関西弁としても知られる「しんどい」という言葉。
全国的にも「疲れた」「つらい」という意味で日常的に使われていますが、
ビジネスメールやフォーマルな会話では少しカジュアルすぎる印象を与えることもあります。
この記事では、「しんどい」の意味と、場面に合わせた言い換え表現を紹介します。

1. 「しんどい」とは?

「しんどい」とは、主に肉体的・精神的に疲れている、つらいという意味の口語表現です。

しんどい:疲れてつらい。骨が折れる。面倒だ。
(出典:広辞苑)

  • 例文1:今日は仕事が多くてしんどい。
  • 例文2:最近、人間関係がしんどい。
  • 例文3:風邪で体がしんどい。

つまり、「しんどい」は「疲れた」+「つらい」というニュアンスを含む言葉です。

2. 「しんどい」の主な種類

種類 意味
肉体的しんどさ 体が疲れている・動くのがつらい 昨日の運動で体がしんどい
精神的しんどさ 気持ちが重い・ストレスを感じる 人付き合いがしんどい
比喩的なしんどさ 状況や作業が大変・面倒 この仕事の締め切りがしんどい

3. 「しんどい」の言い換え(カジュアル→丁寧)

3-1. カジュアルな言い換え

  • 疲れた
  • だるい
  • つらい
  • めんどくさい
  • きつい
  • 重い(気持ちが)

例:
「今日ちょっとしんどいわ」→「今日はちょっと疲れた」
「この仕事しんどい」→「この仕事きついな」

3-2. 丁寧・フォーマルな言い換え

  • 疲労がたまっている
  • 体調が優れない
  • 負担が大きい
  • 少し厳しい状況です
  • 対応が難しいです

例:
「今週は少ししんどいです」→「今週は少し体調が優れません」
「この案件はしんどいです」→「この案件は少し負担が大きいです」

3-3. ビジネスシーンでの自然な言い換え

  • 対応が立て込んでおり、時間に余裕がありません。
  • 現状、リソース的に厳しいです。
  • 少し難易度が高い案件です。
  • 負担が大きいため、調整が必要です。

例:
「正直、しんどいです」→「現状、対応が難しい状況です」
「このスケジュールはしんどいですね」→「このスケジュールは少し厳しいですね」

4. 状況別の言い換え例

4-1. 体がしんどいとき

  • 疲れた → 一般的で自然
  • だるい → 軽い不調を表す
  • 倦怠感がある → 医療・フォーマルな場面
  • 体調が優れない → 丁寧な言い方

4-2. 心がしんどいとき

  • つらい
  • 気が重い
  • 精神的に疲れている
  • ストレスを感じている
  • やる気が出ない

例:「最近しんどい」→「最近少し気持ちが落ちている」

4-3. 仕事・課題がしんどいとき

  • 負担が大きい
  • 難しい
  • 時間的に厳しい
  • ハードだ
  • 大変だ

例:「このプロジェクトしんどい」→「このプロジェクトはハードですね」

5. 「しんどい」を使うときの注意点

  • 「しんどい」は親しい間柄では自然だが、目上の人やビジネスでは避けるのが無難。
  • 「疲れた」「厳しい」など、文脈に応じた表現に置き換えると印象が良い。
  • ネガティブな言葉なので、フォーマルな場面では柔らかい表現に言い換える。

6. 英語での「しんどい」表現

英語表現 意味・ニュアンス 例文
tired 疲れた I’m tired today.(今日は疲れた。)
exhausted へとへとだ・限界 I’m exhausted after work.(仕事でしんどいほど疲れた。)
drained 精神的に疲れ切っている I feel drained these days.(最近しんどい気分だ。)
tough (仕事・状況が)厳しい This project is tough.(このプロジェクトはしんどい。)

7. まとめ

「しんどい」は、肉体的・精神的な疲れやつらさを表す日常的な言葉です。
カジュアルな場では自然に使えますが、ビジネスでは「厳しい」「負担が大きい」「体調が優れない」などに言い換えると丁寧です。
状況や相手に合わせて言葉を選ぶことで、誤解を避けながら自分の状態を正確に伝えられます。

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