしょう。

一方、AmazonのSEO対策ならコストをかけずに実施することが可能です。また、SEO対策を適切に行うことで検索結果上位での表示が実現すると、長期的に掲載される可能性が高いというメリットもあります。継続して売れる商品にするためにも、Amazonで商品を販売するときはSEO対策に取り組みましょう。

AmazonのSEO対策には、Amazonのアルゴリズムを理解することが不可欠です。Amazonで検索上位に表示されるための3つの指針を紹介するので、正しく理解してからSEO対策を実施しましょう。

〇 キーワードと商品ページの関連性を高める
〇 注文件数を増やす
〇 FBAを利用する

それぞれの指針について説明します。

キーワードと商品ページの関連性を高める

Amazonでは、キーワードと商品ページの関連性が高いと検索上位に表示されやすくなります。例えば、SEO対策を実施する商品の知名度が低く、商品名をキーワードとしてもユーザーの検索数は増えないと考えられるとしましょう。とにかくユーザーの目に触れることだけを念頭におくならば、ユーザーが検索することの多いキーワードを商品のキーワードに設定するという方法も検討できます。

しかし、この方法では、ユーザーにとっては不要な情報となるため、ユーザーにクリックしてもらえないばかりか、Amazonからも「不要な情報」とみなされ、自然ランキングの上位には表示されない可能性があります。AmazonでSEO対策を実施するときは、商品と関連のあるキーワードを選ぶことが大切です。

また、商品のキーワードを選んだら、キーワードにふさわしい商品ページに仕上げることも大切なポイントとなります。商品ページで単に商品画像と商品名だけを掲載しているなら、ユーザーはキーワードと商品の関連性について理解できない可能性があります。

なお、キーワードと商品ページの関連性を高めることは、Google検索においても重要なポイントです。具体的な方法については後述します。

注文件数を増やす

Amazonでは、一定期間内の注文件数が多いと検索結果ページで上位に表示される仕組みになっています。つまり、注文件数のトータルは少なくても、一定期間内だけ注文件数が多ければ、検索結果ページの上位に表示されることが可能です。

期間を限定して注文件数を増やすための具体的な方法については、後述します。ぜひ実施して、上位表示されやすい商品ページに仕上げていきましょう。

FBAを利用する

FBAとは「フルフィルメント by Amazon」のことです。AmazonではFBAを利用している出品者にprimeマーク(✓prime)を付与し、Amazonの検索結果で上位表示されるようにしています。

また、primeマークのある商品は、商品の販売元・発送元がAmazonとなります。ユーザーに信頼できる印象を与えるため、販売増を期待することが可能です。

なお、「キーワードと商品ページの関連性を高める」と「注文件数を増やす」の2つの方法はコストのかからない方法ですが、FBAはコストがかかる点に注意が必要です。

しかし、出品者の名前やショップ名があまり知られていなくてもユーザーに不安を与えないというメリットがあるため、利用価値の高い方法といえます。FBAを利用して検索上位表示を狙う方法も後述するので、ぜひ参考にしてください。

【AmazonのSEO対策1】キーワードと商品ページの関連性を高める方法

キーワードと商品ページの関連性を高めることは、AmazonのSEO対策の中でも基本です。商品ページをキーワードに沿ったものに仕上げることで、お金をかけずにAmazon内の検索結果で上位に表示されるようになるので、検索順位が上がらないときはぜひ試してみましょう。

具体的な方法としては次のものがあります。

〇 適切なキーワードを設定する
〇 検索キーワードフィールドに適切な言葉を設定する

それぞれの方法について見ていきましょう。

適切なキーワードを設定する

Amazonではページの上部に検索窓が設置され、ユーザーはいつでも気になる商品を調べることができます。ユーザーが入力するキーワードと関連ある商品を取り扱っている場合には、検索結果ページに表示され、販売の機会が増えます。

しかし、商品とキーワードの関連性が薄いときや、設定したキーワードでユーザーが検索することが少ないときは、商品が検索結果ページに表示されることはありません。つまり、商品に対してどのようなキーワードを設定するかが、検索結果ページの上位に表示されるかどうかを左右するのです。

Amazonでは商品登録の際に、ビッグキーワードとサジェストキーワードの2つを選択します。安易にキーワードを設定してしまうと、ユーザーのクリックを増やすことはできません。次の5つの方法を利用して、適切なキーワードを見つけていきましょう。

〇 Amazonサジェストを活用する
〇 Amazon広告データを活用する
〇 Googleトレンドを活用する
〇 Googleサジェストを活用する
〇 Googleキーワードプランナーを活用する

それぞれの利用方法や特徴について説明します。

Amazonサジェストを活用する

Amazonではキーワードの組み合わせを「サジェスト」として表記しています。このキーワードの組み合わせは、Amazonが適当に紹介しているのではなく、実際にAmazonの検索窓にユーザーが入力した組み合わせです。つまり、Amazonサジェストを参考にすることで、ユーザーが検索するキーワードを見つけやすくなります。

なお、Amazonサジェストは、次の方法で表示させることができます。

Amazonの検索窓にキーワードを入れる
キーワードの組み合わせが、選択肢として自動表示される

Amazonの商品登録の前に、検索窓に実際にキーワードを入れてみて、サジェストを見つけておきましょう。

Amazon広告データを活用する

Amazon広告では、キーワードごとにクリック率やアクセス数、コンバージョン率を紹介しています。これらのデータを見ることで、人気のキーワードが何かを把握できるようになります。

販売したい商品と関連するキーワードが見つかったら、そのキーワードを商品名や商品説明の文章に積極的に用いてみましょう。ただし、いかにもキーワードだけを詰め込んだ商品名や商品説明はユーザーに役立つ情報とはならないので、おすすめできません。

Googleトレンドを活用する

Googleトレンドでは、急上昇中のキーワードについて調べることができます。Amazonのキーワード対策を優先することは必須ですが、Googleの対策をしておくことでGoogleでの検索上位やショッピングで表示される可能性が増えます。ぜひ実施しておきましょう。

例えば、Googleショッピングで上位に表示されると、そこからダイレクトにAmazonの商品ページにアクセスできるようになります。途中でAmazonのトップページを経由しないので、ユーザーにとっても買いやすい方法です。

また、Amazonで商品を購入することを決めて検索するユーザーもいますが、購入する場所を決めないでGoogleでざっくりと調べるユーザーも少なくありません。Googleで情報を集めてから購入するユーザーに対応するためにも、Googleトレンドで人気上昇中のキーワードについて調べることは不可欠です。

Googleサジェストを活用する

Googleサジェストとは、Amazonサジェストと同じく、Googleの検索窓でキーワードを入力したときに同時に検索されることが多いキーワードが選択肢として表示されるサービスのことです。

Googleの検索窓にキーワードを入れる

キーワードの組み合わせが、選択肢として自動表示される

Googleサジェストもユーザーの検索活動を基に表示されているため、対策キーワードを決めるときだけでなく、丁寧に分析することでユーザーのニーズを知ることができます。

例えば、ハンドクリームを販売するとき「ハンドクリーム」をキーワードに設定すると、同じキーワードを狙うライバルが多すぎて上位表示は難しいかもしれません。ある程度絞り込むためにもの、商品名やメーカー名で検索することができます。

商品名やメーカー名を検索窓に入れたときに、思わぬキーワードがサジェストとして表示されることがあります。「(商品名) ネイル」や「(商品名) ポンプ」などのサジェストが出てきた場合であれば、ネイルクリームとして使えるハンドクリームであることをアピールしたり、ポンプタイプや詰め替え用があることなどをアピールしたりできるかもしれません。

このようにサジェストを活用することで、新たなユーザーニーズに気付けることがあります。気付いたユーザーニーズに対応した商品ページに仕上げれば、検索順位で上位表示されやすくなるでしょう。

Googleキーワードプランナーを活用する

GoogleキーワードプランナーはGoogle広告サービスを利用している方が利用できるサービスです。Googleサジェストと同じく、Googleでユーザーが使うキーワードを知るために活用できますが、検索窓にキーワードを入れるだけで誰でも簡単に利用できるGoogleサジェストよりも深い検索ができるというメリットがあります。

使い方は以下の通りです。

1. 商品名などの対策したいキーワードを語句を検索し、関連キーワードを見つける
2. 関連キーワードをキーワード調査ツールで調べ、検索頻度や検索数の推移を確認する
3. 対策するキーワードでGoogle広告を出す場合は、入札単価の見積もりをチェックする

Google対策強化のためにもぜひ実施しておきましょう。

検索キーワードフィールドに適切な言葉を設定する

AmazonやGoogleでの対策キーワードを絞り込んだ後に、Amazonの商品管理ページで検索キーワードフィールドに適切な言葉を設定します。単に人気が上昇しているという理由でキーワードを設定するのではなく、商品との関連性を明確にし、商品名や商品説明でわかりやすく文章にしてからキーワードを設定しましょう。

AmazonサジェストやAmazon広告データでは表示されないキーワードでも、新たなユーザーニーズを開発するようにキーワードを設定することも1つの方法です。まずはユーザーがどのような言葉で商品を探すのか想像してみましょう。また、注目が高まっているキーワードからイメージを膨らませ、商品の内容と重ねることも重要です。

例えば、バレッタ(ヘアアクセサリー)なら、ユーザーが「バレッタ」という言葉で検索するとは限りません。「髪留め」や「ヘアアクセ」といった一般名称で検索する可能性も十分にあります。また、バレッタはどちらかといえばフェミニンなファッションと合わせることが多いので、「お嬢様 ヘアアクセサリー」や「姫系 アクセサリー」といったキーワードを使用する可能性もあるでしょう。

商品名を工夫する

次は商品名に注目して、SEO対策を実施していきます。商品名にユーザーが知りたい情報が含まれていると、注文しやすくなり、表示後の注文率を高めることができます。

例えば、スマホカバーなら、対応しているスマホの機種なども商品名に含めてみましょう。スマホカバーを購入したいと考えるユーザーは、すでにカバーをつけたいスマホを決めていることが多いため、機種名が明確に記載されているとクリックしやすくなります。

ただし、ユーザーに多くの情報を届けようとして、あまりにも商品名が長くなるのはNGです。ユーザーが商品名全部を読むとは限らないだけでなく、検索結果ページで商品名が最後まで表示されない可能性も生じます。

また、キーワード対策だけのために商品名を長くしたかのような印象をユーザーに与えてしまい、かえってクリック率が下がるかもしれません。Amazonでは商品名は50文字程度以下(※)に設定するようにと定めていますが、さらに短く設定し、検索結果ページで商品名がすべて表示されるようにしておきましょう。

また、重要な情報は前のほうに記載すると、ユーザーがスマホなどの小さな画面で検索したときでも必要な情報を伝えることができます。例えば、「【iPhone14 Pro】耐衝撃タイプスマホカバー。クリアレッド、クリアイエロー、クリアブルー」のように伝えたい順、この場合であればスマホの対応機種名→カバーの特徴→カラーバリエーションの順で表示すると、ユーザーに役立つ情報を効率良く提供できるようになります。

※Amazonでは商品カテゴリーごとに商品名の上限文字数が異なります。出品する商品カテゴリーの詳細ルールを確認してください。

商品仕様を工夫する

Amazonでは商品説明とは別に「商品仕様」についても記載することができます。商品仕様とは商品の特徴を箇条書きに記すことで、最大5つ登録することができます。できれば5つすべて登録して、ユーザーに商品の魅力を端的に伝えるようにしましょう。

商品説明に詳細な情報を記載してユーザーに伝えることもできますが、すでに購入を決意しているユーザーを除き、細々と書かれた説明文は読まない可能性が高いと考えられます。しかし、商品名の直下に表示される商品仕様であれば、まだ購入の決意を固めていないユーザーも目を通す可能性が高いです。

商品仕様に対策したいキーワードを含めていると、ユーザーニーズに合う文章に仕上げることができ、よりユーザーに対して高い訴求力を発揮できるかもしれません。また、Amazon内での検索順位にも反映されるようになり、上位表示を期待できます。ユーザーが知りたいことに絞って適切にキーワードを含め、分かりやすい言葉で記載しましょう。

【AmazonのSEO対策2】注文件数を増やす方法

Amazon検索では、注文件数が増えると検索上位に表示されるというアルゴリズムになっています。検索上位に表示されるとさらなる注文件数の増加を期待でき、好循環が生まれます。

また、Amazon検索では、累計注文件数ではなく一定期間の注文件数だけに注目している点に注目してみましょう。累計注文件数で上位に表示されるアルゴリズムであれば、新しく販売に参加する出品者が販売暦の長い出品者に太刀打ちできません。しかし、一定期間のみの注文件数で検索順位が決まるため、新規参入者も上位表示が可能です。

一定期間内の注文件数を増やすために実施できる方法には、次のものがあります。

〇 Amazonの広告に参加する
〇 送料を無料にする

それぞれの方法から注文件数が増える仕組みと注意点について紹介します。

Amazonの広告に参加する

最初に紹介したように、Amazonの広告枠を獲得すると、一定期間(Amazonスポンサープロダクト広告で期間を設定しない場合は常時)は対象キーワードでユーザーが検索したときに検索ページの広告欄に掲載されるようになります。Amazonの広告枠を獲得して、一定期間の注文件数を増やしましょう。

安定した注文件数を獲得できるようになると、自然ランキングで上位に表示されるようになるため、Amazonスポンサープロダクト広告やAmazonスポンサーブランド広告を利用する必要がなくなります。まずは注文件数が安定するまでは、広告費をかけることを検討してみましょう。

なお、Amazonの広告は注文件数を上げる効果が期待できますが、人気の高いキーワードで広告枠を狙うと入札額が高くなり、広告にかけるコストも増えてしまいます。あくまでもAmazonの広告は注文件数が増えるまでの一時的な施策として実施し、SEO対策で自然ランキングを上げるほうを売上件数増のメインの施策として実施することが有用です。

送料を無料にする

送料無料はユーザーを惹きつけるポイントです。Amazonには小口出品者と大口出品者の2つの出品者体系があり、大口出品者なら送料を自由に設定できるので、無料にしてアピールポイントにしてはいかがでしょうか。

なお、大口出品者とは、次の条件で販売を行う出品者のことです。

〇 1ヵ月あたりの出品料は4,900円(小口出品者は1商品あたり100円)
〇 大口出品者・小口出品者ともに販売手数料は別途必要
〇 1ヵ月あたりの商品数が50点以上

大口出品者は出品時の条件を小口出品者よりも自由に設定できるため、より自分に合う売り方を実現できます。送料を無料にすると取引1件あたりの利益率は下がってしまいますが、販売件数が増加すれば売上額自体は増加する可能性があります。

また、FBAの利用も検討してみましょう。FBAでは、注文あたりの金額が2,000円を超えると送料無料になるため、ユーザーにとって買いやすい環境を作ることができます。販売件数が増加すれば売上も増えとなり、利益率は低くてもトータルで見ればプラスになる可能性があります。

【AmazonのSEO対策3】FBAを利用する方法

FBAを利用すると、prime商品として他の商品よりも優先的に表示されます。キーワード対策をして上位表示を狙う場合、すぐに効果が表れるとは限らないので、効果を実感できるまでには比較的時間がかかるというデメリットがあります。しかし、FBAなら比較的短時間で上位表示されるので、早く売上を伸ばしたいときにも適した方法です。

FBAとは、そもそも商品保管や注文処理、発送、返品対応などをAmazonが代わりにするサービスです。商品数が多く注文管理や発送などが難しいときには、FBAの利用を検討してみましょう。また、注文管理の対応が難しくない場合でも、次のメリットを獲得するためにFBAを利用することもできます。

〇 primeマークがつく
〇 安心感が高まる
〇 「カートに入れる」ページでトップに表示されやすくなる

それぞれのメリットについて紹介します。

primeマークがつく

FBAに商品登録をすると、商品にprimeマークをつけることができます。primeマークとは、Amazonプライムの会員にとって特典のある商品であることを示すマークです。例えば、primeマークのある商品なら、Amazonプライムの開院はお急ぎ便や配送日の指定ができ、より購入しやすくなります。

FBAを利用すると、商品にprimeマークがつくため、Amazonプライムの会員の購入可能性が高まります。また、Amazonでは不定期にAmazonプライム会員向けのセールイベントなども実施しているので、Amazonプライム会員向けの対策をすることは売上増のチャンスを増やすことともいえるでしょう。

安心感が高まる

FBAに登録した商品は、出品者ではなくAmazonが発送します。出品者はAmazon内での在庫を確認して在庫切れにならないように商品をまとめて倉庫に発送するだけで、スムーズな商品管理が可能になります。

また、Amazonが発送することで、ユーザーが安心して注文できるようになることもメリットです。ユーザーの中には、あまり聞いたことがない出品者への注文を不安に感じる方も少なくありません。FBAに登録すれば商品の発送者・出品者ともにAmazonになるため、ユーザーの不安も軽減しやすくなります。

「カートに入れる」ページでトップに表示されやすくなる

「カートに入れる」ページでは、primeマークのある商品がトップに表示されやすくなっています。

「カートに入れる」ページは、商品を購入する可能性の高いユーザーがアクセスするページです。「カートに入れる」ページに表示されて購入可能性が高まっても、ユーザーが最終的に選ばなくては販売につながりません。最後の最後で販売の機会を逃すことがないためにも、FBAに登録してprimeマークを獲得しておきましょう。

代行手数料を確認しておこう

FBAはメリットの多い方法だが、代行手数料がかかる点に注意が必要です。商品によっては代行手数料が利益を上回り、販売個数が増えるほど損失が増える可能性もないとはいえません。

FBAを利用したときに得られるメリットだけでなく、FBAを利用したときの利益と利益率を事前にシミュレーションしておきましょう。また、利益が上がらないときや、利益率が低く運営維持が難しいと思われるときは、FBAを利用しない販売を選ぶことも有用です。

Amazonの検索順位につながるその他のSEO対策

Amazonの検索順位を左右する基本のSEO対策は、キーワード対策と注文件数増、FBAの3つです。この3つを重点的に対策しつつ、併せて次のSEO対策も実施していきましょう。

〇 レビューを増やす
〇 商品画像にこだわる
〇 タイムセールを実施する
〇 SNSで商品を紹介する

いずれも無料で実施できるSEO対策です。実施には時間がかかることもありますが、継続することで売上増の効果を期待できます。3つの基本SEO対策が終わってから、ぜひ取り組んでみてください。

レビューを増やす

Amazonではユーザーレビューが良い商品については、検索結果に上位表示されやすくなるというルールがあります。まずはユーザーレビューを獲得し、検索上位に表示されやすい素地を作っておきましょう。

なお、ユーザーレビューを獲得するためには、購入者が商品を受け取ってから5~30日のタイミングでリクエストを送ることが必要です。リクエストでは、購入者に「商品レビュー」と「出品者評価」の2つに対しての回答を促すことができます。

いずれもAmazonからの評価を高め、検索上位に表示されるために重要な情報となりますが、特に大切なのが「商品レビュー」です。商品レビューは検索順位に直接影響するだけでなく、商品のサムネイルにも分かりやすい星評価で表示されるため、ユーザーの購入を左右するポイントになります。

不当な低評価は削除を依頼しよう

ユーザーレビューは大切ですが、件数が多ければ高い評価につながるわけではありません。レビュー数が多くても評価が低いと、ユーザーに警戒されてしまい、商品の売れ行きが悪化することもあります。

5段階中1や2の評価がついたときは、購入者に削除依頼を出すこともできます。1や2の評価があると全体評価が下がってしまうので、こまめに削除依頼を出して、全体の評価を高めるようにしましょう。

商品画像にこだわる

検索結果ページでは、商品名とともに商品画像が並びます。商品名が分かりやすいものであっても、商品画像が魅力的でないならばユーザーの関心を集めることはできません。商品画像にこだわり、ユーザーがクリックしたいと思える商品ページに仕上げましょう。

Amazonでは商品画像を最大7枚登録できます。そのうち1枚はメイン画像(サムネイル画像)で、Amazonで検索したときに検索結果画面に表示されます。ユーザーの購入意思を決定する大事な要素となるので、特にメイン画像にはこだわりましょう。次のポイントに留意すると、ユーザーに選ばれやすい良いメイン画像になります。

鮮明で見やすい
何の商品か一目でわかる

他の6枚はサブ画像として、商品ページ内で表示されます。サブ画像を閲覧するユーザーは購入する意思が比較的高いと考えられるので、メイン画像では伝えきれなかった情報のうち、ユーザーが求めていると思われるものを余すことなく含めるようにしましょう。

例えば、カラーやデザインのバリエーション一覧、横や上などから見た画像、素材や細部(刺繍、ファスナー部分など)が分かる画像などがあると、ユーザーニーズを満たしやすくなります。

タイムセールを実施する

タイムセールとは、大口出品者が利用できるサービスです。12時間タイムセールと7日間タイムセールがあります。以下の条件を満たしているときに参加できます。

出品者として1ヵ月あたり5件以上の評価を獲得し、なおかつ全体の評価が星4.0以上
商品の評価が星3.0以上
出品を禁止されている商品や、ユーザーの不快感や嫌悪感につながる商品ではないこと
Amazonプライムの対象となる新品商品であること

他にもAmazon側で設定している非公開の基準があるため、条件を満たしていてもタイムセールに出品できないこともあるので注意しましょう。タイムセールに該当すると一定期間内の注文件数が伸びやすくなるため、検索結果に上位表示されやすくなります。

SNSで商品を紹介する

Amazonは多くのユーザーが利用するインターネットショッピングモールのため、SEO対策により検索上位を狙っても、なかなか思うような効果を得られないことがあります。紹介したSEO対策を実施してもあまり検索順位が上がらないときは、Amazon検索を経由しないでユーザーを集める方法を検討しましょう。

コストをかけずにユーザーの流入経路を増やす方法としては、SNSの活用が挙げられます。SNSで商品を紹介し、ワンクリックでAmazonへ流入できる経路を作れば、Amazon検索を利用せずにユーザーを集めることが可能です。最近では、SNSで気になる商品を検索するユーザーも増えています。SNSユーザーを取り込むためにも、SNSでの商品紹介とAmazonへの連携は実施しておきましょう。

おすすめできないAmazonのSEO対策

間違ったSEO対策は、かえって検索順位を下げることにもなります。実施しないほうが良いSEO対策としては、次のものが挙げられます。

キーワードの詰め込み過ぎ
不要な情報の詰め込み過ぎ
主観による情報を入れる
やらせレビュー
Amazon Super URL

それぞれの対策が検索順位を下げてしまう理由について説明します。

キーワードの詰め込み過ぎ

キーワードを詰め込み過ぎたり重複したりすると、低品質な出品とAmazonから評価され、検索順位が下がることにもなります。例えば次のような商品名や商品仕様はキーワードの詰め込み過ぎと考えられます。

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また、とにかくキーワードを詰め込もうと、検索数が多く関連性のないキーワードを挿入するのもおすすめできません。Amazonから低品質の出品と判断されるリスクがあります。

不要な情報の詰め込み過ぎ

ユーザーにとって必要な情報を網羅することは大切です。しかしニーズがないと思われる情報を詰め込み過ぎることは、ユーザーが読む気を無くすだけでなく、Amazonから低評価を受けることもあるので注意しましょう。例えば、次のような商品名は不要な情報が入っていると判断されるかもしれません。

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最初の事例は、関連がなさそうなイベント名を挿入しています。イベントが近づくとAmazonやGoogleではイベント名での検索数が増えることがありますが、あまりにも関係のない商品にまで盛り込むと、効果がないばかりか悪質と判断されるかもしれません。

2つ目の事例は、関連があるのかないのかよくわからないキーワードを入れています。耐衝撃タイプのスマホカバーなら何らかの防衛・防災につながるかもしれませんが、検索数が多いキーワードを組み込めば何でも良いというものではないので、関連性が明確でないときは避けておきましょう。

主観による情報を入れる

「人気商品」「ベストセラー」「激安」などは出品者の主観による情報です。商品名などに入れると、Amazonから低評価を受けることにもなるので避けておきましょう。

人気商品!ベストセラースマホカバー
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実際には、「人気」や「激安」などのキーワードでAmazon検索をするユーザーもいます。しかし、Amazonでは出品者に主観的なキーワードを使うことをすすめていないので、商品名や商品仕様に含めることは有効な対策とはならない可能性が高いと考えられます。

やらせレビュー
出品者自身が購入してレビューを投稿するなど、自作自演の行為はペナルティの対象となることもあります。やらせと思われる行為は避けておきましょう。

実際のところ、レビュー数が多く、なおかつ高評価を受けている商品はユーザーにも高い訴求力を発揮します。短時間で多くのレビューを集めようとするのではなく、ユーザーにリクエストを送信し、時間をかけて高評価レビューを集めていくようにしましょう。

Amazon Super URL

Amazon内の商品ページは、通常であればAmazonのページ内で検索した結果として表示されます。しかし、Amazon Super URLと呼ばれるURLを作成すると、商品ページがGoogle検索などでもダイレクトで表示され、ユーザーの目に留まる可能性が増えます。

何やら魅力的なAmazon Super URLですが、AmazonではSEO効果はないと言及している点に注意しましょう。将来的にペナルティの対象となる可能性もあるので、避けておくほうが無難です。

AmazonのSEO対策以外にしておきたい5つのこと

AmazonでのSEO対策も大切ですが、それ以外にもAmazonに出品した商品の売上を増やす対策はいくつかあります。並行して実施したい対策としては、次のものが挙げられます。

Amazonスポンサーディスプレイ広告
Googleショッピング対策
GoogleのSEO対策
ショップレビュー対策
スマホ最適化

それぞれの対策により商品売上が伸びる仕組みについて説明し、具体的にどのように対策を実施できるのか紹介します。

Amazonスポンサーディスプレイ広告

Amazonスポンサーブランド広告とAmazonスポンサープロダクト広告は、いずれも商品検索結果のページに表示される広告です。一方、Amazonスポンサーディスプレイ広告は、検索結果以外のページに表示される広告のことを指します。例えば、次のページに表示されることがあります。

Amazon内の商品検索以外のページ
サードパーティのウェブサイト
サードパーティのアプリ内広告

Amazon検索を利用するユーザー以外にも訴求できるため、大きな宣伝効果を期待できます。以下の方法でAmazonスポンサーディスプレイ広告を設定しましょう。

自社ブランドを商標登録する
商標登録したブランドをAmazonでもブランド登録する
セラーセントラルの出品用管理画面にアクセスする
「Amazonスポンサーディスプレイ広告」の下の「続ける」をクリックする
キャンペーン名と開始・終了日、1日あたりの予算を設定する
「広告グループ」を作成し、該当する商品を登録する
ターゲティングと入札をそれぞれ設定する
除外するターゲットを設定する

セラーセントラルだけでなくベンダーセントラルでもAmazonスポンサーディスプレイ広告の設定が可能です。

ただし、Amazonスポンサープロダクト広告などと同様、広告費は入札で決まるため、ターゲットによってはコストがかさみます。不安な場合は、まずは短期間のみAmazonスポンサーディスプレイ広告を設定し、思うような効果が表れているときのみ延長するのも良いかもしれません。

Googleショッピング対策

Google検索には「ショッピングタブ」があります。このショッピングタブをクリックすると、検索窓に入力したキーワードに関連する商品が表示されます。

なお、Googleでは独自のショッピングモールを持っているわけではないので、Googleショッピングで表示されるのはAmazonやYahoo!ショッピングなどの他のショッピングモールの商品や、ネットショップで個別に販売している商品など、さまざまなECサイトの商品です。Amazonで購入しようと決めているユーザー以外にもアピールできるので、できれば活用しましょう。

Googleショッピングで表示されるには、Googleマーチャントセンターに登録していることが条件となります。以下の手順で登録しておきましょう。

Googleアカウントを解説する(Gmailを登録する)
GoogleアカウントでGoogleマーチャントセンターにログインする
店舗や販売展開している場所を「ビジネス拠点の住所」として登録する
アカウントや店舗名を「ビジネスの名前」として登録する
ビジネス用に使用している電話番号を登録する
商品購入の手続き方法(自社のウェブサイト、Google、付近の店舗)を選択する
GoogleマーチャントセンターのアカウントとAmazonのアカウントを連携する
メールなどの連絡方法を指定し、マーチャントセンターの機能を選択する

GoogleショッピングはGoogle検索の結果として表示されるので、キーワードと商品の関連性が高いこと、ユーザーが商品を見つけるときに使いそうなキーワードが選ばれていることが重要なポイントとなります。Amazonも多くのユーザーが閲覧する市場ですが、Googleはさらに大きな市場です。Googleを通した集客で、売上をさらに高率良くアップしていきましょう。

GoogleのSEO対策

Amazon内で検索するユーザーもいますが、Googleで検索するユーザーも多いです。Google検索するユーザーの中には商品を購入する意思がないユーザーもいますが、より多くのユーザーとの接点が生まれることで、販売の機会が増えるかもしれません。GoogleのSEO対策をすることで、検索順位を上げるようにしておきましょう。

GoogleのSEO対策は、以下のポイントが基本となります。

画像と商品ページの内容が一致していること
ユーザーニーズに応える内容を記載していること(商品説明など)
ユーザーが検索するキーワードを押さえていること

Googleでは、ユーザーニーズに合うウェブサイトやコンテンツを高く評価しています。ユーザーニーズに合うとは、ユーザーがあるキーワードを使って検索したときに、そのキーワードで知りたい情報を得られることです。つまり、キーワードと商品の関連性が高いほど、上位表示されることになります。

また、商品説明と商品画像にも注目してみましょう。ユーザーニーズに応えるものとなっているか確認してみてください。例えば、オペラグラスであれば倍率や本体のカラー、価格なども重要な情報ですが、実際にオペラグラスを探している方にとっては「どの程度の座席の位置から舞台がクリアに見えるか」「劇場が暗いときでも使用できるか」などの情報が気になります。説明文に詳細な情報を具体的に掲載し、ユーザーが買いやすいようにしておきましょう。

ただし、説明文の文字が多すぎると、読まずに諦めてしまうユーザーもいます。情報量は多く、文字数が少なくなるように工夫して文章を欠くことが大切です。

また、ユーザーが商品検索に用いそうなキーワードを漏らさず散りばめることも大切なポイントです。例えば、オペラグラスを探している方の中には「オペラグラス」という言葉がすぐには思い浮かばない方もいるかもしれません。「望遠鏡」や「レンズ」「観劇」「ミュージカル」などのキーワードも使って商品詳細や商品説明を記載しておくと、ユーザーのニーズを満たせるだけでなく、Google検索にもかかりやすくなります。

ショップレビュー対策

Amazon検索で上位を獲得するためには、ユーザーレビューを獲得することが有効です。ユーザーレビューの中でも特に「商品レビュー」は重要で、Amazonの検索順位に大きな影響があるという点については先述しましたが、「出品者評価」も重要なのでしっかりと対策しておくようにしましょう。

Amazonの検索アルゴリズムは複雑で、商品レビューだけではなく出品者評価の影響も受けるとされています。また、ユーザーの中には出品者評価にこだわり、信用できる出品者か見極めてから購入する方もいるため、出品者評価を高めておくことが大切です。

実際に、出品者評価が高い出品者であれば、万が一トラブルが起こったときでもスムーズな対応を期待しやすくなります。安心して購入したいと考えるユーザーのニーズに応えるためにも、出品者評価を高める工夫をしましょう。

Amazonで購入したユーザーに出品者評価をリクエストし、できるだけ多くのレビューを集めることが必要です。ただし、あまりにも何度もリクエストを送信すると、ユーザーに迷惑をかけることになってしまい、かえって悪い評価を増やすことになりかねません。1回のみリクエストを送信することで、しつこいイメージを与えないようにしましょう。

また、ユーザーにリクエストを送信するタイミングも大切なポイントです。購入後30日まではリクエストを送信できるようにはなっていますが、購入からあまりにも日が経過していると、ユーザーは何の買い物だったのかすぐに思い出せない可能性があります。

特に最近は月に何度もインターネットショッピングを利用する方が多いので、どの買い物か混乱し、誤って好ましくない評価を記載してしまうかもしれません。このようなトラブルを避けるためにも、商品購入後5日目(ユーザーリクエストは5~30日の間に送信できるので、最初のほうの日)を目処に送るようにしましょう。

スマホ最適化

スマホでショッピングするユーザーは増えています。パソコンは仕事や映画視聴などに使うもの、普段の検索やインターネットショッピング、友人・知人とのメッセージのやり取りはスマホというようにインターネットデバイスの使い分けをしている方も少なくありません。実際に、パソコンよりもスマホのほうがアクセス数が3倍という調査結果も報告されています。

このような事情から、商品画面はスマホで最適化されるように作成することが重要といえます。例えば、商品ページを作成した後、パソコンで見たときの画面とスマホで見たときの画面に大きな違いがあるときは、スマホで見たときを優先して文章などを調整していくようにしましょう。

また、写真も同様です。画素数が多い写真は拡大したときにもクリアに見えるので良いですが、あまりにも画素数が多いとデータ量が増えてしまい、画面表示されるまでの時間が長引いてしまいます。数秒以上かかる場合は購入を止めてしまうユーザーもいるので、スマホで表示されやすくデータ量を圧縮しておくことが必要です。

特にスマホは、屋外のインターネット通信が安定していないところで使うことも想定されます。画像を圧縮するサイトなども活用して、軽量化を進めておきましょう。

AmazonのSEO対策は継続することが大切

AmazonのSEO対策は、一度実施したら終わりではありません。Amazonでは毎日無数の商品が出品され続けており、ライバルは日に日に増えています。それらのライバルから選ばれる商品になるためにも、こまめにアクセス数や売上個数がどのように変化しているか確認する必要があります。

アクセス数や売上個数がプラスに変化している場合は、実施しているSEO対策の方針が正しいと判断できるでしょう。しかし、アクセス数や売上個数の減少が見られるときは、適切な対策が実施されていない可能性があります。一度対策を見直し、紹介した対策の中でまだ実施していないものがあれば併用するようにしてください。

AmazonのSEO対策では、実行後は定期的に効果を測定し、改善方法を提案して実施するというサイクルを永遠に繰り返すことが必要です。手間はかかりますが、売上個数を増やすためには重要なことなので、続けていくようにしましょう。

Googleアナリティクスと連携してみよう

GoogleのSEO対策も並行して実施する場合は、Googleアナリティクスと連携することがおすすめです。Googleアナリティクスでは、商品ページへの流入経路やアクセス数の増減などが一目でわかります。次の方法でAmazonとGoogleアナリティクスを連携してみましょう。

GoogleアナリティクスとGoogleクラウドプラットフォーム、Googleクラウドプロジェクトの各アカウントを取得し、利用できる状態にする
Amazon AppFlowに登録する
IDを連携する

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