英語の前置詞や副詞として使われる「throughout」は、会話や文章で頻繁に登場する重要な単語です。その意味や用法を正確に理解することで、英語表現の幅が広がります。本記事では「throughout」の基本的な意味から使い方、例文まで丁寧に解説します。

1. throughoutの基本的な意味

1.1 前置詞としての意味

「throughout」は「~の間ずっと」「~の至る所に」「~の全体にわたって」という意味を持ちます。時間や空間の範囲全体に何かが及んでいることを表現します。

1.2 副詞としての意味

副詞として使う場合もほぼ同様に「終始」「あちこちに」「通じて」というニュアンスがあります。文章のどの部分でも使え、広い範囲や長い期間を示すことが多いです。

2. throughoutの使い方のポイント

2.1 時間を表す場合

「throughout」はある期間の始まりから終わりまでずっと続く動作や状態を表します。例えば、「throughout the year(1年を通じて)」「throughout the day(一日中)」のように使われます。

2.2 場所や空間を表す場合

空間の広がりや範囲を示すときにも使います。「throughout the city(街中どこでも)」「throughout the house(家中)」「throughout the country(全国にわたって)」など、場所の全体に及ぶことを伝えます。

3. throughoutの類義語とニュアンスの違い

3.1 duringとの違い

「during」は特定の期間内の「ある時点・期間」を指しますが、「throughout」はその期間全体を強調します。例えば、「during the meeting(会議の間)」と「throughout the meeting(会議全体を通じて)」では意味が異なります。

3.2 all overやeverywhereとの比較

「all over」や「everywhere」は「至る所に」という意味で空間的な分布を示すことが多いですが、「throughout」は範囲全体にわたる継続的な状態や動作を表す場合に使われることが多いです。

4. throughoutを使った例文

4.1 時間を表す例文

The festival was celebrated throughout the week.(その祭りは一週間中祝われた。)

She remained calm throughout the interview.(彼女は面接の間ずっと落ち着いていた。)

4.2 空間を表す例文

There are cameras installed throughout the building.(建物中にカメラが設置されている。)

The news spread throughout the country quickly.(そのニュースは全国にすぐに広まった。)

5. throughoutの注意点とよくある誤用

5.1 不適切な範囲指定

「throughout」は全体を指すため、一部分だけを指す場合には適しません。部分的な範囲を表したいときは「in」や「within」などの前置詞を使いましょう。

5.2 同時に使わない表現

「during」と「throughout」は同時に使うことはできません。どちらか一方を使い、期間の捉え方によって使い分けましょう。

6. throughoutを含む英語表現とフレーズ

6.1 throughout history

「throughout history」は「歴史を通じて」という意味で、歴史的な出来事や変化の全期間を示します。

6.2 throughout the world

「throughout the world」は「世界中で」を意味し、地理的に広範囲に及ぶ事柄を表現します。

6.3 throughout the process

「throughout the process」は「プロセス全体を通じて」という意味で、ある手順や過程の間ずっと何かが起きていることを示します。

7. まとめ

「throughout」は「~の間ずっと」「~の至る所に」という広範囲や長期間を表す表現です。時間や場所の両方に使え、英語の中で非常に汎用性の高い単語です。意味の違いや使い方をしっかり理解し、適切に使いこなせるようにしましょう。

おすすめの記事