「リジョイス」という言葉を耳にする機会は少ないかもしれませんが、英語学習や洋書、宗教的文脈ではしばしば使われます。本記事では、「リジョイス(rejoice)」の意味や語源、使い方、類語との違いについて、例文を交えて丁寧に解説していきます。

1. リジョイスとは何か

1-1. 基本的な意味

「リジョイス(rejoice)」は英語で、「大いに喜ぶ」「心から喜ぶ」「歓喜する」という意味を持つ動詞です。形式ばった文や宗教的な文脈で見られることが多く、カジュアルな日常会話ではあまり使用されません。

1-2. 語源と派生

「rejoice」は中英語の「rejoissen」に由来し、さらにフランス語の「rejoir(喜ばせる)」を経てラテン語「gaudēre(喜ぶ)」にさかのぼることができます。「re-(再び)」と「joice(喜び)」に分解されるように見えますが、厳密には語幹「joy」と直接の関係があるわけではありません。

2. 英語における使い方

2-1. 文法上の特徴

「rejoice」は自動詞で、「rejoice in ~」や「rejoice at ~」という形で使われるのが一般的です。「~を喜ぶ」「~に歓喜する」と訳されます。

2-2. よく使われる例文

例1:We rejoice in the birth of our child.
(私たちは子どもの誕生を心から喜んでいます)

例2:The people rejoiced at the end of the war.
(人々は戦争の終結に歓喜した)

例3:Rejoice and be glad, for your reward is great in heaven.
(喜びなさい、楽しみなさい。天においてあなたがたの報いは大きいからです)

このように、「rejoice」は喜びを強く表現する文脈で用いられます。

3. 宗教や文学での使用

3-1. 聖書における「rejoice」

「rejoice」はキリスト教の聖書(英語訳)に頻繁に登場します。例えば新約聖書のフィリピの信徒への手紙では「Rejoice in the Lord always(いつも主にあって喜びなさい)」という有名な一節があります。

このように、宗教的な喜びや感謝、祝福と深く結びついた言葉として使われています。

3-2. 詩や古典文学での使用

形式張った表現として、詩や古い物語の中でも「rejoice」は用いられます。感情を誇張せずに荘厳に表現したいときに選ばれる語彙です。

4. 類語との違い

4-1. joy(名詞)との違い

「joy」は「喜び」という名詞ですが、「rejoice」は動詞であり、「喜ぶ」という動作を表します。また、「joy」は日常的な文脈でも使われますが、「rejoice」は格式が高く、特別な状況で使われる傾向があります。

4-2. delight / be glad / be happy との違い

「delight」は「喜び・満足」を表す語で、感情に加えて趣味や味覚にも使えます。
「be glad」や「be happy」はより日常的な表現であり、軽やかなニュアンスがあります。
一方「rejoice」は、喜びの深さや神聖さ、感動の大きさを強調する表現です。

5. 日本語における「リジョイス」

5-1. カタカナ語としての浸透度

日本語では「リジョイス」という語はあまり一般的ではありませんが、特定の商品名やタイトル、宗教活動において使用されることがあります。たとえば、ヘアケア製品の「リジョイス」というブランドや、教会の行事名などで目にすることがあります。

5-2. 意味を知らずに使うリスク

日本でカタカナ語として使われる場合、「rejoice」の本来の意味や文脈を知らずに雰囲気だけで使ってしまうこともあります。しかし、この言葉は「神聖な喜び」や「崇高な感情」を表すものであり、意味や背景を理解したうえで使うことで、より洗練された印象を与えることができます。

6. 日常生活への応用

6-1. 英語スピーチやライティングでの活用

フォーマルな場面や感動を表現したい場面では、「rejoice」は他の表現よりも印象を強く残す言葉として使えます。例えば、式典のスピーチや卒業文集などで「Let us rejoice in this moment(この瞬間をともに喜びましょう)」といった表現を加えると品格が増します。

6-2. 訳語としての選択肢

日本語に訳す場合、「心から喜ぶ」「歓喜する」「大いに喜ぶ」などの言い回しが自然です。「喜ぶ」だけでは表現しきれない感情の深さを、「rejoice」は持っています。

7. まとめ

「リジョイス(rejoice)」は、単なる喜びを超えて、心からの感動や神聖な喜びを表す英語の動詞です。日常会話ではあまり使われませんが、宗教的文脈やフォーマルな文体では今なお重要な語彙の一つです。日本語で使う際には意味と背景を理解して、適切な場面で活用することが大切です。

まとめ

リジョイスとは、「大いに喜ぶ」「心から喜ぶ」といった意味を持つ英語の動詞であり、宗教的・文学的な文脈で格式高く用いられる言葉である。日常表現ではあまり見かけないが、感動や深い喜びを表現する際に適した語彙である。

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