「absolutely」は英語学習の中でも頻繁に登場する副詞の一つです。直訳では「完全に」や「絶対に」とされることが多いですが、文脈によってニュアンスが大きく変わります。本記事では、「absolutely」の基本的な意味から、会話・ビジネス・強調の使い方、そして似た言葉との違いまで詳しく解説します。
1. absolutelyの基本的な意味
1.1 「完全に」「絶対に」としての意味
「absolutely」は、物事を100%肯定・強調したいときに使われる副詞です。「全くその通り」「まったくもって正しい」といったニュアンスを持ちます。
例:
・She is absolutely right.(彼女はまったく正しい)
・The movie was absolutely amazing.(その映画は本当に素晴らしかった)
1.2 肯定の返事としての意味
会話の中で「Yes.」を強調する形として「Absolutely.」単体で返答に使うこともあります。「もちろんです」「ぜひとも」「そのとおり」といったニュアンスです。
例:
・Can I ask you a question? — Absolutely.(質問してもいいですか? — もちろん)
1.3 否定を強調する用法
「absolutely not」となると、「決して~ない」「絶対にだめ」といった強い否定になります。
例:
・You are absolutely not going out in that weather!(そんな天気で外出するなんて絶対だめ!)
2. 用法別のabsolutelyの使い方
2.1 強調としてのabsolutely
形容詞や副詞をより強くする目的で使われます。特に「驚き」や「感動」「怒り」など、感情がこもる場面で登場しやすい言葉です。
例:
・I was absolutely shocked.(本当にショックだった)
・He is absolutely the best teacher.(彼は文句なしに最高の先生だ)
2.2 丁寧な肯定表現
ビジネスメールや丁寧な会話でも、「Absolutely.」は使われます。Yesだけよりも印象が柔らかく、肯定の意志が明確に伝わります。
例:
・Would it be possible to reschedule? — Absolutely.(日程を変更することは可能でしょうか? — はい、もちろんです)
2.3 疑問文での使用は稀
「absolutely」は基本的に肯定・否定の強調で使われ、疑問文ではあまり使われません。ただし「Is that absolutely necessary?(それは本当に必要なの?)」のように、本気で強調したいときは使われることもあります。
3. absolutelyの類義語と違い
3.1 definitelyとの違い
「definitely」も強く肯定する副詞ですが、「absolutely」が感情的に完全な肯定を示すのに対し、「definitely」は確実性や計画性を強調する場面でよく使われます。
例:
・I will definitely be there.(必ず行きます)
・You are absolutely right.(あなたの言うことはまったく正しい)
3.2 totallyとの違い
「totally」も「完全に」を意味しますが、ややカジュアルな印象があり、日常会話では「absolutely」よりもやわらかい印象を与えます。
例:
・That's totally fine.(全然大丈夫だよ)
・It was absolutely necessary.(どうしても必要だった)
3.3 completelyとの違い
「completely」は物理的、論理的に「完全である」ことを表します。対して「absolutely」は感情的・強調的な要素がより強い言葉です。
4. 英会話で使えるフレーズ集
・Absolutely not.(絶対に違う)
・That’s absolutely amazing!(それは本当にすごい!)
・Absolutely, I’d love to.(もちろん、ぜひ)
・I absolutely agree.(まったく同感です)
・It’s absolutely essential.(絶対に不可欠だ)
5. まとめ
「absolutely」は「完全に」「絶対に」という強調の意味を持つ副詞で、英会話では「はい、もちろん」の代わりにも使われる便利な表現です。感情を強く込めたいときや、強い否定をしたいときに用いられ、さまざまな形容詞や副詞と組み合わせることで表現を豊かにできます。「definitely」「totally」「completely」などの類義語と使い分けながら、文脈に合った形で活用していきましょう。