【アプリ別】動画広告の1再生当たりの単価は? 製作費など動画広告の料金事情を解説!

多くの人がアプリやSNSを利用している今、アプリ内に動画広告を入れることで認知度向上や売上アップを期待できます。
しかし、動画広告には制作費用や広告費用などの相場がわからないために動画広告を運用するか悩んでいる方もいるでしょう。
この記事では、動画広告のアプリ別の単価や費用相場、製作費など、動画広告に関する料金事情を徹底解説します。

動画広告とは?

動画広告とは、静止画ではなく動画を使った広告のことを指します。
講義的には電車で流れる動画やテレビCMの動画広告には含まれるのですが、インターネットで流れる動画を主に指すことが多いです。例えば、YouTubeの動画コンテンツ視聴中に流れるものやInstagramのフィードに流れる動画などが該当します。

テレビCMよりも安価で実践することができますし、今やテレビよりも動画投稿・共有サービスを利用している人の方が多いため、幅広い層にアプローチをすることができるのです。さらに商品やサービスのリンクを貼ればワンクリックで必要なページに飛ぶことができるので、広告よりもアクセスが簡単である点も強みです。

動画広告の課金形式

動画広告の課金形式は大きく分けて以下の3種類に分けることができます。

・CPV(再生課金)
・CPM(インプレッション課金)
・CPC(クリック課金)

それぞれ詳しく解説していきます。

CPV(再生課金)

CPVとは「Cost Per View」の略称で、動画広告が1再生されるごとに課金される形式です。
CPVの単価の算出方法は「広告出稿費÷再生回数」です。
「1再生」の定義はプラットフォームによって異なり、主に以下の3種類に分けられます。

・動画を最後まで視聴すると課金
・動画を一定時間視聴すると課金
・動画の再生時間によって課金額が変動

更にCPVは課金形式を「入札型」と「予約型」に細分することができます。

入札型は、動画広告の再生回数ごとに支払う金額を同じ枠で広告を流したい他社と競り合って、最も入札額が高い金額を示した会社の広告が流される、というオークション形式になっています。入札上限は決まっておらず、こまめに運用金額を変える必要があります。

予約型は、再生回数ごとに一定の料金を支払う形式です。料金の変動が起こらないため、細かな運用をする必要がなく、初心者にも行いやすい運用方法と言えます。

CPM(インプレッション課金)

CPMとは「Cost Per Mile」の略称で、動画広告がユーザーに1,000階表示されるごとに課金が発生します。

単価は「告出稿費÷表示回数×1,000」で算出できます。競合の多い場合には高額になるケースもありますが、他の料金体系同様に動画広告のジャンルや広告を出すアプリによっても単価は変動します。

CPC(クリック課金)

CPCとは、「Cost Per Click」の略称で、動画広告に設定されたリンクをユーザーがクリックするごとに課金が発生します。

単価は「広告出稿費÷クリック数」で算出でき、相場が他の課金形式と比較して単価の幅が広いことが特徴です。
クリック単価はキーワードや検索ボリュームによって変動します。

また、クリックは再生や表示よりも視聴者の主体的な行動によるアクションによるものなので、動画広告のパフォーマンスを検証できる形式でもあります。

【アプリ別】動画広告の単価・費用相場

ここからは「YouTube」「X(旧Twitter)」「Facebook」「Instagram」の各媒体の単価や費用相場について紹介していきます。

YouTube

YouTubeの動画は主に5種類に分けることができ、それぞれで単価が異なります。以下でそれぞれ解説します。

①TrueViewインストリーム広告
TrueViewインストリーム広告とは、動画コンテンツの再生前・途中・再生後に流れる動画広告のことです。単価相場は3~25円で、種類によって以下のように課金形式も異なります。

・6~15秒のスキップ不可能の動画広告:1,000回表示されるごとに課金(CPM)
・長さが30秒以上でスキップ可の動画広告:30秒視聴されると課金(CPV)
・長さが30秒未満でスキップ可の動画広告:最後まで視聴されると課金(CPV)

②TrueViewディスカバリー広告
動画を探す際の検索結果の一番上や関連動画部分に表示される動画広告を指します。
1クリック毎に料金が発生するCPC形式を採用しており、単価相場は3~20円です。

③バンパー広告
動画再生前後に流れるスキップができない6秒間の動画広告を指します。1,000回表示される毎に料金が発生するCPM課金制で、費用相場は400~600円ほどです。

④アウトストリーム広告
アウトストリーム広告はモバイル専用の動画広告で、YouTube以外の媒体の広告枠で配信されます。画面を占める広告の割合が50%以上の状態で2秒以上動画が再生されると課金が発生します。
こちらはCPM課金制で、1,000回表示されるごとに400~600円が相場です。

⑤マストヘッド広告
YouTubeトップ画面に大きく表示される目立つ広告です。
効果は大きいものの、必要費用も非常に高価で数百万を要するケースもあります。CPM課金制と広告の掲載日数によって料金が発生する形式を選択することができます。

X(旧Twitter)

Xではポスト履歴からターゲット層を絞り込み、自動的にタイムライン上で再生される動画広告を打ち出せます。さらにリポストによる拡散力もあるので、うまくいけば低予算で多くのユーザーにリーチすることができます。
XはCPV課金制で、以下の3種類から課金発生条件を選ぶことができます。

・動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒以上経過
・動画の50%以上が画面に表示された状態で6秒以上経過
・動画全体(100%)が画面に表示された状態で3秒以上経過

それぞれで料金が異なるので、予算に合うものを選びましょう。

Facebook

Facebookの動画広告の特徴としては、能動的に動画広告を視聴するユーザーが多いことが特徴的です。データを活用することで、精度の高いターゲティングが可能となっています。
動画広告の種類はCPM課金制とCPC課金制の2種類から選ぶことができます。
CPM課金制の場合には、単価相場は500~2,000円、CPC課金制の場合には単価相場は100円前後です。

さらにFacebookでは、動画広告の予算設定を2種類から選べます。
「1日の予算」で設定すると1日に使う金額の上限を決定できます。「掲載期間の通常予算」で設定すると、決めた予算を掲載期間内で消化していきます。予算や目的に合わせて選びましょう。

Instagram

Instagramは女性や若年層に人気のアプリ。
動画広告では予算や配信期間を細かく設定でき、細かくターゲットを絞って宣伝することができます。

・CPV課金 (動画の15秒以上の視聴)
・CPM課金
・CPC課金
・動画広告から生じたアプリインストール数を元にしたアプリインストール課金

Instagramの動画広告の費用は、1再生当たり4~7円ほどです。広告費100円から運用を始められるので、広告運用に慣れていない方でも扱いやすいでしょう。

動画広告の製作費用相場

動画広告は運用費だけでなく、動画広告自体の制作にも費用がかかります。
動画広告を制作会社へ依頼する際の費用相場について紹介していきます。

動画広告の製作を依頼する際の相場

動画広告の製作費用は動画の長さや編集のクオリティによって幅があります。
簡単な動画であれば、30万程度からの政策が可能です。
さらにグレードを上げていくと、100万~200万程がかかるでしょう。

制作費用を安く抑えるポイント

シンプルな動画広告の製作であれば、比較的費用を安く抑えられるでしょう。
また、自社で可能な工程(動画の構成やシナリオ作成など)は行っておき、撮影と編集のみを外部委託にすれば、費用を抑えることができます。

【まとめ】動画広告費用単価を正しく理解しましょう

いかがだったでしょうか。
この記事では、動画広告のアプリ別の単価や費用相場、製作費など、動画広告の料金事情について解説しました。
動画広告はアプリごと・予算ごとに課金形式が異なるうえに、動画広告製作費も何を求めるのかによって大きく異なります。とはいえ、費用を抑えた結果、効果的ではない広告の打ち出しを行っても顧客獲得にはつながらないでしょう。
動画広告による目的を明確にしたうえで、動画広告の製作・運用を行い、動画広告の費用対効果を高めましょう。

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