楽天市場の売上はSEO対策で伸ばす!7つの方法を具体的に解説

楽天市場のSEO対策とは、楽天市場内の検索で上位表示されるための対策のことです。具体的にどのような対策ができるのか7つに分けて解説するので、楽天市場の売上が伸びないときに実施してみてください。また、SEO対策以外の売上増のポイントも紹介します。

楽天市場の売上はSEO対策で決まる


ユーザーが楽天市場で商品を購入する場合、楽天市場内の検索(楽天サーチ)を利用することが一般的です。ユーザーは楽天サーチを見て、欲しい商品があるかチェックし、見つかった場合は商品ページへと移動します。

楽天サーチで上位を獲得すると、検索結果ページの1ページ目に表示されます。基本的にはユーザーは検索結果ページの1ページに表示されている商品から購入することが多いので、売上を伸ばすなら、楽天サーチで上位獲得が必須です。

楽天サーチで上位を獲得するためのさまざまな対策を「楽天市場でのSEO対策」と呼びます。楽天市場でのSEO対策について詳しく見ていきましょう。

楽天市場の7つのSEO対策

楽天サーチで上位を獲得するために有効とされているSEO対策には、次のものがあります。

1. 対策キーワードを決める
2. 商品の売上を増やす
3. レビュー数を増やす
4. 適切な商品名に設定する
5. 商品説明文を見直す
6. 動画を活用する
7. GoogleのSEO対策も実施する

それぞれの対策について解説します。

【楽天市場のSEO対策1】対策キーワードを決める

楽天市場のSEO対策を始める前に、対策するキーワードを決めることが必要です。楽天サーチはGoogle検索などと同じく、ユーザーが検索窓にキーワードを入れて関連するページが表示される仕組みです。

楽天サーチで表示されるためには、どのようなキーワードでユーザーが商品を探す可能性があるのか、リサーチすることが必要になります。次の方法を使って、対策するキーワードを探しましょう。

〇 楽天サーチのサジェストワードを利用する
〇 イベントや季節にちなんだキーワードに注目する
〇 楽天市場内のトレンドキーワードに注目する
〇 スモールキーワードに注目する

それぞれの方法について説明します。

楽天サーチのサジェストワードを利用する

楽天サーチの検索窓に商品を探す際の一般的なキーワードを入れてみましょう。クリックして確定する前に、合わせて入力されることが多いキーワードがリスト表示されます。

例えば、「スマホカバー」と入力すると「スマホカバー iPhone」「スマホカバー iPhone14」「スマホカバー 耐衝撃」などが列挙されます。メインとなるキーワードと一緒に表示されるキーワード(この場合であれば「iPhone」や「耐衝撃」など)がサジェストワードです。販売したい商品と関連が高いと思われるサジェストワードを選び、対策キーワードとしてメモしておきましょう。

イベントや季節にちなんだキーワードに注目する

楽天サーチを使って、イベントや季節関連のキーワードで検索するユーザーも多いです。例えば、バレンタインデー、ホワイトデー、クリスマス、結婚祝いなどをキーワードにすることがあります。販売する商品がイベントに関連あるもののときは、忘れずに対策キーワードに含めておきましょう。

楽天市場内のトレンドキーワードに注目する

楽天市場では楽天市場内でトレンドとなっているキーワードが表示されることがあります。トレンドと関連ある商品を販売するときは、積極的に商品名などに含めるようにしましょう。

検索急上昇のトレンドキーワードを商品名に含めても、商品とは関連のない言葉のときには、SEO対策にはつながりません。例えば、スマホカバーを販売する場合であれば、「マスク」がトレンドキーワードになっているからといって商品名に含めてしまうのは不自然です。ユーザーを混乱させることにもなりかねないので注意しましょう。

スモールキーワードに注目する

検索ボリュームが多いキーワードでは、楽天サーチの結果で上位を獲得するのは困難です。まずは検索数が少ないスモールキーワードに注目し、上位獲得を狙うようにしましょう。

例えば、「マグカップ」は検索数が多いと予想されるビッグキーワードです。いきなり「マグカップ」で検索上位を狙うのは無謀といえるでしょう。まずは「マグカップ スタッカブル」や「マグカップ 耐熱ガラス イエロー」などのスモールキーワードを対策キーワードに設定します。

スモールキーワードに注目すると、ニッチなニーズに対応できるというメリットがあります。また、上位獲得も簡単なので、人気を上げてからビッグキーワードでの対策を実施しましょう。

キーワードと直結するサムネイル画像を選ぶ

紹介した4つの方法で対策キーワードを決めた後で、次はキーワードと関連性の深いサムネイル画像を作成しましょう。

楽天サーチでは検索結果は商品名とサムネイル画像で表示されるので、キーワードとサムネイル画像に関連性がないとユーザーのクリックを引き出せません。SEO対策の効果を高めるためにも、対策キーワードの選定とサムネイル画像の選定は、セットで行うようにしましょう。

【楽天市場のSEO対策2】商品の売上を増やす

売上を増やすためのSEO対策ですが、売上を増やすことがSEO対策になり、結果としてさらに売上増を実現できる仕組みになっています。そのため、逆説的ではありますが、SEO対策には売上増が欠かせません。次の方法で売上増を実現していきましょう。

〇 販売価格を見直す
〇 キャンペーンを実施する
〇 ポイント倍率を増やす

それぞれの方法を説明します。

販売価格を見直す

販売価格が適切でないとユーザーは購入してくれません。また、検索結果として表示されても、他の出品者の商品と比べて割高な設定ではユーザーから選んでもらえません。

楽天サーチでは価格順に検索結果を表示させることができるので、販売価格を低く設定しておくと価格順に表示したときに上位表示されるようになります。一度、販売価格を見直してみましょう。

キャンペーンを実施する

楽天市場ではさまざまなキャンペーンを実施しています。キャンペーンの参加は出店者が自由に選択できるので、参加しなくても問題はありません。しかし、キャンペーン開催中は、キャンペーンに参加していない商品が売れにくくなることがあるので、できれば参加してアクセス増・売上増を目指しましょう。

なお、キャンペーンの参加やクーポン発行は、事前にRMS(店舗運営システム)からの申請が必須です。申請していないときはキャンペーンに参加できないので、こまめにRMSでキャンペーンの開催予定を確認し、参加したいときは忘れずに申込みましょう。楽天市場のキャンペーンをいくつか紹介します。

スーパーSALE

スーパーSALEとは、3の倍数月に開催されるキャンペーンです。超目玉枠(50%オフかつレビュー4以上の商品のみがエントリー可能)などもあり、大幅な値下げを大々的に実施できます。

また、店舗独自のクーポンとも組み合わせることができ、ユーザーにとってはお得なイベントとして周知されています。普段以上のアクセス数が見込める時期なので、できれば参加しておきましょう。

お買い物マラソン

お買い物マラソンとは、複数の店舗で購入するとポイントアップするキャンペーンのことです。スーパーSALEを実施していない月に実施しているので、3の倍数月以外の集客数アップに役立てましょう。

ワンダフルデー

ワンダフルデーとは、楽天ポイントが3倍、楽天カード利用ならポイントが5倍つく日のことです。毎月1日に実施されるので覚えやすく、狙ってショッピングをするユーザーも多くいます。

ワンダフルデーに合わせてクーポンを発行すると、さらに集客を見込めます。実際にクーポンを発行する店舗も増えるので、類似商品を扱う店舗との差別化を図るためにも、お得なクーポンを作成してRMSから申請しておきましょう。

ポイント倍率を増やす

楽天市場では出店者側が自由にポイント倍率を設定できます。同じ商品を販売する店舗が多いときは、ポイント倍率を増やすことで差別化を図ることも検討してみましょう。

また、ポイント倍率はこまめに変更することが可能です。キャンペーンのときだけポイント倍率を上げると、さらに売上増につなげることができます。

【楽天市場のSEO対策3】レビュー数を増やす


楽天市場のSEO対策の1つとして、レビュー数を増やす方法があります。レビュー数が多いと検索上位に表示されやすくなるため、積極的にレビュー数を増やす方法を実践しましょう。

また、ユーザーの中にはレビュー数で購入する店舗を選ぶ方もいます。レビュー数が多いということは購入者が多いという意味でもあるので、ユーザーも安心して購入できるのでしょう。

ただし、どんなにレビュー数が多くても、レビュー評価が低いのではありません。高い評価のレビュー数を増やすための対策が必要です。次の2つの方法を実践してみましょう。

〇 レビュー特典を用意する
〇 フォローメールを送信する

それぞれの方法を説明します。

レビュー特典を用意する

レビューを書いてくれたユーザーに対して、特典を用意するという方法を検討しましょう。特典は特に決まりはありませんが、次回使えるクーポンもしくは別商品が一般的です。

こまめに購入するもの(価格が安いもの、消耗品など)は次回使えるクーポンがおすすめです。例えば、ミネラルウォーターやトイレットペーパーなどの生活関連の消耗品は何度も繰り返して購入することが想定されるので、次回使えるクーポンはユーザーにとって魅力的な特典となります。

一方、家具などの価格が高いものや頻繁に購入しないものは、レビューを書くことを約束したユーザーに、商品と関連するプレゼントを送るのはいかがでしょうか。商品と同時に発送すれば、送料がかかりません。例えば、バスマットやバスタオルを購入したユーザーには入浴剤、勉強机を購入したユーザーにはデスク用マットなどがおすすめです。

フォローメールを送信する

商品を購入するときにレビューを書くことにユーザーが同意した場合でも、悪意なく忘れてしまうかもしれません。ユーザーにフォローメールを送信し、レビューを促しましょう。

ただし、楽天の規約上、ユーザーに送信できるのは「売買取引に付随するメール」に限られるため、レビューの催促だけのためにはメールを送信できません。商品の到着を尋ねる、あるいは到着した商品の状態・不具合を確認することを主目的としたメールを作成し、レビューを促す言葉を付け加える形にしましょう。

【楽天市場のSEO対策4】適切な商品名に設定する

商品名が適切でないときは、楽天サーチの検索上位に表示されません。また、楽天サーチで表示された場合でも、商品名が適切でないときはユーザーのクリックを引き出せません。

次の3つのポイントに留意すると、適切な商品名に仕上げることができます。

〇 キーワードを適度に散りばめる
〇 自然な文章に調整する
〇 検索上位の商品を参考にする

それぞれのポイントについて説明します。

キーワードを適度に散りばめる

商品名に適切なキーワードが含まれていると、楽天サーチ側で「キーワードに関連する商品」と判断しやすくなり、結果として検索上位に表示されやすくなります。ただし、キーワードを過剰に散りばめると、スパム扱いになって検索結果に表示されなくなることもあるので注意しましょう。

例えば、「マグカップ」というキーワードの対策をするために「かわいいマグカップ!軽量&ピンクのマグカップ【おすすめマグカップ】」などの商品名にするのは過剰な対策といえます。あまりにもマグカップという言葉が多すぎて、もはや何が言いたいのかわからない状態になっています。キーワード1つにつき1回程度の自然な散りばめ方を意識しましょう。

自然な文章に調整する

不自然な印象の商品名はユーザーから信頼を獲得できないだけでなく、楽天市場の検索アルゴリズムからもスパム認定されるリスクがあります。商品名に盛り込みたいキーワードを決めてから一度文章の形にし、自然な文章に調整して仕上げるようにしましょう。

検索上位の商品を参考にする

楽天サーチの検索上位に表示されている商品の商品名をチェックしてみましょう。楽天サーチでは商品のさまざまな要素を総合して検索順位を決めているため、すべての商品名が自然な文章になっているわけではありませんが、中には素晴らしいバランスでまとめているものも多数あります。ぜひ参考にして、楽天サーチに選ばれやすい商品名に調整しましょう。

【楽天市場のSEO対策5】商品説明文を見直す

楽天サーチでは、商品名やサムネイル画像だけでなく、商品説明文の内容も検索順位の決定に反映しています。商品説明文がユーザーニーズに合うと楽天サーチからの評価も高くなるので、ユーザーの知りたいことをまとめて記載しているかチェックしてみましょう。

次のポイントで商品説明文を見直すと、楽天サーチからの評価とユーザーからの評価を高めることができます。

〇 テキスト+画像で仕上げる
〇 画像の代替テキストを確認する
〇 スマホ・PCの両方で確認する

それぞれのポイントについて説明します。

テキスト+画像で仕上げる

楽天市場では商品説明文を必ず記載しなくてはいけないのではありません。商品の特徴や仕様がよくわかる画像があれば、ユーザーのニーズに対応できることもあります。

しかし、画像だけではSEO対策としては不十分です。テキストも楽天サーチの検索順位に関連するので、テキスト+画像で商品を説明するようにしましょう。

また、商品名と同様、テキストにもキーワードを含めることができます。商品名と比べて文字数が多いので、何度かキーワードを含めることは問題ありません。とはいえあまりにも繰り返してキーワードを入れるとしつこい印象になるので、自然な文章になるように調整しましょう。

画像の代替テキストを確認する

画像を掲載するときは、代替テキストを忘れずに入れるようにしましょう。画像の代替テキストもSEO対策につながるので、適切な言葉を選ぶだけではなく、キーワード対策をするのも大切なポイントです。

スマホ・PCの両方で確認する

商品説明文を記載した後で、どのように表示されるのかスマホとPCの両方で確認しておきます。改行などの部分がスマホとPCの両方で上手に見えることが難しいときは、スマホを優先して調整することがおすすめです。

近年、楽天市場などのインターネットショッピングモールでは、多くのユーザーがPCではなくスマホでアクセスしています。そのため、商品説明文や画像なども、スマホで見たときに最適化しておくと、より多くのユーザーにアピールできるようになります。

【楽天市場のSEO対策6】動画を活用する

商品説明にはテキストと画像だけでなく、動画も入れることができます。動画を活用することでSEO対策につながることがあるので、ぜひ実施してみましょう。例えば、次のような内容は、テキストや画像よりも動画が適しています。

〇 商品の使い方
〇 店舗の紹介。リアルショップの紹介
〇 商品の生産までの過程。生産者のメッセージ

なお、楽天市場では商品説明に動画を使用することが可能ですが、実際に動画を用いて商品説明している店舗は多いわけではありません。類似する商品を扱う店舗との差別化を図るためにも、動画の利用を検討してみましょう。

【楽天市場のSEO対策7】GoogleのSEO対策も実施する

楽天市場のユーザーであっても、いつでも楽天市場のトップページから楽天サーチで商品検索をするわけではありません。Googleで商品名などを検索し、どのECサイトで取り扱っているか調べてから購入店舗を絞り込むユーザーもいます。

特にGoogleは利用者数が多いので、Googleから流入するユーザーも多いと想定されます。楽天市場のSEO対策と共にGoogleのSEO対策も実施し、Google検索で上位に表示されることを目指しましょう。次の2つに注目することで、Google検索でのSEO対策を強化することができます。

〇 店舗名にキーワードを含める
〇 商品ページ全体のキーワード対策を強化する

それぞれの方法について見ていきましょう。

店舗名にキーワードを含める

店舗名にキーワードを含めることで、Googleの上位表示を期待できます。例えば、店舗名に商品名をつけることで、Google検索にかかりやすくなったり、何を販売している店舗かユーザーに訴求しやすくなったりすることがあります。

例えば、「C'est vrai(セ・ブレ)」という店舗名では、何を販売しているのかがわからず、しかも店舗名は具体的な商品とつながる要素もありません。そのため、ユーザーニーズにもGoogle検索の基準にも引っ掛かるところがなく、検索順位を上げるのは難しい可能性があります。

看板商品を店舗名につけて「手作り雑貨の店 C'est vrai(セ・ブレ)」や「【冷凍アップルパイ】C'est vrai(セ・ブレ)」とすると、ユーザーニーズとGoogle検索の基準にかかりやすくなり、上位表示されるかもしれません。

ただし、店舗名がすでに周知されている場合は、突然の改変は逆効果になりかねません。店舗名で検索するユーザーを取りこぼす可能性があり、検索数の減少から検索順位が落ちることもあります。店舗名にキーワードを含めるときは、なるべく元の店舗名は残し、副タイトル的な位置づけで含めるなどの工夫が必要です。

商品ページ全体のキーワード対策を強化する

Google検索のSEO対策を強化するなら、商品ページ全体にもキーワード対策が必要です。ただし、楽天市場よりもGoogleのほうがユーザーの検索数が多いので、あまりにも大きなキーワード(スマホカバー、パーカーなど)で上位を獲得するのは簡単ではありません。上位表示を狙いやすいスモールキーワードに注目し、商品ページ内のテキストや画像の代替テキストに含めておきましょう。

また、Googleでは画像でも検索できる機能があるため、商品がわかりやすく写った画像を掲載することで順位アップも期待できます。その他にも、ぜひ実施しておきたいのがリアル店舗の登録です。Googleではマップ機能があるため、住所や郵便番号、最寄りの施設などで検索したときはマップが検索結果に表示され、近隣施設なども同時に表示されます。

リアル店舗の登録をしておくと、Googleマップに表示されて来店者の増加を見込めるかもしれません。なお、リアル店舗の登録は、次の手順で行います。

1. Googleアカウントを作成する
2. Googleビジネスプロフィールに店舗名や住所、電話番号などを登録する
3. 電話やハガキなどでオーナー確認をする

楽天市場の広告も併用しよう

楽天サーチはGoogle検索よりはユーザーが少ないとはいえ、そう簡単には検索上位を獲得することはできません。また、SEO対策を実施したとしても、すぐに検索順位が上がるわけではなく、思うような集客効果を実現できないことがあります。

SEO対策を実施することは長い目で見れば大切なことですが、出品したばかりのときは楽天市場の広告も併用し、ユーザーの目に留まりやすいようにしておきましょう。

楽天市場のトップページや検索結果のページでは、SEO対策により検索順位を上げた商品だけでなく、広告が表示されます。つまり、楽天市場の広告を出せば、SEO対策をしなくても検索結果などに表示されるようになるのです。主な広告の種類と特徴を紹介するので、ぜひSEO対策と併用して、ユーザーの目に留まるようにしておきましょう。

RPP広告

RPP広告とは、主に楽天市場の検索結果ページに表示される広告です。商品画像の上に[PR]と記載されるので、楽天サーチの結果によって表示されたのではないことがわかるようになっています。

なお、RPP広告はクリック課金制のため、ユーザーがクリックしない限りは広告費が発生しません。費用対効果の高い広告を実施したいときにもRPP広告がおすすめです。

クーポンアドバンス広告

クーポンアドバンス広告とは、主に楽天市場の検索結果ページに表示される広告です。「あなたにおすすめのクーポン」と記載されるので、商品というよりは閲覧しているユーザーの購買履歴や閲覧履歴に連動して表示されます。

クーポンアドバンス広告には、クリック課金による料金と値引き費用(クーポンによって割安になった分の費用)がかかります。クーポンによりユーザーに高い訴求力を発揮するものの、値引き費用がかかる分、RPP広告より費用がかかる傾向にある点に注意しましょう。

CPA広告

CPA広告とは、RMSに登録している商品から自動的に選ばれて表示されます。「このジャンルのピックアップアイテム」と記載されるので、ユーザーの目に留まりやすく、商品が選ばれやすくなります。

CPA広告の費用は売上の20%です。売上が発生しない限り広告費がかからないので、費用対効果の高い公告方法といえます。

楽天市場の売上増につながらないNG対策

楽天サーチの検索上位を狙った対策がSEO対策ですが、「楽天市場のSEO対策」と紹介されている対策の中には売上増につながらないものもあるので注意が必要です。また、これらのNG対策を実施すると、反対に検索順位が下がって売上が減ることもあります。

中でも次の2つの対策は避けておきましょう。

〇 やらせレビュー
〇 過剰なセール・クーポン

それぞれの対策がなぜおすすめできないのか説明します。

やらせレビュー

レビューとは、本来ユーザーの自由意思に基づいて記載されるものです。ユーザーが商品や店舗のサービスに満足したときは良いレビューを書き、そうでないときは相応のレビューを記載します。

しかし、ユーザーの自由意思に任せていると、思わぬ評価をもらうことになりかねません。例えばユーザーのイメージと合わなかったという理由で低評価がついたり、メールのやり取りで感情的な行き違いが生じ、低評価につながったりすることもあります。

とはいえ、値引きなどを条件に良いレビューを書くようにユーザーに依頼するのはNG行為です。また、出店者側が自分で商品を購入し、良いレビューを書くなどの自作自演もNGです。

いずれも楽天市場からの評価を落とすばかりか、ユーザーからの信用も失うことになりかねません。良い商品をユーザーに提供する、丁寧な対応や梱包を心がける、ユーザーとの間でトラブルがあったときは誠実に対応するなど、地道な努力で良いレビューを獲得していきましょう。

過剰なセール・クーポン

楽天市場ではライバルとなる店舗が多く、1円でも安く販売してユーザーへの訴求力を高めたいと考える方も多いでしょう。しかし、利益が出ない程度にセールをしてしまうと、本来の価格に値上げすることが難しくなり、売れば売るほど損失を生み出す悪循環が生まれることもあります。

また、クーポンの発行にも注意が必要です。楽天市場に出品するとRMSでクーポンの発行手続きを行えるようになりますが、無理な値引きにつながるクーポンを作成してしまうと、損失が増えることにもなりかねません。

キャンペーンにも注意が必要です。楽天市場ではさまざまなキャンペーンを開催しているため、上手に活用すれば販売の機会を増やし、売上増を期待できます。

しかし、とにかく全て参加して、マックスの割引率にするように決めてしまうと、売上が上がらないだけでなく、損失を生み出すことにもなります。セールやクーポン、キャンペーンは、いずれも無理のない範囲で実施することが大切です。

適切なSEO対策は改善の繰り返しが不可欠

SEO対策を実施すれば、楽天サーチやGoogle検索での順位を上げることができます。しかし、一度SEO対策を実施するだけで、検索順位の対策が完了するのではありません。ライバルとなる他の出店者も同様にSEO対策をしている可能性があるので、一度の対策だけで放置すると検索順位が下がることもあります。

SEO対策を実施した後は、定期的にSEO対策による効果を調べつつ、対策を続けるか、別の対策を実施するか判断することが必要です。終わりのない道ですが、売上増のために続けていきましょう。

また、楽天市場の検索アルゴリズムが頻繁に変わることも、SEO対策を継続する理由の1つです。現在正しいとされる対策も、将来的には有効性がなくなるかもしれません。そのときに応じた適切な対策をするためにも、何度でも実行と効果測定、改善点の抽出、改善実施のサイクルを繰り返すようにしましょう。

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