【完全版】京大模試で国語の順位が一桁だった私のおすすめの勉強法を紹介します
Skyline of Kyoto Cityscape at Night, Japan view from Kiyomizu Temple.

この記事では、受験生時代に京大模試で国語の順位が一桁(上位10位以内)だった筆者がおすすめする国語の勉強方法をご紹介します。現代文・古文・漢文に分けて、それぞれの特徴や勉強方法をお伝えします。京大志望の方にもそうではない方にも有益な情報をまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。

京大国語の特徴

京大国語は、現代文2題と古文1題で構成されています。現代文1題のみが文系理系共通問題となっており(ただし一部設問は異なる)、それ以外は文系理系で異なる問題が用意されています。全体として、文系の問題の方が理系の問題よりも分量が多く難しい難易度に設定されています。試験時間は文系120分、理系90分です。
京大国語の一番の特徴は、記述量の多さです。設問はほとんど全て記述式問題で構成され、設問の意図に合わせて回答内容を検討し文章にまとめる必要があります。

京大国語の出題傾向

【大問一:現代文】
評論が多く出題されます。

【大問二:現代文】
随筆が多く出題されます。随筆とは、筆者の個人的体験をもとに、筆者の感情や価値観を表現した文章のことです。出題率は低いですが、歴史的仮名遣いへの理解が問われる近代文語文も出る可能性があると言われています。

【大問三:古文】
年代・ジャンルさまざまな作品が出題されています。物語や随筆が出題された年には、和歌の解釈を問われることが多いです。また、一部の設問では、漢文の知識が問われる場合もあります。

京大国語では、大問として漢文は出題されません。しかし、共通テストにおいて漢文は必須科目であり、二次試験の古文の中で漢文の素養が問われる場合があるので、漢文対策は必要と言えます。

現代文のおすすめ勉強法

まず、現代文のおすすめ勉強法を紹介していきます。現代文は、対策が難しいと言われていますが、紹介する勉強法を活用して成績向上を目指してください。

現代文のおすすめ勉強法①語彙力の強化

まず、語彙を増やすことは重要です。京大に限らず、現代文の問題を解くには、文章内容を理解する必要があります。
現代文対策としてのおすすめの語彙力強化方法は、解いた問題の文中に出てきた知らない単語を一つずつ覚えていくということです。知らない単語とその意味、例文をノートにまとめておいて、翌日復習をし、三日後、一週間後など期間を開けて定期的に復習するようにして身につけましょう。
このときの注意点は、【語彙力強化に時間をかけすぎないようにする】ということです。現代文は、語彙力の強化が得点力の向上に直接結びつきにくい科目です。そのため、最も時間をかけずに効率的に自分の知らない単語を覚えられる方法として、問題演習の中で知らない単語をついでに潰していくという方法をおすすめしています。

現代文のおすすめ勉強法②背景知識の強化

次に、現代文のおすすめ勉強法として背景知識の強化をおすすめします。現代文では、思想や哲学、経済、科学などさまざまな内容が題材とされています。少しでも問題の題材を知っている方が、文章をスムーズに理解でき得点につながると言われています。
背景知識の強化としておすすめの方法は、さまざまな大学の最新の入試問題に目を通しておくということです。京大であれば、東大・一橋・阪大などの難関大学の現代文の最新入試問題を読み、トレンドのトピックに触れることをおすすめします。
ここでの注意点は、【設問回答までは行わない】ということです。他大学と京大では現代文の問題構成や傾向が大きく異なります。特に入試を目前に控えている時期は、他大学(特に本命よりも難易度の低い大学)の問題が思うように解けない場合、ショックを受けてしまう可能性が高いので、注意してください。

現代文のおすすめ勉強法③記述力向上

最後に、おすすめ勉強法として記述力向上を紹介します。京大現代文の設問は全て記述形式であるため、対策は非常に重要です。
記述力向上を目指す上で、おすすめの勉強法は基礎を固めた上での過去問演習です。京大現代文の過去問を解く前に、高校現代文入試の基礎的な参考書に取り組み、記述形式の問題のセオリーを身につけることをおすすめします。(高校や予備校の授業内で記述形式のセオリーを体系的に学べる環境があれば十分セオリーを身につけられます。)その上で、京大現代文の過去問に取り組むことをおすすめします。
ここでの注意点は、【自分の回答を誰かに見てもらう】ということです。高校や予備校の先生、あるいは同じ大学を目指す友人など誰かに自分の回答を見てもらう機会を作り、自分の苦手な設問傾向や日本語の癖(一文が長すぎる、主語と述語が一致しないなど)を知りましょう。

古文のおすすめ勉強法

次に古文のおすすめ勉強法を紹介します。現代文と比べて古文の方が勉強時間に比例して成績が伸びやすいとも言われていますので、古文を得点源にできるようにしましょう。

古文のおすすめ勉強法①単語力の強化

まず、古文では古文単語を身につけることが重要です。特に、京大古文では現代語訳に関する設問が出題されるので、正しい現代語訳を抑えることが必要です。
単語力の強化を目指す上でおすすめの勉強法は、古文単語集を一冊完璧にするということです。自分にあった参考書を探して、繰り返し読み返して古文単語を身につけましょう。
ここでの注意点は【他の単語集に浮気しない】ということです。自分が選んだ古文単語集を使い続け、一冊完璧に身につけるということが一番の近道です。

古文のおすすめ勉強法②背景知識の強化

次に、古文の背景知識を身につけることをおすすめします。古文で題材とされている時代の常識や文化、有名作品の背景や内容を知ることは非常に重要です。
背景知識の強化を行う上でおすすめの勉強法は、過去問演習を行いながら時代背景や作品に関する知識を身につけることです。過去問演習では、自分の回答と正答例を見比べるだけではなく、解説文をじっくり読むことで背景知識を身につけるようにしましょう。

漢文のおすすめ勉強法

最後に、漢文のおすすめ勉強法を紹介していきます。京大では漢文は共通テストレベルで十分です。共通テストに照準を合わせた勉強法を紹介します。

漢文のおすすめ勉強法①単語力文法力の強化

漢文では、単語力・文法力を身につけることが重要です。漢文の知識を身につけることは古文の問題に回答する上でも役立つので、がんばりましょう。
おすすめの勉強法は、漢文の単語・文法集を一冊完璧にするということです。自分にあった参考書を探して、何度も読み返して単語力・文法力を身につけましょう。
「古文のおすすめ勉強法①単語力の強化」でもお伝えしましたが、注意点は他の単語集に浮気しない】ということです。自分が選んだ漢文の単語・文法集を使い続け、一冊完璧に身につけるということが重要です。

漢文のおすすめ勉強法②時間配分の意識

共通テストの漢文では、時間配分を意識した素早い回答が求められます。共通テストでは、近年国語全体として文章量が増えているので、時間配分を意識してテキパキ回答していく必要があるのです。
おすすめの勉強法は共通テスト演習です。漢文だけではなく、現代文・古文を含めた共通テスト国語の演習を行うことで、より本番に近い環境で時間配分を意識しながら漢文の問題を解くという練習ができます。
ここでの注意点は、【共通テスト対策に時間をかけすぎない】ということです。京大は、共通テストよりも二次試験の配点が高いため、二次試験に焦点を当てて勉強すべきと言われています。とはいえ、共通テストで問われる基礎力は二次試験でも重要なので、共通テスト対策を蔑ろにしてしまわないようにバランス良く取り組みましょう。

【まとめ】国語のおすすめ勉強法を活用しましょう!

今回は、京大模試国語で一桁の順位だった筆者がおすすめする国語の勉強方法をご紹介しました。現代文・古文・漢文に分けて、それぞれの特徴や勉強方法をお伝えしたので、京大志望の方にもそうではない方にも有益な情報が多かったのではないでしょうか。今回紹介した勉強方法を実践して志望校合格を勝ち取ってください。

おすすめの記事