「ファブリック(fabric)」という言葉は、インテリアやファッションの分野でよく使われます。「ファブリックソファ」「ファブリックパネル」など、生活の中でも耳にする機会が多い言葉です。この記事では、「ファブリック」の意味や使い方、似た言葉である「テキスタイル」との違いをわかりやすく解説します。
1. 「ファブリック」の基本的な意味
「ファブリック(fabric)」とは、布・織物・生地を意味する英語の言葉です。もともとはラテン語の「fabricare(作る)」が語源で、「作られたもの=布地」として使われるようになりました。
一般的には、衣服やカーテン、ソファなどに使われる織ったり編んだりして作られた布素材のことを指します。
(例)
- このソファは柔らかいファブリック素材でできている。
- ファブリックカバーを取り外して洗えるのが便利。
- 北欧ではナチュラルなファブリックデザインが人気だ。
2. 「ファブリック」の具体的な使われ方
「ファブリック」は、日常生活のさまざまな分野で使われます。主に以下のような使い方があります。
2-1. インテリアでの「ファブリック」
カーテン、ソファ、クッション、ラグなど、部屋の雰囲気を決める布製品全般を「インテリアファブリック」と呼びます。
例文:
- 部屋の印象はファブリックの色使いで大きく変わる。
- ファブリックパネルを飾って壁を華やかに演出する。
- 季節ごとにファブリックを替えると、インテリアが新鮮になる。
2-2. ファッションでの「ファブリック」
衣服の素材を指す言葉としても使われます。「この服のファブリックが気持ちいい」などのように、肌触りや質感を評価するときにも使われます。
例文:
- 上質なファブリックを使ったジャケット。
- 通気性の良いファブリック素材で夏にぴったり。
- ファブリックの種類によって着心地が変わる。
2-3. 建築・デザイン分野での「ファブリック」
建築の世界では、テントや膜構造などに使われる布状の素材を指す場合もあります。軽量で柔軟性がありながら、強度を備えた構造素材として活用されます。
3. 「ファブリック」と「テキスタイル」の違い
「ファブリック」と似た言葉に「テキスタイル(textile)」があります。どちらも「布」「生地」を意味しますが、使われる文脈が少し異なります。
| 言葉 | 意味 | 使われる場面 |
|---|---|---|
| ファブリック(fabric) | 完成した布地・生地 | インテリア・ファッションなど製品寄りの文脈 |
| テキスタイル(textile) | 織物・編物などの素材そのもの | 工業・デザイン・研究など素材寄りの文脈 |
つまり、「テキスタイル」は素材や生産工程を含む広い概念であり、「ファブリック」は実際に使われる完成品の布を指すことが多いです。
例文比較:
- このファブリックはソファ用に開発された。(=完成した布地)
- 新しいテキスタイル技術で撥水性が向上した。(=素材の構造や性質)
4. 「ファブリック」を使った表現・関連用語
- ファブリックパネル: デザイン性のある布を木枠に張ったインテリアアイテム。
- ファブリックソファ: 布張りのソファ。革張り(レザーソファ)と対になる。
- ファブリックポスター: 布製のポスター。折りたたみ可能で軽量。
- ファブリックデザイン: 柄や織り方など布地のデザインを指す。
5. 英語での意味と使い方
英語「fabric」には、「布地」という意味のほか、「構造」「仕組み」といった抽象的な意味もあります。
| 英語表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| fabric | 布、生地 | This jacket is made of wool fabric.(このジャケットはウールの布で作られている。) |
| the fabric of society | 社会の構造 | Education is part of the fabric of society.(教育は社会の構造の一部である。) |
このように「fabric」は、物理的な「布」だけでなく、「組み上げられたもの」「基盤」という意味でも使われます。
6. まとめ
「ファブリック」とは、布・生地・織物を意味する言葉で、インテリアやファッションなどさまざまな分野で使われます。
「テキスタイル」が素材や織り方を指すのに対し、「ファブリック」は完成品としての布地を指すのが一般的です。
日常では「ファブリックソファ」「ファブリックパネル」など、暮らしを彩るアイテムの中で使われる言葉として広く定着しています。
