英語で「サパー(supper)」という言葉を聞いたことがありますか?
「ディナー(dinner)」と同じように「夕食」を意味しますが、実は地域や文化によって使われ方が少し異なります。
この記事では、「サパー(supper)」の意味、由来、そして「ディナー」との違いをわかりやすく説明します。
1. サパー(supper)とは?
「サパー(supper)」とは、夕方に食べる軽めの食事(夕食)を指す英語表現です。
つまり「晩ごはん」を意味しますが、一般的にフォーマルではなく日常的・家庭的な食事を表します。
supper:夕方に取る軽い食事、または家庭的な夕食。
(出典:Oxford English Dictionary)
- 例文1:We had a light supper at home.(家で軽い夕食を食べた。)
- 例文2:Grandma invited us for Sunday supper.(おばあちゃんが日曜の夕食に招待してくれた。)
- 例文3:He usually eats supper around 7 p.m.(彼はたいてい7時ごろに夕食をとる。)
2. 「サパー」と「ディナー」の違い
「サパー(supper)」と「ディナー(dinner)」はどちらも「夕食」を意味しますが、
ニュアンスや使われる地域によって異なります。
| 項目 | サパー(supper) | ディナー(dinner) |
|---|---|---|
| 意味 | 軽い夕食、家庭的な晩ごはん | 正式な夕食、主な食事 |
| 時間帯 | 18時〜20時ごろ | 18時〜21時ごろ |
| 使われる地域 | 主にイギリス・カナダ・アメリカ南部 | 世界中で一般的に使用 |
| 雰囲気 | カジュアル・日常的 | フォーマル・特別な場 |
簡単に言えば、「dinner」は改まった食事、「supper」は日常的な家庭の夕食というイメージです。
たとえば、イギリスの田舎では「dinner」は昼の食事を指し、夜の軽い食事を「supper」と呼ぶこともあります。
一方、アメリカでは「dinner=main meal(主な食事)」という意味で、ほとんどの地域で「夕食」を指します。
3. 地域による違い
- イギリス:上流階級では「dinner」が正式な夕食、庶民的には「supper」を日常で使う。
- アメリカ南部・カナダ:家庭的な夕食を「supper」と呼ぶ人が多い。
- オーストラリア・ニュージーランド:「dinner」と「supper」を区別しないことが多い。
つまり、「supper」は地域や文化によって「軽い夕食」または「家庭の晩ごはん」として親しみをもって使われています。
4. 「supper」を使った英語表現
- have supper:夕食をとる(例:We’re having supper now.)
- late supper:遅い時間の夕食(例:We had a late supper after the concert.)
- Sunday supper:家族で集まる日曜の夕食
- soup and supper:軽食セット(スープとパンなどの簡単な夕食)
なお、「supper」は「dinner」ほどフォーマルではないため、
ビジネスシーンやレストランでは「dinner」を使うのが一般的です。
5. 「supper」の語源
「supper」は、中世フランス語の「souper(スーペ)」が語源で、
これは動詞「souper(夕食をとる)」から来ています。
さらに古くは「soupe(スープ)」に由来し、
もともとは「スープのような軽い夕食」という意味を持っていました。
6. 日本語での使い方
日本語では「サパー」という言葉はあまり一般的ではありませんが、
カタカナで使う場合は主に英語圏文化の紹介などで登場します。
- 例:「彼らは教会のあとで日曜サパーを楽しんだ。」
- 例:「映画の中の“supper”は、家族の温かい食卓を象徴している。」
このように、単なる食事というよりも、家庭的で温かい夕食のイメージを表す言葉として使われます。
7. まとめ
「サパー(supper)」とは、家庭的で軽い夕食を意味する英語の表現です。
「ディナー(dinner)」よりもカジュアルで、地域によっては「晩ごはん」とほぼ同義に使われます。
フォーマルな場では「dinner」、親しい間柄や家庭的な雰囲気では「supper」を使い分けると、より自然な英語表現になります。
