ビジネスメールで「ccから失礼します」という表現を使う際、どの位置に書けばよいのか、社外の相手に初めて送る場合にはどのように表現を工夫すればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、「ccから失礼します」の意味や使い方、メール内での適切な位置、さらに社外への初送信時の注意点などを詳しく解説します。実際の文例も交えて、すぐに実務で使える知識をご紹介します。

1.ccから失礼しますとは?意味と目的を解説

1-1.「ccから失礼します」の意味

「ccから失礼します」とは、ビジネスメールでCC(カーボンコピー)に自分を追加してメールを送る際に、自分がCCでメールに参加していることへの礼儀として使われる挨拶文です。CCでの参加者は主に「情報共有を目的とした第三者」であるため、本来は返信の必要がない立場にあります。そのような立場から返信や発言をする場合に、前置きとして「ccから失礼します」と記載することで、礼儀を守る形になります。

1-2.「ccから失礼します」を使う目的

この表現には以下のような目的があります。

・CCでの参加にもかかわらず発言することへの配慮
・メール全体の雰囲気を乱さずに発言するためのマナー
・返信が必要な情報共有の明確化

特に、上下関係や外部とのやりとりが多い日本のビジネスシーンでは、メールマナーが非常に重要視されます。

2.ビジネスメールにおける「ccから失礼します」の正しい位置

2-1.メール文の冒頭に記載するのが基本

「ccから失礼します」は、ビジネスメール本文の冒頭に記載するのが基本です。たとえば以下のように使います。

ccから失礼します。株式会社〇〇の△△です。
このたびは案件の進捗についてご共有いただきありがとうございます。

このように、挨拶の直後、もしくは自己紹介の前に入れることで、自然かつ丁寧な印象を与えます。

2-2.署名部分や末尾に入れるのはNG

「ccから失礼します」をメールの最後や署名の前に記載するのは避けましょう。なぜなら、「なぜあなたがメールしてきたのか」という前提が分からないまま本文が進んでしまうため、読み手に混乱を与えてしまいます。

3.社外の相手に「ccから失礼します」と伝える際のポイント

3-1.社外向けにはより丁寧な言い回しを心がける

社外の相手にメールを送る際は、社内以上に丁寧な表現が求められます。特に「ccから失礼します」という表現は、少しカジュアルに感じられる場合もあるため、以下のような丁寧なバージョンを使うと良いでしょう。

・「突然のご連絡失礼いたします。CCにて本メールを拝見し、僭越ながらご連絡させていただきました。」
・「CCでのご連絡、失礼いたします。〇〇株式会社の△△と申します。」

3-2.初めてメールを送る場合の注意点

初めて社外の相手にメールを送る際は、以下の点に注意しましょう。

・相手に「誰?」と思われないよう、会社名とフルネームを明記する
・なぜ自分がこのメールに関わっているのかを明示する
・CCから発言することが失礼に当たらないよう配慮の言葉を入れる

例文
CCより失礼いたします。
株式会社〇〇の△△と申します。
〇〇様の案件について、弊社内で担当しております△△部より本件に関してご連絡差し上げます。

4.ビジネスメールで「ccから失礼します」を使うときの文例集

4-1.社内メールでの使用例

ccから失礼します。〇〇部の△△です。
本件について、補足させていただきたくご連絡いたしました。

4-2.社外への初メールでの使用例

CCよりご連絡差し上げます。株式会社〇〇の△△と申します。
本件、弊社でも関係のある内容につき、僭越ながらご連絡させていただきました。

4-3.返信時の使用例

ccから失礼いたします。〇〇株式会社の△△です。
〇〇様のご指摘に関連し、補足の情報をご共有させていただきたく、返信いたしました。

5.「ccから失礼します」が不適切なケースと代替表現

5-1.自分が正式な担当者である場合

自分がその案件の正式な担当者である場合は、「ccから失礼します」という表現は使うべきではありません。その場合は、普通に「〇〇の件についてご連絡差し上げます」と切り出すのが適切です。

5-2.代わりに使える表現

・「横から失礼いたします」:社内向けには柔らかく使える
・「突然のご連絡失礼いたします」:社外向けの丁寧な定番表現
・「本メールにて失礼いたします」:本文に入る前のクッション表現として有効

6.「ccから失礼します」の注意点とマナー

6-1.上司や取引先に対しては慎重に

上司や取引先など、関係性に差がある相手に使う場合は、なるべく「ccから失礼します」だけではなく、それに続けて自分の立場や目的を明確に説明するようにしましょう。

6-2.やり取りが複雑な場合は別メールで対応も

やり取りが複雑化している場合や、CCのままでの返信が混乱を招く恐れがある場合には、件名を変えて新しいメールスレッドで送ることも検討しましょう。その際も、「先ほどのメールに関しまして」といった繋ぎ文を忘れずに。

7.【まとめ】ccから失礼しますの使い方を正しく理解しよう

「ccから失礼します」は、ビジネスメールにおける重要なマナーのひとつです。特に、社外向けに初めて送るメールでは、位置や表現に十分注意することで、相手への印象が大きく変わります。今回ご紹介したポイントを押さえることで、無用なトラブルを避け、円滑なコミュニケーションを築くことができます。

おすすめの記事