「漁夫の利(ぎょふのり)」とは、二者が争っている間に第三者が利益を得ることを意味することわざです。争いに直接関わらずにうまく利益を得る様子を表し、ビジネスや日常生活の様々な場面で使われます。本記事では「漁夫の利」の意味や由来、具体的な使い方について詳しく解説します。
1. 漁夫の利の意味
1-1. 基本的な意味
漁夫の利は、二者が争っている間に、その争いとは無関係の第三者が利益を手に入れることを指します。
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争いに巻き込まれず、冷静に立ち回った者が得をするという教訓的な意味合いがあります。
2. 漁夫の利の由来
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このことわざは中国の古典「戦国策」から来ており、二匹の兎が争っている間に漁師が両方の兎を捕まえたという話に由来します。
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漁夫は漁をする人のことで、争いの当事者ではなく外部の存在を象徴しています。
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・「競合他社同士が争う中で、第三者が漁夫の利を得た。」
・「価格競争が激化する中、小規模企業が漁夫の利を拾う。」
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・「友達同士の喧嘩の間に、彼が漁夫の利を得た。」
・「争いの隙を突いて漁夫の利を取るのは賢い戦略だ。」
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「第三者利益」は法的な用語で、利益を受ける第三者のことを指しますが、漁夫の利はことわざとして使われます。
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「棚からぼたもち」は予期せぬ幸運を意味し、漁夫の利は争いの間に得る利益という点で異なります。
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漁夫の利は、争っている二者の間に第三者が利益を得る状況を表すことわざです。中国の故事に由来し、ビジネスや日常生活での賢い立ち回りを示す教訓として使われます。意味や使い方を理解し、適切に活用しましょう。