会話や文章で「続いて」という言葉をよく使う方は多いと思いますが、繰り返すと単調に感じたり、表現が硬くなったりすることがあります。本記事では、「続いて」の類語や言い換え表現を紹介し、ビジネス文書・会話・ナレーションなど、シーン別に自然に使える表現方法を解説します。

1. 「続いて」の基本的な意味と使われ方

1.1 「続いて」とはどんな言葉か?

「続いて」は、ある事柄や行動のあとに別の事柄が起こること、または順序として次であることを意味します。時間的・空間的な連続や、順序の流れを示す接続語句として、口語・文語を問わず非常によく使われます。

1.2 使用される主な場面

プレゼンや講演などの話し言葉

論文・報告書などの文章構成

ニュースやナレーションの流れの案内

例文:
・続いて、次の議題に入ります。
・まず天気予報です。続いて交通情報をお伝えします。

2. 「続いて」の類語と自然な言い換え表現

2.1 次に

「次に」は、時間や順序においてすぐ後の事柄を表す一般的でわかりやすい言い換えです。プレゼンやマニュアルなどでもよく使われます。

例文:
・次に、各部門の収益を確認していきます。

2.2 引き続き

「引き続き」は、前の事柄と連続性があることを強調する言い換えで、ビジネスメールでも頻出します。

例文:
・引き続き、ご協力をお願いいたします。

2.3 その後

「その後」は時間の経過を表す言葉で、物語調や時系列を説明する文章で効果的に使えます。

例文:
・会議は終了し、その後、意見交換会が行われました。

2.4 そして

「そして」は話や論理をつなぐ接続詞として便利で、カジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。

例文:
・製品は国内で好評でした。そして、海外展開も進めています。

2.5 次いで

「次いで」はやや文語的な印象があり、報告書や論文など、文章の構造を明確にしたい時に向いています。

例文:
・第一章では市場分析を行った。次いで、競合調査の結果を述べる。

2.6 続けて

「続けて」は「続いて」に近いニュアンスですが、動作が中断せず続く様子を強調する時に有効です。

例文:
・休憩なしで続けて発表を行いました。

3. シーン別「続いて」の言い換え活用法

3.1 ビジネス文書や報告書で

順序立てて説明するビジネス文書では、「次に」「次いで」「その後」などが論理の流れを明確に伝える助けになります。

適した表現例:

次に:構造化された手順の説明

次いで:順序に重点を置く

その後:時系列の変化を明示

例:
・まず市場動向を分析した。次に、競合の動向を確認した。

3.2 プレゼンやナレーションで

口頭での説明やナレーションでは、リズム感と分かりやすさが大切です。「そして」「続けて」「次に」が活躍します。

適した表現例:

そして:柔らかく、親しみやすい

続けて:流れを止めずに話す印象

引き続き:継続して聞き手の注意を促す

例:
・次に、調査の方法について説明します。続けて、分析結果をご覧ください。

3.3 SNS・ブログなどのカジュアルな文体で

フレンドリーな文章やカジュアルなトーンでは、「そして」「その後」「次に」が自然に使えます。堅すぎる表現は避けましょう。

適した表現例:

そして

その後

次に

例:
・ランチで美味しいカレーを食べました!その後はカフェでまったり。

4. 言い換えを自然に使うためのコツ

4.1 同じ言葉の連続使用を避ける

「続いて、続いて」と何度も繰り返すと文章に単調さが出ます。複数の類語を交互に使い、読者の集中を保ちましょう。

4.2 文のリズムを意識する

言い換えを選ぶ際は、文の長さやリズムとの相性も重要です。「次に」や「そして」は短く、テンポよく読めるため、口語的な文体に向いています。

4.3 フォーマル・カジュアルの区別をつける

たとえば、学術論文に「そして」は不適切な場合もあります。目的と読者層に合わせた表現を選びましょう。

5. まとめ:言い換えを使いこなして表現力を高めよう

「続いて」は非常に汎用性が高い表現ですが、適切な言い換えを使うことで、文章の読みやすさや話の流れが格段に良くなります。「次に」「引き続き」「その後」「次いで」などの類語を場面に応じて使い分け、文章力や会話力の向上につなげましょう。読者・聞き手を意識した表現の選択が、伝わる文章・スピーチを作ります。

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