「ポッシブル(possible)」は英語で「可能な」「あり得る」という意味の形容詞で、日本語でも「ポッシブル」とカタカナでよく使われます。本記事では基本的な意味から、ビジネスシーンでの活かし方、関連表現や注意点までを詳しく解説します。

1. 「ポッシブル」の基本意味と語源

1.1 原義:「possible」とは?

「possible」は、ラテン語の「possibilis」から派生し、「できる」「あり得る」という意味です。物理的・精神的・状況的に実現可能かどうかを示します。

1.2 日本語での使用例とニュアンス

カタカナ語としては、「それはポッシブルかもしれない」「可能性はポッシブル」などと使われ、カジュアルに「ありえそう」「できそう」という意味合いになります。

2. 英語での「possible」の用法まとめ

2.1 肯定文での使い方

- “That is possible.”(それは可能だ) - “It is possible to finish by tomorrow.”(明日までに終わらせるのは可能だ)

2.2 否定形・疑問文での使い方

- “It’s not possible.”(不可能だ) - “Is it possible?”(それは可能ですか?) - “Is it really possible to...?”(本当に…は可能ですか?)

2.3 副詞形“possibly”との違い

“possible” は形容詞で、「あり得る・可能な」。 “possibly” は副詞で、「おそらく・ひょっとすると」と推測を表します。

3. 「ポッシブル」を取り入れたポジティブ表現

3.1 ビジネスで使えるフレーズ

- “Make it possible.” → 「可能にする」「実現させる」 - “We make everything possible.” → 「すべてを可能にします」 - “Is it possible to extend the deadline?” → 「期限を延ばすことは可能でしょうか?」

3.2 プレゼンや提案での活用法

可能性を強調することで前向きな印象を与えられます。 - “It’s possible to improve efficiency by 20%.” - “We’ve identified possible solutions to reduce cost.”

3.3 日常会話での使い方

- “Is it possible for me to join?”(参加してもいいですか?) - “It’s possible that he’s busy.”(彼、忙しいかもしれないね)

4. 類語・関連語との違いと使い分け

4.1 関連形容詞と比較

- **feasible**:実行可能で、具体的実現性が高い状況に。 - **achievable**:努力や準備次第で実現できるニュアンス。 - **attainable**:到達可能、目標として手が届く意味を含む。

4.2 副詞“possibly”と“probably”の違い

- “possibly”:50/50、あり得る - “probably”:70–80%、かなりの確率で起こる

4.3 語源的類似語との比較

- **impossible**:反対の意味で「不可能な」 - **improbable**:起こりそうもない、あり得なさそうだが可能性ゼロではない

5. 「ポッシブル」の発音・アクセントについて

5.1 英語での正しい発音

/ˈpɑːsəbl/ または /ˈpɒsəbl/ 第一音節にアクセントを置き、“PAH-suh-buhl” に近い音です。

5.2 カタカナ表記の落とし穴

日本語では「ポッシブル」「ポッサブル」「ポッサブル」などとばらつきがあり、発音が不自然になることがあります。ネイティブ感を出すには「ポサブル」に近づけるのがベターです。

6. ビジネス文書・会話での書き方・話し方のポイント

6.1 前向き・受け身的両方の表現

- 能動的:「We will make it possible.(私たちが可能にします)」 - 受動的:「Is it possible to... ?(…することは可能ですか?)」

6.2 丁寧な依頼表現としての活用

- “Would it be possible to…?” は丁寧な依頼文として定番。 メールなどでもよく使われます。

6.3 ゴール設定に使えるフレーズ

- “Make it possible to achieve X by Y.” 例:「〜までにXを達成できるようにしましょう」

7. 「ポッシブル」を使う際の注意点と避け方

7.1 単なる可能性だけでなく実現性を見極める

“possible” を単に使うだけでは意味が薄くなることもあるため、 **feasible** や **achievable** と使い分け、具体策とセットで語ると説得力が増します。

7.2 ネガティブな文脈での使用例・注意

- “It’s not possible.”(不可能です)には断定的な響きがあります。相手を突き放さないためにも、「現在のところ難しいですが…」などフォローを入れることが望ましいです。

7.3 過度の多用を避ける

過剰な “possible” の使用は響きがぼやけて冗長に聞こえることがあります。強調すべき箇所に限定しましょう。

8. 実践トレーニング:フレーズ集と応用練習

8.1 フレーズ10選(カジュアル&フォーマル)

1. “That’s quite possible.” 2. “It might be possible.” 3. “Is it possible to reschedule?” 4. “Make it possible by setting priorities.” 5. “Ensure it’s possible within budget.” 6. “It’s possible under these conditions.” 7. “Possible contributors include...” 8. “We can make it possible for customers.” 9. “Not possible under current settings.” 10. “We’ll explore how to make this possible.”

8.2 プレゼンでの効果的な使い方

Possible を使って潜在的な可能性を示し、続けて “how” を示すことで行動につながる表現にします。例: “It’s possible to reduce costs by 30%, here’s how: …”

9. まとめ

「ポッシブル(possible)」は、「可能な・あり得る」というシンプルながら強力な形容詞です。表現の幅を広げ、可能性を示唆する言葉として、メールやプレゼン、会話で活用できます。ただし語感が軽くなりがちなので、“feasible” や “achievable” といった類語と使い分けることで、より説得力のあるコミュニケーションが可能です。カタカナと英語どちらでも使える便利な表現なので、ぜひ場面に応じて活用してみてください。

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