英語学習を進めていると、「fortune」という単語をよく見かけます。日常会話からビジネス、占いの世界まで幅広く使われる言葉ですが、その意味や使い方を正しく理解していますか?この記事では、「fortune」の基本的な意味から、具体的な使い方、関連語、語源まで詳しく解説します。
1. fortuneの基本的な意味とは?
「fortune」という単語は、主に「運」や「財産」といった意味で使われます。語源はラテン語の「fortuna(運命、幸運の女神)」で、古くから人の運命や偶然に関する概念を表してきました。
英英辞典では、fortuneは以下のように定義されています。
chance or luck, especially in the way it affects people's lives
a large amount of money or assets
つまり、「運命や運に関する事柄」および「多額の財産」を意味すると言えるでしょう。
2. fortuneの代表的な使い方
2.1 幸運・不運を表す意味での使用
fortuneは、文脈によって「幸運(good fortune)」または「不運(bad fortune)」の意味で使われます。
例文:
I had the good fortune to meet her at the conference.
(私は幸運にもその会議で彼女に会えた。)
His bad fortune was to lose the job right before his wedding.
(彼の不運は、結婚式の直前に仕事を失ったことだった。)
2.2 財産や富を指す使い方
特に可算名詞として使う場合、「多額の財産」「富」を表します。
例文:
He made a fortune selling real estate.
(彼は不動産販売で財産を築いた。)
She inherited a huge fortune from her grandfather.
(彼女は祖父から莫大な遺産を相続した。)
2.3 占いや未来に関する表現
fortuneは「fortune-telling(占い)」という形でも頻繁に登場します。この場合、「将来の運命」というニュアンスを含んでいます。
例文:
Do you believe in fortune-telling?
(あなたは占いを信じますか?)
The fortune teller predicted I would travel abroad.
(占い師は、私が海外に行くと予言した。)
3. fortuneの類義語・反意語
3.1 fortuneの類語
fortuneにはいくつかの近い意味を持つ単語があります。
luck:一般的に「運」と訳される言葉。良い・悪い両方の運に使える。
fate:運命という意味で、避けられない結果を表すことが多い。
destiny:fateよりもややポジティブな意味合いの「運命」。
例文:
It was his fate to become a teacher.
(彼が教師になるのは運命だった。)
She believes it was her destiny to meet him.
(彼女は彼と出会ったのは運命だったと信じている。)
3.2 fortuneの反意語
反対の意味として使える単語には以下があります。
misfortune:不運や災難
poverty:貧困、財産がない状態
例文:
He suffered great misfortune after the accident.
(彼はその事故の後、大きな不運に見舞われた。)
Despite his talent, he lived in poverty all his life.
(才能があるにもかかわらず、彼は一生貧困の中で暮らした。)
4. fortuneの語源と歴史的背景
「fortune」という言葉の語源は、ラテン語の「fortuna」にあります。これはローマ神話の「フォルトゥーナ(Fortuna)」という女神に由来しています。彼女は運命や偶然を司る存在で、しばしば目隠しをしながら「運命の輪」を回している姿で描かれます。
中世ヨーロッパでは、「Fortune’s wheel(運命の輪)」という概念が浸透し、人の人生はこの輪によって決まると信じられていました。この思想は、文学や芸術、哲学にも多大な影響を与えています。
現代においても、「Wheel of Fortune(ホイール・オブ・フォーチュン)」という言葉がテレビ番組やゲームで使われているのは、この背景に由来しています。
5. fortuneに関する英語表現
5.1 成句・イディオム
fortuneを使った表現には以下のようなものがあります。
make a fortune:財産を築く
tell someone's fortune:人の未来を占う
tempt fate/fortune:運を試す、危険なことをする
fortune smiles on someone:運が味方する
例文:
She made a fortune in tech stocks.
(彼女はテック株で莫大な財産を築いた。)
He tempted fate by going mountain climbing alone.
(彼は一人で山に登って運を試した。)
5.2 ことわざや名言での使用
fortuneという言葉はことわざや格言にもよく登場します。
Fortune favors the bold.
(運は大胆な者に味方する)
One man's misfortune is another man's fortune.
(ある人の不運は、別の人の幸運)
Every man is the architect of his own fortune.
(誰もが自分自身の運命の建築家である)
これらの表現からも分かるように、fortuneは人生や運命について語る上で、非常に重要なキーワードです。
6. fortuneの使い分けに注意しよう
fortuneは便利な単語ですが、文脈によって意味が大きく異なるため、注意が必要です。「運」「財産」「未来の予想」のどれを指しているのかを、前後の文章からしっかり読み取ることが重要です。
また、「fortunes」という複数形になると、「財産」や「状況の変化」といったニュアンスも加わります。
例文:
His fortunes have changed since the merger.
(合併以降、彼の運命は大きく変わった。)
The company’s fortunes rose with the new CEO.
(新しいCEOのもとで会社の業績が向上した。)
7. まとめ:fortuneを理解して英語力をアップ
「fortune」という単語は一見シンプルですが、実は多様な意味と深い背景を持つ英単語です。運、不運、財産、占いなど、多くの文脈で使われるため、英語の理解を深めるうえで欠かせない語彙の一つです。
語源や成句、イディオムまで理解しておくことで、より自然な英語表現が身につきます。日常英会話からアカデミックな文章まで、幅広く使える単語なので、ぜひ積極的に使ってみましょう。