タクシー広告の料金相場!費用対効果を高める方法についても解説

タクシーの車体や車内を利用したタクシー広告には、さまざまな種類があります。それぞれの広告の料金相場や特徴、メリットなどについて解説するので、ぜひ参考にしてください。また、タクシー広告の費用対効果を高める方法についても紹介します。

タクシー広告とは?

タクシー広告とは、タクシーの車体や内部に掲載した広告のことです。車体に掲載した広告は、タクシー利用者だけでなく街の人々の目にも触れるので、高い宣伝効果を期待できます。

また、車内に掲載された広告は、決して多くの人々の目に触れるわけではありません。しかし、タクシー利用者は閉ざされた空間で広告を繰り返し見る可能性があり、密度の高い宣伝効果を期待できます。

タクシー広告の種類

タクシーの車体や車内に掲載されている広告は、すべて「タクシー広告」です。広告の主な種類として、次の7つが挙げられます。

デジタルサイネージ
ステッカー
ポスター
アドケース
サンプリング
レシート
車体ラッピング

それぞれの広告は、掲載する場所やターゲット、アピールする方法などが異なります。詳しく見ていきましょう。

デジタルサイネージ

デジタルサイネージとは、ディスプレイなどの電子表示できるデバイスを使って情報発信するメディアの総称です。タクシーの車内では、助手席の後ろにタブレット大のディスプレイとして設置されていることがあります。目の高さに合わせて設置されているため、乗客は目的地に到着するまでの間、自然と見続けることになり、効果的な宣伝方法です。

また、車窓タイプ(後方のサイドガラス)のデジタルサイネージもあります。広告を投影していないときは普通の透明の窓ですが、広告を投影するとガラス全体がスクリーンとなって動画を映し出し、街の人々にアピールすることが可能です。

いずれのタイプも写真や文字などの静止画ではなく動画のため、人目を惹きやすく、注目を集めやすいというメリットがあります。特に関心はなくても見続けている間に興味を持ち、サービスや商品の購入意欲が高まるかもしれません。

ステッカー

タクシーの窓やドアなどにステッカー広告が貼ってあるケースもあります。タクシーの乗り降りの際、あるいは窓の外を見るときにタクシー利用者の目に入るので、高い宣伝効果を期待できるでしょう。デジタルサイネージのように電気代がかからないこと、そしてステッカーを貼るだけの手軽さも、ステッカー広告の魅力です。

リアガラスに貼るタイプのステッカー広告もあります。車外に向けて貼るため、後続車の運転手や助手席の人にアピールすることが可能です。また、後方のドアやサイドガラスに貼るタイプと比べると面積も大きいので、街の人々にも広くアピールできます。

ポスター

ポスタータイプのタクシー広告も広く活用されています。例えば、運転席や助手席のヘッドレストの後ろにパネルに入れたポスターを掲示したり、シートベルトカバーにポスターを挟みこんだりすることも多いです。

ヘッドレストの後ろに掲示する場合は、タクシー利用者の目の高さにポスターが提示されるため、目に入りやすく、高い宣伝効果を期待できます。また、後部座席に座る人にもシートベルト着用は義務付けられているため、着脱する際に一度は目に入るシートベルトカバーの広告も、高い宣伝効果を期待できるでしょう。

アドケース

アドケースとは、持ち帰り可能な広告のことです。タクシーの車内にケースを設置し、ケース内にパンフレットや広告入りのポケットティッシュ、割引券などを入れておきます。タクシー利用者は、広告の内容が気になったときやポケットティッシュが必要になったときは気軽に持って帰ることができ、後で詳しく内容を読み、問い合わせや購入、店舗に出向くなどのアクションを起こすことができるでしょう。

アドケースならではの特徴として、広告している商品やサービスへの関心度を調べやすい点が挙げられます。他の閲覧型の広告では、どの程度のタクシー利用者が関心を抱いたのかを知ることはできませんが、アドケースであればパンフレットやポケットティッシュの減った量で分析することが可能です。

サンプリング

サンプリングとは、利用者がタクシーに乗ったタイミングや会計のタイミングに、運転手が試供品を手渡す方法です。運転手に協力してもらう必要はありますが、アドケースとは異なり、関心を持つかどうかに関わらず、すべての利用者に宣伝することができるというメリットがあります。

利用者は試供品を「プレゼント」の形で受け取るため、広告主に対して好感を抱きやすい点も特徴です。また、アドケースに入ったポケットティッシュは一人の利用者が複数持って帰る可能性がありますが、サンプリングであれば利用者一人につき一つずつ渡せるため、より効率性の高い宣伝を実現できるでしょう。

レシート

レシートの裏に広告を印刷しておくという方法もあります。裏面に広告が印刷されたレシート用紙をタクシー会社に渡しておくだけで良いため、タクシー会社にはサンプルを渡したり、レシートで印字できる内容を変更したりといった負担をかけることがありません。

利用者一人ひとりに直接手渡せる点もレシート広告のメリットです。しかし、レシート自体の受け取りを拒否するタクシー利用者もいるため、すべての利用者が広告を目にするとは限りません。また、レシートを受け取っても、裏面を見ずに捨てる可能性もあります。広告のデザインや色などを調整し、タクシー利用者の目に入るように工夫することが必要でしょう。

車体ラッピング

車体ラッピングとは、タクシーの車両本体に広告を掲載する方法です。タクシー利用者だけでなく通行人や他の車両の運転手などの目にも触れるため、高い宣伝効果を期待できます。

ただし、費用が高額になりがちな点には注意が必要です。タクシー会社に支払う広告料だけでなく、車両を塗装する費用もかかります。また、車体ラッピングを利用するときは屋外広告物許可申請が必要な点にも注意しましょう。自治体などによっても異なりますが、地色や文字の色、大きさなどに制限を受けることもあります。

タクシー広告の3つのメリット

広告手段はさまざまにあり、それぞれ特徴や得意とする分野が異なります。電車や地下鉄、バス、タクシーなどの交通広告に限っても、特徴やメリットは千差万別です。その中でもタクシー広告を利用することのメリットとしては、次の3点が挙げられるでしょう。

注目してもらいやすい
ユーザーのアクションにつながりやすい
ターゲットを絞って宣伝できる

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1.注目してもらいやすい

例えば、地下鉄の車両内に広告を掲載したとしても、利用客の立つ位置や据わる場所、目線によってはまったく目に入らない可能性もあり、思うような宣伝効果を期待できないこともあるでしょう。

一方、他の乗り物とは異なりタクシーは空間が狭いため、目に入るものが限られています。助手席の後ろに取り付けるデジタルサイネージやポスター広告であれば、利用客の目の高さに掲示されるのでタクシー利用者のほとんどが目にするでしょう。また、窓やシートベルトカバーに掲載された広告も、タクシーに出入りする際やシートベルトを着用する際に目に入りやすく、高い宣伝効果を期待できます。

タクシー広告は、電車やバスなどに掲載する広告と比べるとアプローチできる人数は限られますが、高い確率で注目してもらえるため、効率の良い広告手段といえるでしょう。また、デジタルサイネージのように動画で配信する場合は、広告に注目する時間も長くなり、タクシー利用者の記憶に残りやすいと考えられます。

2.ユーザーのアクションにつながりやすい

ユーザーが気になる広告に対してすぐにアクションできるのも、タクシー広告のメリットです。例えば、デジタルサイネージを使った広告であれば、タクシー利用者は気になったものがあれば、タブレット端末を操作して詳細情報を確認することができます。

また、デジタルサイネージ以外の広告の場合でも、タクシー利用者は気になったものに対してその場で自分のスマートフォンを使って検索したり、メモを取ったりすることができるでしょう。

電車やバスでも気になった広告についてアクションを起こすことはできますが、ユーザーが必ずしも座って荷物を下ろしているとは限らないため、両手がふさがっている可能性があります。「後で調べよう」と思ってそのまま忘れてしまうこともあり、広告でインパクトを与えてもユーザーのアクションにつながらないケースも多いと想定されるでしょう。

3.ターゲットを絞って宣伝できる

タクシーは、他の公共交通機関と比べると利用料金が高く、富裕層やビジネスでの利用が多いと考えられます。そのため、富裕層向けあるいはビジネス向け、経営者向けの商品やサービスの宣伝に適しているといえるでしょう。

例えば、高級マンションやリゾートマンションの広告、経営者向けのアプリ、BtoBの商品・サービスなどは、タクシー広告を利用すれば、より効率性の高い宣伝活動を行えます。ターゲットを絞った広告手段を探しているときにも、タクシー広告を検討できるでしょう。

タクシー広告の料金相場

タクシー広告の料金は、広告の種類によって、また、タクシー会社や広告会社によっても異なります。おおよその相場をまとめたので、ぜひ参考にしてください。なお、いずれも広告作成代は含めていません。

タクシー広告の費用対効果を高める3つのコツ

タクシー広告は種類によって費用が大きく異なります。金額だけで見れば車体ラッピングが高額ですが、その分、タクシー利用者だけでなく不特定多数の通行人や運転者にもアピールできるため、高い宣伝効果を期待できるでしょう。

一方、デジタルサイネージはタクシー利用者の興味を引くという点では優れた広告手段ですが、ポスターやステッカーと比べると広告作成費がかさむことや、タブレット端末を置いていないタクシーには利用できないなどの注意点もあります。

効率良くタクシー広告を利用するためにも、費用対効果を高める方法を理解しておく必要があるでしょう。費用対効果を高める主な方法としては、次の3つが挙げられます。

ユーザーの反応をリサーチする
ターゲットとエリアを絞る
ターゲットに適した種類を選ぶ

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

1.ユーザーの反応をリサーチする

タクシー広告によってどの程度の反応が得られたのか、こまめにリサーチし、リサーチによって得られた結果を広告に活かすことが必要です。例えば、アドケースを選んだ場合、パンフレットや割引券などの減りが少ないときは、何か問題があるのかもしれません。

思わず手に取りたくなるパンフレットに仕上げるために、デザインやキャッチコピーを変更することもできるでしょう。また、割引券の魅力が少ない可能性もあります。広告効果が見込めないときは、早めに変更や広告手段を見直し、広告費を無駄にしないようにしましょう。

2.ターゲットとエリアを絞る

タクシー広告の費用は、広告を掲載するタクシーの台数によって決まることが多いです。そのため、ターゲットとエリアを絞って広告を出すことで、費用対効果を高めることができるでしょう。

例えば、経営者やビジネスパーソン向けの商品・サービスを宣伝する場合であれば、空港や新幹線駅周辺を管轄としているタクシーに掲載することができます。

3.ターゲットに適した種類を選ぶ

ターゲットに適した広告を選ぶことも大切です。タクシー利用者だけでなく通行人もターゲットに含めている場合であれば、車体ラッピングやリアガラスのデジタルサイネージなどが適しているかもしれません。

また、タクシーの車内でも仕事をするような忙しいビジネスパーソン向けであれば、車内のデジタルサイネージを選び、音声や映像でアピールできるでしょう。

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