映画館の上映スケジュールでよく見かける「レイトショー」。夜に上映されることはなんとなく分かっていても、「具体的に何時から?」「料金は安くなるの?」「モーニングショーとの違いは?」といった点を正確に理解している人は少ないかもしれません。この記事では、「レイトショー」の意味や時間帯、割引制度、楽しみ方などを分かりやすく解説します。

1. レイトショーとは?

1-1. 基本的な意味

「レイトショー(Late Show)」とは、夜遅い時間帯に上映される映画のことを指します。
一般的には、映画館が設定している最終回またはその直前の上映を「レイトショー」と呼び、20時以降に始まる作品が多いです。
もともと英語の “late show” は「夜の遅い番組」「深夜のショー」という意味を持ち、日本では主に映画上映の区分として定着しました。

1-2. 日本独自の用法

海外では「レイトショー」という表現は主にテレビ番組(例:The Late Show)を指すことが多いのに対し、日本では映画館における「夜間上映」を意味します。
つまり、「レイトショー」という言葉は日本独自の映画館用語として定着しているのです。

2. レイトショーの時間帯

2-1. 一般的な上映開始時間

多くの映画館では、レイトショーは20時~23時頃にスタートする回を指します。
例えば、21:00に上映が始まる映画は23:00過ぎに終わるため、帰りが夜遅くなるのが特徴です。
映画館によっては「20時以降」「21時以降」といった細かな定義が異なりますが、「夜の部」として区別される点は共通しています。

2-2. オールナイト上映との違い

「レイトショー」と混同されやすいのが「オールナイト上映」です。
レイトショーは通常の最終回を指し、1作品だけを上映するのに対し、オールナイト上映は深夜を通して複数作品を連続上映するイベント形式です。
つまり、「レイトショー」は通常営業の一部であり、「オールナイト」は特別企画という違いがあります。

3. レイトショーの料金と割引制度

3-1. 通常よりも安い料金設定

多くの映画館では、レイトショーの料金は一般料金よりも安く設定されています。
たとえば、通常料金が1,900円の場合、レイトショーは1,400円〜1,500円程度になることが一般的です。
これは夜遅い時間帯の来客数を増やす目的で設定されており、「お得に映画を楽しめる時間帯」として人気があります。

3-2. 割引が適用される条件

レイトショー料金は、特定の時間帯(例:20時以降)に自動的に適用される仕組みで、特別な手続きは不要です。
ただし、映画館やシネコンごとに設定が異なるため、公式サイトで確認するのが確実です。
また、他の割引(レディースデー、シニア割など)とは併用できない場合もあります。

3-3. 他の割引との比較

区分 一般料金 レイトショー料金 メリット
通常 約1,900円 約1,400〜1,500円 夜の割安設定
レディースデー 約1,300円 該当者限定 日中でも利用可
シニア割 約1,300円 該当者限定 年齢制限あり
このように、レイトショーは「時間帯」による割引であり、年齢や性別に関係なく利用できるのが大きな魅力です。

4. レイトショーのメリット

4-1. 混雑を避けてゆったり観られる

夜遅い時間帯の上映は、昼間や夕方に比べて来場者が少ないため、比較的静かな環境で映画を楽しめます。
人気作でも平日夜のレイトショーなら、座席に余裕があることも多いです。
静かな館内で集中して映画を観たい人には最適な時間帯です。

4-2. 仕事や学校のあとにリラックスできる

平日でも仕事や授業のあとに立ち寄れるのがレイトショーの魅力です。
一日の疲れを癒す時間として、映画をゆっくり楽しむ人が多く、社会人に人気のスタイルです。

4-3. デートや一人映画にもぴったり

夜の静かな時間に観る映画は、昼間とは違った雰囲気を楽しめます。
照明を落とした館内で過ごす時間は特別感があり、カップルのデートにも向いています。
また、一人で集中して映画に浸りたい人にもおすすめです。

5. レイトショーの注意点

5-1. 終映時間が遅くなる

レイトショーは夜遅くに始まるため、上映終了が23時以降になることがあります。
公共交通機関の運行時間を確認してから鑑賞することが大切です。
特に地方の映画館では、帰りの交通手段が限られる場合があるため注意が必要です。

5-2. 一部サービスが利用できない場合がある

レイトショーでは、売店やカフェなど一部の館内サービスが終了していることがあります。
また、深夜帯はスタッフの人数も少なくなるため、混雑時には対応に時間がかかることもあります。

5-3. 年齢制限に注意

夜間の上映は18歳未満の入場が制限される場合があります。
特に「終映が23時以降になる回」は、条例により高校生以下の入場が禁止されている地域もあります。
家族連れの場合は事前に上映時間を確認しましょう。

6. レイトショーの楽しみ方

6-1. 仕事終わりのご褒美時間に

一日の終わりに静かな映画館で過ごす時間は、リラックス効果が高く、ストレス解消にもなります。
軽食やドリンクを持ち込んで、心ゆくまで映画の世界に浸りましょう。

6-2. カップルで夜の映画デート

昼間のデートよりも落ち着いた雰囲気を楽しめるのがレイトショーの魅力です。
映画のあとに夜景を見たり、カフェで感想を語り合うなど、大人の時間を演出できます。

6-3. 一人映画でじっくり鑑賞

夜の映画館は静かで、周囲を気にせず作品に没頭できます。
終演後の余韻を味わいながら帰路につくのもレイトショーならではの楽しみ方です。

7. モーニングショーとの違い

7-1. モーニングショーとは

モーニングショーは、午前中に上映される映画を指します。
開館直後の上映で、通常よりも割安な料金設定となっている点がレイトショーと共通しています。

7-2. レイトショーとの比較

項目 レイトショー モーニングショー
時間帯 夜(20時以降) 朝(~10時頃)
料金 割安(約1,400円) 割安(約1,300円)
雰囲気 落ち着いた・静か 爽やか・空いている
向いている人 仕事帰り・夜型 早起き・休日派
どちらも「人が少なく料金が安い」という共通点があり、自分のライフスタイルに合わせて選べます。

8. まとめ

レイトショーとは、夜遅い時間帯に上映される映画のことです。
多くの場合、20時以降の上映を指し、通常料金よりも安く設定されています。
静かな環境でゆったりと映画を楽しめる点が魅力で、仕事帰りのリラックスタイムや夜のデートにも最適です。
最後にポイントを整理すると以下のとおりです:
レイトショーは夜間上映のこと(主に20時以降)
通常よりも安い料金で鑑賞できる
混雑が少なく落ち着いた雰囲気
終映時間や年齢制限には注意が必要
モーニングショーとは時間帯が反対だが、どちらも割安
夜の映画館で過ごす静かな時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
まだ体験したことがない人は、次の休日に「レイトショー」で特別な夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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