「元々」という言葉は日常会話では自然に使えますが、ビジネスメールやレポート、論文ではカジュアルすぎる印象を与えることがあります。本記事では、「元々」「ビジネスメール」「言い換え」「レポート」「論文」を意識し、状況に応じた適切な表現や例文を詳しく解説します。敬語表現や文章の丁寧さを保ちながら、正確に意味を伝える方法を紹介します。

1. 「元々」の意味とビジネスメールでの課題

「元々」とは、物事の始まりや基本的な状態を指す言葉です。しかし、ビジネス文書では口語的で軽い印象を与えるため、適切な言い換えが必要です。

1-1. 「元々」の基本的な意味

・物事の初めからの状態
・元来の性質や条件
・変更や追加が加わる前の状態
例文
このプロジェクトは元々短期間での完了を目標としていました。

1-2. ビジネスメールでの課題

「元々」をそのまま使うと、カジュアルすぎる印象や文章の硬さの不足を招きます。特に社外や上司へのメールでは、より丁寧な言い換えが望まれます。
悪い例
このシステムは元々使いにくい仕様です。
良い例
このシステムは当初から仕様上の制約がございます。

2. 「元々」のビジネスメールでの言い換え

2-1. 丁寧でフォーマルな表現

・当初
・もともとは
・従来より
・初期段階では
例文
当初の予定では、資料作成は来週完了予定でした。
初期段階では、本機能は提供されておりませんでした。

2-2. 社外向けに柔らかく伝える表現

・もともとの設計では
・従来の仕様においては
・以前より
・元来の目的としては
例文
もともとの設計では、操作手順を簡略化しております。
従来の仕様においては、追加機能は提供されておりませんでした。

2-3. 社内向けのカジュアル表現

・以前から
・元から
・当初から
・元来
例文
以前からこの手順で作業を行っています。
当初から想定していた方法で進めております。

3. 「元々」のレポートでの言い換え

レポートでは、口語的な「元々」を避け、客観的で明確な表現を用いることが推奨されます。

3-1. 初期条件や前提を示す表現

・初期段階では
・当初の設定では
・従来の方法において
・元来の仕様として
例文
初期段階では、本実験における条件は固定されていた。
当初の設定では、測定項目は限定されていた。

3-2. 原因や背景を説明する場合

・もともとの目的として
・従来からの課題として
・元来の意図として
・以前から存在する問題として
例文
もともとの目的として、本手法は効率性向上を狙っている。
従来からの課題として、データ管理の煩雑さが指摘されていた。

4. 「元々」の論文での言い換え

論文では、口語的表現を避け、客観的かつ学術的な表現を用いることが重要です。

4-1. 客観的・学術的な表現

・初期段階において
・従来の条件下で
・元来の特性として
・当初想定された条件では
例文
初期段階において、対象サンプルは均質であった。
従来の条件下で観察された結果と比較した。

4-2. 背景や前提条件の提示

・元来の目的は~である
・以前より存在する課題として
・当初計画においては~と設定されていた
・従来手法における制約として
例文
元来の目的は、操作手順の標準化である。
当初計画においては、測定対象は限定されていた。

5. 「元々」の文章表現で注意すべきポイント

5-1. 口語表現を避ける

悪い例
元々この方法で行っています。
良い例
当初からこの方法で実施しております。
従来より本手順で進めております。

5-2. 読み手に応じた表現選び

・社内 → 当初から、以前から、元から
・社外 → 当初、もともとの設計では、従来より
・レポート → 初期段階では、当初の設定では、元来の仕様として
・論文 → 初期段階において、従来の条件下で、元来の特性として

5-3. 敬語との組み合わせ

・~でございます
・~となっております
・~されておりました
例文
本件は当初より予定されておりました。
従来より同仕様で進めております。

6. シーン別 「元々」の例文集

6-1. ビジネスメール例

当初の予定では、来週中に資料をお送りする予定でございます。
もともとの設計では、操作手順を簡略化しております。

6-2. レポート例

初期段階では、条件Aと条件Bで比較を行った。
従来の手法においては、測定項目は限定されていた。

6-3. 論文例

初期段階において、対象サンプルは均質であった。
元来の目的は、操作手順の標準化である。

7. まとめ 「元々」のビジネスメール・レポート・論文での言い換えを正しく使おう

「元々」は日常的で分かりやすい表現ですが、ビジネスメールやレポート、論文では口語的すぎる印象を与える場合があります。
・ビジネスメール → 当初、もともとの設計では、従来より
・レポート → 初期段階では、当初の設定では、元来の仕様として
・論文 → 初期段階において、従来の条件下で、元来の特性として
文脈や相手に応じて「元々」を適切に言い換えることで、丁寧かつ信頼感のある文章作成が可能です。

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