「何時に来ますか？」「何時ごろが都合いいですか？」など、日常会話でも頻繁に登場する「何時（いつ）」。読み方は「なんじ」ではなく「いつ」と読み、口語でも書き言葉でもよく使われる時間表現のひとつです。この記事では、「何時」の意味、使い方、漢字表記の注意点、類語などをわかりやすく解説します。
1. 「何時」の基本的な意味
1-1. 読み方と定義
「何時」は、「いつ」と読みます。ある出来事が起こる時間・時刻・時期をたずねたり、あいまいに表現したりするための疑問詞です。
1-2. 主な意味
・ある出来事の発生する「時」を問う（例：「何時に来る？」） ・不特定の時間を示す（例：「何時になるかわからない」）
2. 読みの違いに注意：「何時」は「なんじ」ではない
2-1. 「何時（なんじ）」との違い
「何時（なんじ）」は具体的な時刻をたずねる言葉。 → 例：「今は何時ですか？」＝現在時刻をたずねる 一方、「何時（いつ）」は出来事のタイミングや予定を聞く疑問詞。 → 例：「何時に来るの？」＝来る予定の時間をたずねる
2-2. 文脈による使い分けが大切
「何時（いつ）」は文脈によって「何日」や「どのタイミング」を指す場合もあります。 例：「それは何時の話？」＝過去の出来事のタイミング
3. 「何時」の使い方と例文
3-1. 口語での使用例
・「何時に帰ってくるの？」 ・「次の予定は何時ごろ？」 ・「あれって何時決まったの？」
3-2. 書き言葉での使用例
・「彼が出発したのは何時だったか、定かではない」 ・「何時になれば状況が変わるのだろう」
4. 類語・関連表現
4-1. いつ（ひらがな表記）
→ 口語や一般的な文脈ではひらがな表記が多い 例：「いつ来るの？」
4-2. 何日・何時何分
→ より具体的な日時をたずねたい場合に用いられる 例：「何日が都合いい？」、「何時何分に出発する？」
4-3. どのタイミングで
→ 書き言葉や丁寧表現として 例：「どのタイミングでご連絡すればよろしいでしょうか？」
5. 使用時の注意点
5-1. 漢字は使いすぎない方が自然
「何時」を文中で頻繁に使うと堅苦しく感じられるため、通常は「いつ」とひらがなで書くことが多いです。
5-2. 曖昧さを避けたいときは具体化する
「何時？」だけでは抽象的すぎる場合、具体的に「午前中？」「午後3時？」など補足するとよい。
6. まとめ：「何時（いつ）」は時刻・タイミングをたずねる基本表現
「何時（いつ）」は、会話でも文書でも広く使われる時間を尋ねる基本的な疑問詞です。文脈によって時刻・日付・タイミングを表し、ひらがな表記も一般的です。使いすぎによる堅さや曖昧さには注意しながら、正しく使い分けていきましょう。
