Pinterest広告のやり方は? Pinterest内の広告料金や特徴、始め方について紹介します

インターネット上にある画像や動画を集めてコレクションし、シェアもできることで人々の人気を集めているPinterest。
2022年6月より、そんなPinterest内で「Pinterestアド」と呼ばれる広告サービスがリリースされました。
今回はそのPinterest広告の料金や特徴、始め方についてご紹介します。
Pinterestアドを利用するか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

Pinterestとは?

Pinterestとは、Webサイト、またはPinterest上にある画像や写真を自分専用のコルクボードのような「ボード」に「ピン」をすることでコレクションできるサービスです。そしてそのコレクションは他のユーザーに対して公開することでシェアもできます。
2010年にアメリカで生まれたサービスで、2020年12月時点で国内の利用者数は870万人に上っています。

Pinterest広告とは?

Pinterest広告とは、Pinterest内に出稿する広告で、ピンタレスト上のホームフィードや検索結果、関連ピンの一覧に配信できます。
ユーザーはPinterestで好きなものを探しているので、企業側はそこにユーザーの興味を引きそうな自社コンテンツを表示することで自然なインプレッションを獲得できます。

海外では以前からPinterest広告が活用されていましたが、日本に導入されたのは冒頭でお伝えした通り2022年6月と比較的最近であるため、広告料金の水準が低い傾向にあり、なるべく早く始めることで、競合他社に対して優位に働きます。

Pinterest広告の種類・フォーマット

Pinterest広告は大きく分けて7種類があります。
以下でそれぞれの特徴を解説します。

①スタンダード画像

縦長、または正方形のフォーマットに商品やサービスの画像を表示する広告を指します。
フィード内で目立つように、縦長で画質のいい画像が推奨されています。サービスのロゴを入れる際には、右下のスペースはプロダクトアイコンによって隠れてしまうので注意しましょう。タイトルは最大で100文字、説明は最大で500文字入れることができます。
最も訴求力が低いタイプの広告なので、ユーザーの興味を引く文言や画像を使いましょう。

②スタンダード動画

スタンダード動画とは、通常のピンと同じサイズで表示される動画広告を指します。
画像よりも情報量が多いため商品やサービスの魅力を伝えやすいですが、すぐに離脱してしまうユーザーも多いです。
最初の数秒間にインパクトのある内容を入れて、ユーザーの興味を引きましょう。
画像広告と同じく、タイトルは最大100文字、説明は最大で500文字入れることができます。

③ワイド動画

ワイド動画は、モバイル画面全体に表示される動画広告です。
動画のアスペクト比は、スタンダード動画とは異なり、正方形の高さを超える縦長動画は使用できないので注意してください。
こちらもタイトルは最大100文字、説明は最大で500文字入れることができます。

④カルーセル

カルーセルとは、複数の画像をスワイプで表示できる広告です。
1つの商品やサービスを様々な切り口で紹介できるので、ステップ形式で訴求をしたい場合におすすめです。ビフォーアフターのように、他の画像も見てみたくなるような工夫をするといいでしょう。
画像はカルーセルごとに2~枚まで設定できます。

⑤ショッピング

ショッピングとは、商品を購入できるタイプの広告です。売れ筋商品のショッピングアドを出稿することで、ECサイトへの遷移や商品の購入を促すことができます。
価格や在庫状況、レビューなどユーザーにとって商品購入に役立つ情報を記載できる点も強みです。

⑥コレクション

コレクションアドはモバイルデバイスのフィードで、3枚の画像とその上にメインの画像や動画が表示される広告を指します。
サブ素材は3~24件まで設定することができます。ユーザーに複数の画像による情報を伝えられるためクリック率向上が期待できるうえに、類似商品を一度に訴求できるのでユーザーの購入数増かにもつながります。

⑦アイデア

アイデアアドは、画像や動画、リスト、カスタムテキストを組み合わせたピンとして表示する広告を指します。
特に最初のページに動画を入れると視覚的にもユーザーの関心を引きやすくなります。動画は3~60秒のものを入れることができます。

Pinterest広告の料金・課金形式

Pinterest広告では予算を自由に設定して配信できるので、上限額を決めて広告配信の設定を行えば、予算内で広告運用をすることができます。
また、その課金形式は以下の4種類です。

CPM(インプレッション課金)

CPMとは「Cost Per Mile」の略称で、動画広告がユーザーに1,000回表示された時の単価をあらかじめ決めて支払いを行います。1回あたりの単価が低いため、コンバージョンした際の費用対効果が高くなりやすいです。
Pinterest広告では、ブランドの認知度向上を目的として広告を出稿する際に適用されます。

CPC(クリック課金)

CPCとは、「Cost Per Click」の略称で、広告ピンをユーザーがクリックするごとに課金が発生します。クリックはコンバージョンにつながる可能性が高いアクションであるうえに、広告が表示されただけでは費用が発生しないため、費用対効果が高い課金形態と言えます。
Pinterest広告では、広告目的で「比較検討」を選択した際に適用されます。クリックはユーザーの能動的なアクションであるため、コンバージョンにつながる可能性が高い点が魅力的です。

CPV(再生課金)

CPVとは「Cost Per View」の略称で、ユーザーが2秒以上動画を再生した際に料金が発生する形式です。
動画視聴キャンペーンに適用され、視聴1回当たりの単価で入札を行います。

CPA(平均コンバージョン単価)

CPAとは「Cost Per Action」の略称で、Pinterestタグを設置してコンバージョン数を測定し、1コンバージョンあたりの単価を設定して支払いをする形式です。
コンバージョンキャンペーンやカタログ販売キャンペーンに適用されます。コンバージョンとしては、商品の購入や問い合わせ、会員登録など具体的なアクションを詳細に設定することができます。

Pinterest広告のメリット

Pinterest広告を利用することには多くのメリットがあります。
以下で紹介していきます。

①幅広い世代にアプローチできる

Pinterestは2022年時点で月間アクティブユーザー数は国内870万人と、非常に多くの人が利用しているサービスとなっています。
さらに、Pinterestのユーザー層は20~60代と幅広いため、世代を問わずにアプローチできます。
ユーザーは男女比で見ると男性が3.5割に対し女性が6.5割程度となっているため、ターゲット層が女性の場合にはより効果を期待できるでしょう。

②潜在顧客にアプローチできる

Pinterestによると、上位検索の実に97%がブランド名を含まない2~3語のキーワードだと発表されています。
つまり、購入する商品や利用したいサービスのジャンルなどは決まっているものの、具体的な購入先は決まっていない潜在ニーズを持つユーザーが多いのです。実際、「70%のユーザーがPinterest上が新製品を発見するきっかけとなった」「72%のユーザーが具体的に探していなくても、Pinterestで購入を検討した」という調査結果が出ており、そういった潜在層へのアプローチにも効果があることが判明しています。

Pinterest広告の始め方・出稿方法

それではPinterest広告を始めるには、どうすればいいのでしょうか。
下記にてPinterest広告配信までの手順を解説します。

①ビジネスアカウントを開設する

まずはPinterest内でビジネスアカウントを開設しましょう。
Pinterestには個人アカウントも解説できますが、広告を配信できるのはビジネスアカウントのみとなっています。
手順としては、Pinterestの画面左上「広告」→「オーバービュー」の順に選択しましょう。その後、名前の横にある「▼」アイコンをクリックし、「新しいアドアカウントを作成する」をクリックします。
そして、アドアカウント名を入力し、居住国を選択し「お支払情報を設定する」をクリックします。以上でビジネスアカウントを開設できます。

②Webサイトのドメインを認証する

Pinterest広告で設定する外部リンクは、Pinterest上で認証する必要があります。
ビジネスハブメニューより「ウェブサイトを認証する」を選択し、出てきた指示に従って認証を行いましょう。

③Pinterestタグを自社サイトに設置する

Pinterestタグとは、広告のトラッキング用のコードを指し、自社のWebサイトに追加することでコンバージョンを把握しPinterest広告の効果を測定し、最大化することができます。

Pinterestタグは「手動で自社Webサイトにタグを設置する」「Pinterestがシステム担当者へ配置方法をメールで送信→システム担当者が配置する」「Googleタグマネージャーなどのタグマネージャーまたはプラットフォームインテグレーションを使用する」の3通りがあります。

④キャンペーンを作成する

上部バーにある「広告」から「広告を作成する」を選択し、「キャンペーンを作成する」から目的を選びましょう。
その後キャンペーンの名称やスケジュール、予算など詳細を設定しましょう。

⑤アドグループを設定する

アドグループ設定では、主にターゲティングの設定をしていきます。
この際「自分でターゲットを選択する」を選ぶと属性やオーディエンスリストから狙いたいユーザーを細かく設定できるのでおすすめです。

ターゲティング設定が完了したら、入札方法を設定しましょう。
入札方法は「自動」と「カスタム」の2種類があります。自動では、Pinterest側で入札単価を自動で最適化します。「カスタム」は最大CPCなど入札の際限を手動で設定します。
管理画面では「自動」が推奨されているので、迷ったら自動を選択するといいでしょう。

⑥クリエイティブの作成

次に配信するクリエイティブを設定しましょう。新しくピンを作成するか、既存の投稿からも広告が配信できます。
アイデアピン以外は「ピンを作成する」ボタンをクリックしましょう。
すると、画像や動画、タイトル、説明文、リンク先などを設定する画面に遷移するので、細かく入力していきましょう。

ここまでの広告作成が完了したら、Pinterest側で審査が始まります。審査完了には24時間かかる場合もあるので、余裕を持って準備しましょう。

【まとめ】Pinterest広告運用を行いましょう

いかがだったでしょうか。
この記事では、Pinterest広告の料金や特徴、始め方など基礎的な部分を解説しました。
Pinterest広告を正しく運用することで、多くのユーザーに訴求することができます。
運用を開始後もユーザーの反応を見ながらPDCAを回し、広告の効果を高めましょう!

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