テレビCMの料金相場!費用対効果を高める3つのポイントを解説

テレビCMの料金は、作成料と放映料の2つから成り立ちます。それぞれどの程度かかるのか、どうすれば抑えることができるのかについて見ていきましょう。また、テレビCMの費用対効果を高めるポイントについても解説します。

テレビCMを構成する2つの料金と相場


記事広告には、掲載費用と制作費用がかかります。一般の広告とは違って、ブログ形式のコンテンツで狙ったターゲットにアピールできるのがメリットです。記事広告を活用することで効果的な広告を掲載でき、うまく活用するポイントと料金の仕組みと相場などをご紹介します。

広告の手段や手法を決定する際、どの程度の費用対効果を見込めるのかは重要な要素です。例えば広告費が高くかかるときでも、広告により大量に売れることが見込めるなら、費用対効果は高いと考えられます。

テレビCMではどの程度の費用対効果を見込めるのか考える前に、まずは広告費について知っておくことが必要です。テレビCMの費用は次の2つに大別できます。

制作費
放映費

それぞれの費用には何が含まれるのか、また、相場はどの程度なのか見ていきましょう。

制作費

テレビCMを作成する費用がかかります。どのようなテレビCMにするのか企画する費用、撮影する費用、撮影したものを編集する費用もかかるでしょう。

○ 企画費用
○ 撮影費用(撮影スタッフの人件費、CM出演者の出演料、撮影機材を借りる費用、スタジオ撮影の場合はスタジオ使用料、外部施設で撮影する場合は施設利用料など)
○ 編集費用(編集スタッフの人件費、編集機材やスタジオの使用料など)

依頼するCM制作会社によっても費用は変わりますが、企画費用は15秒CMで3万円以上、30秒CMで5万円以上が相場です。撮影や編集はスタッフ1人あたり1.5万円~2万円が相場となりますが、技量が高いカメラマンや著名なCMデザイナーなどに依頼するときはさらに高額になります。

スタッフ数が多いと費用は高額になりますが、短期間で制作が終わるため、スタジオ使用料や施設利用料、機材レンタル料などを節約でき、トータルで見れば安く抑えられる可能性があります。また、編集スタジオの使用料は1日あたり5万円以上が相場です。使用する機材によっては追加費用がかかることもあるので注意しましょう。

CMの出演料は誰に出演を依頼するかによって大きく異なります。人気タレントであれば1クールで2,000万円以上、年間契約で4,000万円以上必要です。

放映費

制作したCMをテレビで放映する費用がかかります。テレビ局によって費用が変わるだけでなく、放映時間や放映回数、CMの長さなどによっても費用は変わるので注意が必要です。

19時~22時のいわゆるゴールデンタイムに放映する場合は、費用が割高になることがあります。また、時間帯や番組ごとにCMできる企業の数は制限されているため、ゴールデンタイムかつ視聴率が高い番組のCM放映料はさらに高額になる可能性があるでしょう。

また、全国ネットか地域限定かによっても異なります。全国ネットの場合、15秒あたりの放映料は75万円~100万円程度です。一方、関東ローカルの放送局であれば、15秒あたり2.5万円~4万円、関西ローカルは1.5万円~3.5万円程度が目安になるでしょう。放映エリアに居住している人口が多ければ多いほど高い宣伝効果を見込めるため、放映料も高額になる傾向にあります。

【制作費】テレビCM料金を抑えるコツ


テレビCMにはさまざまな費用がかかります。少しでもテレビCMにかかるコストを減らすためには、費用の細目ごとに無駄がないか確認し、抑えられる部分は抑えることが必要です。制作費を抑えるためにできる工夫としては、次の6つが挙げられます。

自社で企画する
著名人以外をキャスティングする
ライセンス料が発生しないようにする
静止画にする
アニメーション動画にする
機材やスタッフを自社で準備する

それぞれの工夫について、詳しく見ていきましょう。

自社で企画する

CMの撮影や編集の作業は特別な機材を必要とするため、すべて自社で実施するのは難しいかもしれません。しかし、企画であれば機材は不要なので、自社で実施することが可能です。

社内でアイデアを募り、テレビCMを企画してみるのはいかがでしょうか。スマートフォンや家庭用ビデオカメラでも良いので、流れを動画にしてまとめておくと、撮影や編集も進めやすくなるでしょう。

著名人以外をキャスティングする

テレビCMの制作費の中でも、出演料は大きな割合を占めます。特に有名タレントなどの著名人をキャスティングすると、出演料は大きく膨れ上がってしまうでしょう。

出演者を著名人以外にすると、出演料を抑えることが可能です。デビューして日が浅いタレントやモデル、テレビや映画以外で活躍している俳優などをキャスティングできるかもしれません。また、社員や知人などに依頼する方法もあります。

ライセンス料が発生しないようにする

テレビCMに自社以外が版権を持つキャラクターなどを登場させるときは、ライセンス料が必要になります。CMの放映期間が長引くとライセンス料も高額になるので注意が必要です。ライセンス料がかかるキャラクターは使用しないこと、演出上、何らかのキャラクターが必要なときはオリジナルで作成することなどにより、制作費を抑えていきましょう。

静止画にする

動画は撮影・編集ともに手間がかかり、費用も高額になります。CM制作費を抑えたいときは、静止画も検討してみましょう。静止画であれば撮影費も編集費も動画ほどには高額になりません。

15秒間、1つの静止画で持たせることが難しいときは、スライドショー形式でいくつかの静止画を流すこともできるでしょう。ナレーションやBGMを重ねれば、動画でなくても印象的なCMに仕上げられます。

アニメーション動画にする

動きがあるCMにしたいときは、アニメーション動画という選択肢もあります。出演料がかからないので、その分、制作費を抑えることができるでしょう。また、現実的には無理なことでもアニメーションであれば実現可能なので、インパクトのあるCMに仕上げられるというメリットもあります。

例えば、雪山で吹雪にさらされている主人公がいきなり南国のビーチに移動するといった演出であれば、リアルな動画で撮影するときは渡航費やスタジオ使用料などの高額な費用がかかるでしょう。理想的な画を撮影するために何日も天候待ちする可能性もあります。しかし、アニメーション動画であれば、どんな画でも絵一つで表現することが可能です。

ただし、アニメーションのクオリティや依頼する制作会社によっては、通常の動画CMと同程度あるいはそれ以上の費用がかかることがあります。いくつかのアニメーション制作会社から見積もりを取り、納得できる費用とクオリティの会社を選ぶようにしましょう。

機材やスタッフを自社で準備する

テレビCM制作に用いる動画や静止画を撮影する機材、編集する機材などが会社にあるときは、それらを使ってCMを作成してもらうようにしましょう。ただし、制作会社によっては機材の費用などもすべて含めた料金体系になっていることがあります。その場合は機材を自社で準備しても費用削減にはつながらないため、お任せするようにしましょう。

また、できるだけ社員が作業を担当することで、スタッフを雇う人件費を抑えられます。編集作業などの特殊なスキルや経験を要する作業は難しいですが、アシスタント程度であれば務められるかもしれません。ただし、制作会社によっては、慣れたスタッフ以外では働きにくいと判断することもあるので、事前に相談しておきましょう。

【放映費】テレビCM料金を抑えるコツ


テレビCMの放映にかかる費用も、放映局や時間帯、CMの種類などを細かく調整することで抑えることができます。少しでも費用を削減したいときは、次の4つのポイントに注目してみましょう。

地方局で放映する
視聴率が低い時間帯を選ぶ
スポットCMとタイムCMを使い分ける
ネットCMを検討する

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

地方局で放映する

全国ネットのテレビ局でCMを放映すると、視聴者が多くなると予想されるため、費用も高額になります。全国的に宣伝したいサービスや商品でないときは、地方局で放映することも検討してみましょう。

特定の地域だけで店舗を展開している場合や、特定の地域でのみ販売している食品などを宣伝する場合であれば、地方局でも十分な宣伝効果を得られます。また、全国的に宣伝したい場合であっても、ターゲットが多そうだと思われる地域を選び、その地域のみで放映する地方局を選ぶことができるかもしれません。例えば、単身者向けの食事デリバリーサービスであれば、単身で仕事をしている方が多そうな首都圏の地方局を選べるでしょう。

視聴率が低い時間帯を選ぶ

視聴率が高い時間帯は、放映料が高額になります。特に購買意欲が高いと考えられる働く世代の視聴率が高いゴールデンタイムは、CM放映料が割高になるでしょう。

働く世代にアピールしたいときはゴールデンタイムが適していますが、主婦層や高齢層にアピールしたい場合は、日中などの比較的視聴率が低い時間帯を検討できるかもしれません。放映料が抑えられるだけでなく、宣伝したい層に効率良くCMを届けられるでしょう。

スポットCMとタイムCMを使い分ける

CMには、時間帯を指定して放映する「スポットCM」と特定の番組のスポンサーになり、その番組の時間内で放映する「タイムCM」の2つの種類があります。スポットCMは放送局と視聴率でおおよその放映費が決まりますが、タイムCMはスポンサーの数によって放映費が決まることが一般的です。どちらがお得か、また広告内容がどちらに向いているか考え、適したCMを選びましょう。

ネットCMを検討する

動画CMを放送できる媒体はテレビだけではありません。オンラインで広告を流すネットCMも検討してみましょう。ネットCMはテレビCMよりも放映費が低く、また、オウンドメディアや投稿サイトを活用すれば放映費なしにすることも可能です。

ネットCMには、視聴者数をデータとして残せるというメリットもあります。離脱率や離脱ポイントも調査できるので、より良いCMに改善してからテレビで放映することもできるでしょう。

テレビCMの費用対効果を高める3つの方法


テレビCMは、高額な費用をかければかけるほど高い宣伝効果を得られるわけではありません。CMの内容や依頼する会社などによっても、宣伝効果は大きく変わります。次の3つの方法を実施することで、テレビCMの費用対効果を高めていきましょう。

編集にこだわる
ホームページと連動させる
ジャンルに合う制作会社を選ぶ

それぞれの方法について、わかりやすく解説します。

1.編集にこだわる

15秒や30秒という短い時間で伝えたいことをしっかりと表現するためには、編集にこだわることが必要です。冗長なセリフや無意味に長い空白を削り、テンポよく話が進むように編集しましょう。自社で編集するときは、AIによるサポート機能やテンプレートが充実している編集ソフトを使うことでハイクオリティな仕上がりにできます。

2.ホームページと連動させる

テレビCMで興味を持ったユーザーは、インターネットで商品やサービスを検索する可能性が想定されます。ユーザーの関心を逸らさないためにも、ホームページを作成してより詳しい情報を提供できる状態にしておきましょう。ホームページ内に購入ページを作成したり、ECサイトと連動したりすることで、購入までの道筋を作っておくことも必要です。

3.ジャンルに合う制作会社を選ぶ

CM制作会社によって得意とするジャンルが異なります。宣伝したい商品やサービスに適した制作会社を選ぶようにしましょう。

また、作成するCMのテイストも、制作会社によって異なります。過去に手掛けたCM作品をいくつか見せてもらい、自社のテイストや商品・サービスで演出したいイメージに合うかどうか確認しておきましょう。

テレビCMの費用対効果を計測する方法


テレビCMの費用対効果を測る尺度の一つに、GPR(延べ視聴率)があります。GPRは世帯視聴率とCM本数の積で求める数値です。

例えば、世帯視聴率が20%の番組で1本のCMを流したときは、20×1=20GPRと計算できます。GPRが高くなるとより多くの人の目に触れたと考えられるので、GPRの高さに比べて費用が低いときは費用対効果が高いと判断できるでしょう。

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