LINE公式アカウントが凍結!?停止の理由やハイリスクな行動・対処法を解説

LINE公式アカウントは、規約に違反するときなどは凍結されることがあります。アカウントの凍結は警告なしで実行されるので注意が必要です。凍結される原因と対処法についてまとめて紹介するので、ぜひ参考にしてください。


LINE公式アカウントの凍結とは


LINE公式アカウントにログインできず、「IDが削除されたか一時停止されています」といったメッセージが表示されることがあります。また、ログインしたものの今まで利用できていた一部の機能が利用できないこともあるでしょう。

このようなときはLINE公式アカウントが凍結されていると考えられます。まずは管理画面にアクセスし、現時点での状態を確かめましょう。状態を見ても利用できない理由が判明しない場合は、LINE公式アカウントのサポートに問合せてください。

LINE公式アカウントの規約概要

LINE公式アカウントの利用規約を一度確認してみましょう。規約違反をしている場合には、凍結されている可能性があります。

特に第2条第5項の「申し込み拒否事由」と第18条の「禁止事項」に注目してみましょう。記載している内容に該当しているときは、凍結の可能性が高いと考えられます。概要を紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

<第2条第5項の規約概要>
〇 アカウント開設時に虚偽の内容を申告したとき
〇 LINEの審査基準を満たさないと判断されたとき

<第18条の規約概要>
〇 裁判所の判決などの行政措置に違反する行為を行ったとき
〇 違法行為をしたとき、あるいは違法行為につながるような行為を助長したとき
〇 LINEや第三者の知的財産権やプライバシー権などを侵害する行為をしたとき
〇 公序良俗に反する可能性がある行為をしたとき
〇 反社会的勢力に協力する行為をしたとき
〇 LINEの許可を得ずに公式アカウントを第三者の広告媒体として利用したとき
〇 第三者にアカウントを譲渡あるいは貸与したとき
〇 第三者とアカウントを共用したとき
〇 公式アカウントによって発信した広告に抵触したユーザーの属性を識別したとき
〇 LINEあるいは第三者になりすましたとき
〇 故意に虚偽の情報を拡散したとき
〇 アカウント開設時に登録した業種とは無関係な内容を配信したとき
〇 第三者の個人情報や利用履歴などを不正に集めたとき、あるいは提供したとき
〇 過度に暴力的あるいは性的な表現をしたとき
〇 人種や性別、国籍などによる差別行為をしたとき、差別行為につながる行為をしたとき
〇 面識のない人との交際を目的として利用したとき
〇 ユーザーに対して嫌がらせや誹謗中傷をしたとき
〇 ユーザーや第三者が不快に思う行為をしたとき
〇 ネットワークシステムなどに支障をきたす行為をしたとき
〇 LINEあるいはLINEユーザーの利用を妨害したとき
〇 アカウントに不具合が生じたときに故意に悪用する行為をしたとき
〇 LINEに不当な要求あるいは問合せをしたとき
〇 LINEのロゴに対して、ガイドラインに沿わない利用をしたとき

警告なしで突然凍結される

LINEの利用規約第19条第1項によれば、LINEが何らかの理由でアカウントを凍結する場合、警告なしで突然実施します。凍結はアカウント契約の解除を意味するため、後日、復活することはできません。

また、利用規約第17条では、アカウントの利用制限についてはLINEは回答義務を負わないと定められています。そのため、LINE公式アカウントのサポートから問合せても、返事が来ない可能性があります。


LINE公式アカウントが凍結されたらどうなる?

LINE公式アカウントが凍結されると、どのような手続きをしても復活することはできません。また、利用制限に関する問合せについては、LINEは回答する義務を負わないため、理由や現状に関する詳細情報を得られない可能性があります。

ただし、別のアカウントを作成することは可能です。既存のアカウントから友だちリストなどを引き継ぐことはできないため、一からの出発とはなりますが、アカウント復活に無駄な時間を使うよりは、早めに見切りをつけ、別のアカウントの開設を始めましょう。

なお、別のアカウントを作成する前に、元々のアカウントが凍結された理由について考えることが必要です。凍結の理由を調べずに新しいアカウントを作成すると、再び同じ過ちを犯し、再度アカウントが凍結される可能性があります。

LINE利用規約の第2条第5項と第18条に記載されている内容を一つずつ吟味し、該当している部分がないかチェックしてみましょう。

LINE公式アカウントが凍結・利用停止となる4つの理由

LINE公式アカウントが凍結されたときは、利用規約に記載されている禁止事項を一つずつチェックし、該当要因を探すことが必要です。しかし、禁止事項は多く、しかも漠然とした表現が多いため、どれに該当しているかわからないケースもあるでしょう。

原因が思い当たらないときは、アカウント凍結のよくある理由に該当しないかチェックしてみてください。主な理由としては次の4つが挙げられます。

〇 アフィリエイト広告を載せていた
〇 年齢制限やジャンルに関する規約を抵触していた
〇 セキュリティ状態が危険だと判断された
〇 ユーザーに通報された

それぞれの理由について解説します。

アフィリエイト広告を載せていた

LINE公式アカウントの利用規約の第18条では、LINEの承諾を得ずにアカウントを第三者のための広告媒体として利用することを禁じています。簡単にいえば、アフィリエイト広告の掲載は厳禁です。公式アカウントを自社の商品やサービスの宣伝に使うのは問題ありませんが、自社以外の広告に使うことは禁止事項に該当し、凍結の理由になるため、絶対にしないようにしましょう。

また、アフィリエイト広告を掲載しない場合でも、メッセージ内に不正リンクと思われるURLを何度も掲載している場合にはLINEから怪しまれる可能性があります。あまりにも長いURLや他社のPRにつながるリンクは掲載しないようにしましょう。

ジャンルに関する規約を抵触していた

次のジャンルに関連する商品やサービスを取り扱うと、LINEの利用規約に違反する恐れがあります。

〇 医療関連、薬品関連
〇 アダルト系
〇 出会い系、マッチング系
〇 ネットビジネス関連
〇 マルチ商法
〇 ギャンブル系

例えば、医療関連や薬品関連では、まだ認可されていない医薬品を販売したり、処方に関して医師や薬剤師を通す必要があったりする可能性があります。そのため、すでに許認可されている医薬品や、専門職の許可を必要としない薬物であっても、万が一のリスクを排除するためにLINE公式アカウントでの販売を禁じるかもしれません。

また、公序良俗に反すると思われるジャンルや、違法行為につながる恐れがあるジャンルも回避される傾向にあります。上記のいずれかに該当する商品やサービスを扱う場合は、LINE公式アカウント以外で検討してみましょう。

セキュリティ状態が危険だと判断された

LINE公式アカウントの利用規約の第18条では、次の行為が禁止されています。

〇 ネットワークシステムなどに支障をきたす行為をしたとき
〇 LINEあるいはLINEユーザーの利用を妨害したとき

セキュリティに問題がある状態でLINE公式アカウントを利用すると、LINE全体のネットワークシステムやサーバに支障を与えるかもしれません。また、ウィルスを拡散させ、LINEやLINEユーザーの利用を妨害する恐れもあります。

LINEからセキュリティ状態が危険だと判断されないためにも、セキュリティ対策ツールを導入するなどの適切な対応が必要です。快適にアカウントを利用するためにも、一度、セキュリティ対策を見直してみましょう。

ユーザーに通報された

友だち登録しているユーザーがLINEに通報したため、アカウントが凍結されている可能性があります。今までに次のようなことをしていなかったかチェックしてみましょう。

〇 メッセージをまとめて大量に送信した
〇 ユーザーに告知せずにアカウント名を変更した
〇 画像やメッセージのトーンが大幅に変わった
〇 不快に思わせる可能性がある文章や画像を送信した

メッセージの送信数が多すぎるときは、ユーザーはLINEに通報するだけでなくブロックする可能性があります。管理画面でブロック数を確認し、増えてきているときはメッセージの送信頻度を減らしてみましょう。

また、告知せずにアカウント名を変更すると、ユーザーは迷惑アカウントだと判断し、ブロックしたりLINEに通報したりする可能性があります。アカウント名を変更しなくてはいけないときは、前もって何度かユーザーに注意を喚起し、どんなアカウント名になるのか周知しておくようにしましょう。

画像やメッセージのトーンが大幅に変わるときも注意が必要です。ユーザーは公式アカウントが悪意あるユーザーに乗っ取られたと誤解し、ブロックや通報といったアクションを起こすかもしれません。何らかの事情で画像やメッセージのトーンを変えるときも、事前にユーザーに伝えておくようにしましょう。

メッセージ内に不快な表現や画像が含まれているときも、ユーザーがLINEに通報する可能性があります。LINEでは差別的な表現や、性的あるいは暴力的な表現などは禁止事項としているため、該当すると思われるときにはアカウントは早急に停止されるでしょう。メッセージを送る前に内容を細かく吟味し、誰が受け取っても不快にならない表現や画像であるのかチェックすることが大切です。

LINE公式アカウントの凍結リスクが高まる行動

LINE公式アカウントの凍結は予告なしにいきなり実施されます。凍結されてからでは対応できないため、事前に何らかの対策を行うことが必要です。

次の4つの行動は、いずれもアカウント凍結のリスクが高まる行為とされています。いずれかの行動をするときは、十分に注意をするようにしましょう。

〇 認証済アカウントに移行した
〇 認証済アカウントの審査を受けた
〇 ビジネスマネージャーのステップ配信をした
〇 LINE VOOM(旧タイムライン)の投稿内容と頻度に問題があった

それぞれどのような行動なのか、また、なぜ凍結リスクが高いとされているのか解説します。

認証済アカウントに移行した

LINE公式アカウントには、個人・法人を問わず誰もが開設できる未認証アカウントと、LINEによる審査を通過した場合のみ開設できる認証済アカウント、審査を通過し、なおかつLINEが独自に定める基準を満たしたプレミアムアカウントの3つの種類があります。

認証済アカウントとプレミアムアカウントは、いずれもLINEの審査を通過しているため、ユーザーからも信頼性が高いとみなされるアカウントです。開設を希望する場合は「LINE OFFICIAL ACCOUNT MANAGER(LINEマネージャー、ビジネスマネージャーとも呼ばれます)」からアカウント認証リクエストを送信し、審査に申し込みましょう。

認証済アカウントやプレミアムアカウントに認定されると、利用できる支払い方法が増えたり、販売促進に役立つさまざまな機能が活用できるようになります。しかし、利用できる機能が増える分、LINEの規約に抵触する可能性も増え、凍結されるリスクも高まる点に注意が必要です。

認証済アカウントの審査を受けた

繰り返しになりますが、認証済アカウントやプレミアムアカウントに移行するためには、LINEの審査を受けなくてはいけません。審査ではアカウントの登録内容だけでなく利用状況なども細かくチェックされるため、利用規約違反が見つかることもあるでしょう。

そのため、認証済アカウントを取得するつもりが、利用停止を招く可能性もあります。未認証アカウントでも特に支障を感じていない場合には、アカウント認証のリクエストをしないという選択肢も検討してみましょう。

ビジネスマネージャーのステップ配信をした

ビジネスマネージャーを使ってステップ配信をすると、利用停止を招くことがあります。ビジネスマネージャーのステップ配信とは、友だち追加したユーザーに対して、あらかじめ用意した内容のメッセージを、タイミングや期間を設定して自動配信する機能です。

コンスタントに情報を発信できるというメリットがありますが、配信数が増えてアカウントごとに設定された上限数を超える可能性あるため注意しましょう。上限数を超えると、一時的にステップ配信が停止されます。

配信を再開するためには、利用プランを変更することが必要です。LINE公式アカウントのトップ画面から「アカウント設定」→「利用と請求」に進み、ライトプランかスタンダードプランのいずれかを選択しましょう。いずれも有料プランですが、配信数に上限がなく、ステップ配信の利用が増えてもいきなり停止されることはありません。

LINE VOOM(旧タイムライン)の投稿内容と頻度に問題があった

LINE VOOM(旧タイムライン)にはシェア機能があり、発信する情報を拡散させることができます。また、友だち登録していない不特定多数のユーザーにも発信できるため、高い広告効果を求めるときには利用を検討できるでしょう。

しかし、拡散力が高い分、LINEはLINE VOOMを厳しくチェックしています。不適切と思われる内容があるときには、いきなり公式アカウントを凍結する可能性があるので注意が必要です。

また、頻度が高すぎるときも、LINE側により厳しくチェックされる可能性が高まります。LINE VOOMを使って投稿するときは、通常以上に内容を精査するようにしましょう。

LINE公式アカウントの凍結対策

LINEの利用規約を熟読することで、禁止事項や注意事項を理解することは可能です。しかし、LINEの判断基準については公開されていないため、たとえ利用規約を遵守している場合でも公式アカウントが凍結される可能性があるでしょう。

公式アカウントの凍結を回避するためには、少なくとも次の3つのポイントに留意することが必要です。

LINE VOOMの投稿内容に注意する
公式LINE以外に顧客リストを作りリスク分散をする
非アクティブな登録者にLINEを送り続けない

それぞれどのようなポイントに注意できるのか見ていきましょう。

LINE VOOMの投稿内容に注意する

LINE VOOMは拡散力が高いため、LINEでは投稿内容や頻度を厳しくチェックしています。通常の配信以上に内容や頻度に注意し、LINEの規約に抵触していないか、また、LINEやLINEユーザーの迷惑になっていないか確認してから配信するようにしましょう。

公式LINE以外に顧客リストを作りリスク分散をする

LINE公式アカウントが凍結されると、そのアカウントから新たな情報発信ができなくなるだけでなく、友だちリストも利用できなくなります。大切な顧客の情報を失わないためにも、公式アカウント以外にも顧客リストを作り、リスクを分散させるようにしましょう。

例えば、万が一のために備えて、メルマガや他のSNSでも情報を発信することができます。顧客にはなるべく複数の方法に登録するようにと声をかけておきましょう。

非アクティブな登録者にLINEを送り続けない

LINEの利用規約では、ユーザーの迷惑になる行為は禁止されています。あまり商品購入やECサイトの閲覧などをアクティブに行っていないユーザーにメッセージを配信し続けると、ユーザーから迷惑行為と判断される可能性があるでしょう。

場合によっては、ユーザーがLINEに迷惑行為として通報するかもしれません。あまりアクティブではないユーザーには、メッセージの配信を控えるようにしましょう。

LINE公式アカウントの凍結を解除する方法

LINE公式アカウントが凍結されたままでは、ユーザーに情報を発信することができません。解除方法や問合せ先について見ていきましょう。

凍結されたアカウントの解除方法はない

LINE公式アカウントは、一度凍結されると解除できません。原因を調べ、次のアカウントを作成しましょう。

LINE公式アカウントに関する問合せ先

公式アカウントについての疑問は、次のページで「LINE公式アカウント」をクリックし、ログインしてから問合せましょう。

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