「五月雨式(さみだれしき)」という表現は、ビジネス会話や日常で使われることがある言葉です。もともとは自然現象を表す言葉でしたが、転じて物事の進め方を表現する言葉としても使われています。この記事では「五月雨式」の意味や由来、使い方、類語について解説します。
1. 「五月雨式」の基本的な意味
「五月雨式」とは、物事が一度にではなく、途切れ途切れに少しずつ行われる様子を表す言葉です。特に仕事や依頼、報告などが断続的に続く状況を指します。
2. 読み方
「五月雨式」は「さみだれしき」と読みます。
3. 由来
「五月雨(さみだれ)」とは旧暦の5月(現在の梅雨の時期)に降り続く長雨を指します。雨がだらだらと途切れながらも長く続く様子から転じて、物事が一気にではなく少しずつ長く続くことを「五月雨式」と呼ぶようになりました。
4. 「五月雨式」の使い方
4-1. ビジネスでの使用
・「資料は五月雨式に送っていただければ結構です」
・「五月雨式の報告で申し訳ありません」
4-2. 日常会話での使用
・「五月雨式に意見が出てきた」
・「宿題を五月雨式に提出する」
5. 「五月雨式」を使った例文
・「会議では五月雨式に質問が出された」
・「依頼メールが五月雨式に届いた」
・「彼からの連絡はいつも五月雨式だ」
6. 「五月雨式」の類語
6-1. 小出し
少しずつ出すこと。日常的に使われるカジュアルな表現。
6-2. 断続的
途切れながらも続くこと。よりフォーマルな表現。
6-3. ポツポツ
間をあけて少しずつ起こる様子を表す口語的な表現。
7. ビジネスでの注意点
「五月雨式」はビジネスでよく使われる表現ですが、過剰に使うと「まとめられない」「効率が悪い」という印象を与えることがあります。
・依頼や報告を五月雨式に送る場合は、前置きとして「五月雨式で恐縮ですが」と添えるのがマナーです。
8. まとめ
「五月雨式」とは、物事が一度にではなく断続的に続く様子を表す言葉で、もともとは梅雨の長雨から生まれた表現です。ビジネスでは「五月雨式のご連絡で恐縮ですが」といった形でよく使われ、日常会話でも「小出し」「断続的」といった言葉と置き換えることができます。文脈に応じて上手に使い分けることで、表現の幅が広がります。