英語の「delicious」は中学校でも学ぶ基本単語のひとつですが、実は使い方に幅があり、シーンに応じてさまざまな表現が可能です。この記事では、「delicious」の意味や使い方、ネイティブが使う言い回し、類語、発音まで網羅的に解説します。語彙を深め、自然な英語表現を身につけましょう。
1. deliciousの基本的な意味
「delicious」は形容詞で、主に「とてもおいしい」「非常に美味な」といった意味を表します。ポジティブで感情のこもった言葉であり、味覚に関する英語表現の中でも頻繁に使われます。
例:
This cake is delicious.(このケーキはとてもおいしい。)
That was a delicious meal.(素晴らしく美味しい食事だった。)
2. deliciousの語源と語感
2.1 語源
「delicious」は、ラテン語の「delicia(喜び、楽しみ)」が語源です。「delight(喜ばせる)」という語とも関連しており、単なる味覚だけでなく「楽しい、心地よい」といった感情も含んでいます。
2.2 語感のニュアンス
「delicious」は単なる「tasty(おいしい)」よりも強い表現で、感動を込めて「これは絶品だ!」と伝えたいときに適しています。また、フォーマルでもカジュアルでも使える万能な形容詞です。
3. deliciousの使い方と例文
3.1 食べ物に使う
もっとも一般的な使い方が、料理やデザートなどの味を褒める場面です。
例:
The pasta was absolutely delicious.(そのパスタは本当においしかった。)
What a delicious aroma!(なんて美味しそうな香りなんだ!)
3.2 飲み物に使う
飲み物にも使うことができます。特に風味や香りを称賛したいときに効果的です。
例:
This coffee is delicious and smooth.(このコーヒーは美味しくてまろやかだ。)
3.3 比喩的な使い方
味覚以外の「魅力的なもの」にも「delicious」を使うことがあります。たとえば、話題、雰囲気、アイデアなどに対しても使用可能です。
例:
He gave me a delicious smile.(彼は魅惑的な笑みを見せた。)
What a delicious idea!(なんて魅力的なアイデア!)
4. deliciousの類語と微妙な違い
4.1 tasty
「tasty」はカジュアルな「おいしい」。感情的なニュアンスは少なく、日常的な会話でよく使われます。
例:The curry was really tasty.
4.2 yummy
「yummy」は子供っぽく聞こえる表現で、親しみのある言い方です。口語に限定されます。
例:That ice cream is yummy!
4.3 flavorful
「flavorful」は「風味が豊かな」という意味で、味に深みがあることを示します。ややフォーマルな印象があります。
例:This soup is very flavorful.
4.4 scrumptious
「scrumptious」は「delicious」よりも強調された言い方で、「とびきり美味しい」という意味になります。やや古風または文学的な響きがあります。
例:That was a scrumptious meal.
5. deliciousの発音と音声記号
「delicious」の発音は以下の通りです。
発音記号:/dɪˈlɪʃ.əs/
カタカナ表記:ディリシャス
最初の「de」は弱く発音し、「li」にアクセントが置かれます。「シャス」の部分は滑らかに発音するのがポイントです。
6. ネイティブがよく使うdeliciousの表現
6.1 absolutely delicious
「absolutely」は「完全に」「本当に」といった意味で、「absolutely delicious」で「本当においしい」「絶品だ」という強調表現になります。
例:The cheesecake was absolutely delicious.
6.2 look/smell delicious
「見た目」や「香り」が美味しそうであることを伝えるときに、「look」や「smell」とセットで使います。
例:That pizza looks delicious.
例:The stew smells delicious.
6.3 taste delicious
実際に味わって「おいしい」と言いたいときには「taste」を使います。
例:These cookies taste delicious.
7. deliciousの注意点
7.1 「delicious」は褒め言葉である
「delicious」は強い肯定表現なので、皮肉ではなく、純粋に褒める意図で使います。味覚に関しては曖昧さがないため、違和感のある場で使うと不自然に聞こえることがあります。
7.2 ビジネス英語では控えめな表現を
ビジネスの場では「delicious」よりも「flavorful」「well-prepared」などの穏やかな表現が好まれることもあります。TPOを意識して使い分けましょう。
7.3 「delicious」は主観的表現
味の感じ方は人によって異なります。そのため、「delicious」はあくまで話者の主観を表すものであり、必ずしも万人が同意するとは限らないことも理解しておきましょう。
8. まとめ:deliciousの正しい理解で表現の幅が広がる
「delicious」は「とてもおいしい」「魅力的な」といった意味を持つ形容詞で、食べ物や飲み物だけでなく、比喩的に人や雰囲気に対しても使える便利な単語です。類語との違い、使う場面、強調表現を正しく理解することで、英語での表現力が一段と高まります。
会話やSNS、レビュー、プレゼンなど、さまざまな場面で自然な「delicious」の使い方をマスターし、ワンランク上の英語コミュニケーションを目指しましょう。