「断続的(だんぞくてき)」という言葉は、ニュースやビジネス、日常会話の中でもよく使われます。
「断続的に雨が降る」「通信が断続的に途切れる」などのように使われますが、正確な意味を理解している人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、「断続的」の意味や使い方、似た言葉との違いをわかりやすく解説します。

1. 「断続的」とは

「断続的(だんぞくてき)」とは、物事が途切れたり再開したりを繰り返す様子を表す言葉です。
つまり、「ずっと続くわけではなく、間をあけながら続くこと」を意味します。

簡単に言えば、“とぎれとぎれに続く”という状態を指します。

(読み方)

  • 断続的(だんぞくてき)
  • 英語:intermittent / sporadic

2. 「断続的」の語源

「断続的」は、「断」と「続」という二つの漢字からできています。

  • 断: 途切れる、切れる、止まる
  • 続: 続く、連なる

この2つの反対の意味を持つ漢字を組み合わせることで、
「途切れながらも続く」という状態を表すのが「断続的」です。

3. 「断続的」の使い方

「断続的」は、ある出来事や動作が続いたり止まったりする様子を表すときに使います。
自然現象や機械の動作、人の行動など、幅広い場面で使われます。

(例文)

  • 今日は朝から断続的に雨が降っている。
  • 通信が断続的に途切れて会話ができない。
  • 彼は断続的に研究を続けている。
  • 戦闘は断続的に続いたが、やがて収束した。
  • 工事の音が断続的に聞こえる。

4. 「断続的」が使われる場面

場面 使われ方 例文
天気・自然 雨や雪などが続いたり止んだりする 断続的な雷雨が発生している。
通信・機械 信号や接続が一時的に切れる ネットが断続的に切れる。
人の活動 継続しているが、間が空く 断続的に運動を続けている。
経済・社会 動きが安定せず続いたり止まったり 断続的なデモ活動が続く。

5. 「断続的」と「継続的」「断続」「一時的」との違い

言葉 意味 違い・特徴
断続的 途切れながら続く 「続く」ことが前提で、完全には止まらない
継続的 途切れずに続く 「断続的」と正反対の意味
断続 途切れたり続いたりすること 名詞であり、「断続的」はその形容詞形
一時的 短い時間だけ起こる 続いたり止まったりせず、一度きりで終わる

6. 英語での「断続的」表現

「断続的」は英語で次のように表現します。

英語表現 意味・ニュアンス 例文
intermittent 途切れながら続く・間欠的な Intermittent rain continued all day.(断続的な雨が一日中続いた。)
sporadic ときどき起こる・散発的な Sporadic communication issues occurred.(通信障害が断続的に発生した。)
occasional 時折の・不定期な There were occasional breaks in the signal.(信号が時折途切れた。)

7. 「断続的」の類語と反対語

分類 言葉 意味
類語 間欠的(かんけつてき) 一定の間隔をおいて起こる様子。
類語 散発的(さんぱつてき) 不定期にあちこちで起こる。
反対語 継続的(けいぞくてき) 途切れずに続いている状態。
反対語 連続的(れんぞくてき) 絶え間なく続く。

8. まとめ

「断続的(だんぞくてき)」とは、物事が途切れながらも続く様子を表す言葉です。
「断続的に雨が降る」「断続的に通信が途切れる」など、日常でもよく使われます。
反対語は「継続的」「連続的」で、意味の違いを理解して使い分けることが大切です。
シーンによっては「間欠的」「散発的」と言い換えると、より正確で自然な表現になります。

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