会議・式典・セミナー・卒業式など、あらゆるイベントの最後を締めくくる「閉会の言葉」。正しい閉会の挨拶は、場を整え、参加者の印象にも大きく影響します。本記事では、ビジネス・学校・地域行事などで使える「閉会の言葉」一覧に加え、「これをもちまして」「以上をもちまして」の使い分け方や適切な例文も紹介します。
1. 閉会の言葉・閉会の挨拶の基本とは
1-1. 閉会の言葉とは何か?
「閉会の言葉」とは、会やイベントの終了を正式に伝える挨拶のことです。司会者・主催者・代表者が行い、参加者への感謝や今後への期待を述べるのが一般的です。
例:
・本日はご参加ありがとうございました。これをもちまして閉会といたします。
・以上をもちまして、本日のプログラムを終了いたします。
1-2. 閉会の挨拶の重要性
閉会の挨拶は単なる形式的な締めではなく、イベントの印象を左右する大切なパートです。最後まで丁寧な言葉で締めることで、主催者の信頼感や誠意が伝わります。
2. 閉会の言葉一覧:ビジネス・式典・学校行事などシーン別に紹介
2-1. ビジネスシーンでの閉会の言葉
・これをもちまして、本日の会議を終了いたします。
・以上をもちまして、本セミナーを閉会いたします。
・本日はお忙しい中ご出席いただき、誠にありがとうございました。
・次回の開催については、追ってご連絡差し上げます。
2-2. 学校行事・PTAなどでの閉会の挨拶
・本日は最後までご清聴いただき、ありがとうございました。これをもちまして閉会といたします。
・保護者の皆様、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございました。以上をもちまして本日の行事を終了いたします。
・本日の卒業式は、これをもちまして閉式とさせていただきます。
2-3. 地域イベント・町内会での閉会の言葉
・皆さまのご協力により、無事に終えることができました。これをもちまして閉会といたします。
・以上をもちまして、今年度の納涼祭を終了いたします。
・来年もぜひご参加ください。ありがとうございました。
3. 閉会の挨拶で使う「これをもちまして」「以上をもちまして」の使い分け
3-1. 「これをもちまして」の意味と使い方
「これをもちまして」は、「この時点を区切りとして」という意味を持ち、イベントや会議の終了を明確に区切る際に用いられます。やや改まった印象を与える表現です。
例:
・これをもちまして、閉会といたします。
・これをもちまして、本日のプログラムを終了いたします。
使う場面:
・卒業式、閉会式、表彰式など厳かな雰囲気
・フォーマルなセミナーやビジネスの場
3-2. 「以上をもちまして」の意味と使い方
「以上をもちまして」は、「これまで述べた内容をもって」という意味で、発表や議題、報告の終了を表す際に使われます。論理的で淡々とした印象があります。
例:
・以上をもちまして、私のプレゼンを終了いたします。
・以上をもちまして、議題すべてを終了といたします。
使う場面:
・会議、プレゼン、事務的な報告
・口頭説明の終了時
3-3. 二つの違いと適切な使い分け
・「これをもちまして」:出来事の終了や区切りを表現
・「以上をもちまして」:内容や説明の終了を表現
まとめると、式典や催しでは「これをもちまして」、会議や報告では「以上をもちまして」が自然です。
4. 閉会の言葉で使える感謝・ねぎらいのフレーズ例
4-1. 参加者への感謝を伝える言葉
・本日はお忙しい中、ご出席いただきありがとうございました。
・遠方よりお越しいただき、感謝申し上げます。
・最後まで熱心にご参加いただき、誠にありがとうございました。
4-2. 今後への期待・お願いを込める言葉
・今後ともご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
・引き続きのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
・次回のご参加も心よりお待ちしております。
5. 閉会の挨拶の構成とスムーズな話し方のポイント
5-1. 閉会の言葉の構成
閉会の挨拶は以下のような流れで構成するのが一般的です。
1. 参加への感謝
2. 行事・会議のまとめ
3. 今後への期待・挨拶
4. 「これをもちまして」または「以上をもちまして」による締め
例:
・皆さま、本日は最後までご参加いただきありがとうございました。短い時間ではありましたが、有意義な内容となりました。今後もこのような機会を通じて交流を深めていきたいと思います。これをもちまして、本日のプログラムを終了いたします。
5-2. スムーズに話すためのコツ
・台本やメモを簡潔にまとめておく
・話すスピードはゆっくりめに
・視線を参加者に向け、丁寧な姿勢を心がける
・最後の語尾ははっきりと締める
6. 閉会の言葉・閉会の挨拶に関するNG表現と注意点
6-1. カジュアルすぎる表現に注意
以下のようなフランクな表現は、フォーマルな場には不適切です。
・では、これで終わりです(→「これをもちまして閉会といたします」に)
・以上でOKです(→「以上をもちまして終了とさせていただきます」に)
6-2. 「これをもちまして」「以上をもちまして」の誤用に注意
・「これをもちまして」を会議や議題の締めに使うのはやや不自然
・「以上をもちまして」を式典の閉会に使うと少し味気ない印象に
文脈に合った言葉選びをすることで、丁寧さと知性が伝わります。
7. 【まとめ】閉会の言葉と「これをもちまして」「以上をもちまして」の正しい使い分けをマスターしよう
「閉会の言葉」は、イベントや会議の印象を締めくくる重要な要素です。丁寧で場にふさわしい閉会の挨拶をすることで、参加者への感謝や主催者の誠意が伝わります。「これをもちまして」は式典やイベントに、「以上をもちまして」は会議や発表に適しています。適切な表現と使い分けをマスターし、自信を持って閉会の場を締めくくりましょう。