ビジネスメールやレポート、論文を書く際に「自分」という表現をそのまま使ってよいのか迷った経験はありませんか。実は「自分」は便利な言葉である一方、ビジネスシーンやアカデミックな文章では不適切になることもあります。本記事では「自分」のビジネスメールでの言い換え方法から、レポート・論文での適切な表現までをわかりやすく解説します。

1. 「自分」のビジネスメールでの言い換えが重要な理由

ビジネスメールでは、相手との関係性や場面に応じた適切な言葉選びが求められます。「自分」という言葉は日常会話では自然ですが、ビジネスメールではやや口語的で幼い印象を与えることがあります。
特に社外向けのビジネスメールでは、「自分」をそのまま使うと違和感を持たれるケースもあります。なぜなら、「自分」は主観的でカジュアルな響きがあり、ビジネス文書としての格式に欠けると受け取られる可能性があるためです。
そのため、ビジネスメールでは「自分」の言い換えを適切に行うことが、信頼感や誠実さの向上につながります。

1-1. 「自分」は口語的で曖昧な表現になりやすい

「自分はそう思います」「自分としては問題ないと考えます」といった表現は、話し言葉としては自然です。しかしビジネスメールでは、より明確で丁寧な言い回しが求められます。
また「自分」は使い方によっては、自社全体なのか個人なのかが曖昧になることもあります。組織としての意見を述べるのか、担当者個人の意見なのかを区別するためにも、適切な言い換えが必要です。

2. 「自分」のビジネスメールでの言い換え表現一覧

ここでは「自分」のビジネスメールでの言い換えとして使える代表的な表現を紹介します。

2-1. 「私」を使った言い換え

もっとも一般的なのが「私」です。

自分は営業担当です。
→ 私は営業担当でございます。
自分が確認いたします。
→ 私が確認いたします。
「私」はビジネスメールにおいて基本となる一人称です。社内外を問わず幅広く使用できます。

2-2. 「私ども」「弊社」を使う場合

会社としての立場を明確にする場合は、「私ども」や「弊社」を使います。

自分はその件について承知しています。
→ 私どもはその件について承知しております。
自分の会社では対応可能です。
→ 弊社では対応可能でございます。
ビジネスメールでは、個人ではなく組織として発信しているケースも多いため、「自分」の言い換えとして組織を主語にするのが適切な場合もあります。

2-3. 主語を省略する言い換え

日本語のビジネスメールでは、主語をあえて書かないことも一般的です。

自分で確認しました。
→ 確認いたしました。
自分で対応します。
→ 対応いたします。
主語を省略することで、より簡潔で洗練されたビジネスメールになります。

3. 「自分」をレポートで使うのは適切か

次に、レポートにおける「自分」の扱いについて解説します。
レポートでは、基本的に客観的な記述が求められます。そのため、「自分はこう思う」といった表現は避けたほうが無難です。

3-1. レポートでの「自分」の言い換え

レポートでは以下のような表現が適切です。
自分は必要だと考える。
→ 本稿では必要であると考える。
→ 筆者は必要であると考える。
自分が調査した結果
→ 本調査の結果
→ 調査の結果
「筆者」「本稿」「本研究」などを用いることで、客観性のある文章になります。

3-2. 主観を抑える書き方

レポートでは、「自分」という主観的な言葉を減らし、データや根拠に基づいた表現に言い換えることが重要です。
自分は重要だと思う。
→ 重要であると考えられる。
→ 重要であるといえる。
このように言い換えることで、レポートとしての説得力が高まります。

4. 「自分」を論文で使ってはいけない理由

論文では、より厳密な学術的表現が求められます。そのため「自分」という表現は基本的に使用しません。

4-1. 論文での適切な一人称表現

論文では、以下のような表現が一般的です。
自分は〜を明らかにした。
→ 本研究では〜を明らかにした。
→ 本論文では〜を検討した。
自分が提案する手法
→ 本研究で提案する手法
論文では「自分」ではなく、「本研究」「本論文」などを主語にするのが原則です。

4-2. 分野による違い

一部の人文系論文では「筆者は」という表現が認められる場合もあります。しかし「自分」は口語的すぎるため、論文ではほぼ使用されません。
したがって、論文を書く際には「自分」の言い換えを徹底する必要があります。

5. 「自分」のビジネスメール・レポート・論文での言い換えまとめ

ここまで、「自分」のビジネスメールでの言い換え、レポートや論文での適切な表現について解説してきました。
ビジネスメールでは
・私
・私ども
・弊社
・主語の省略
レポートでは
・本稿
・筆者
・本調査
論文では
・本研究
・本論文
・本稿
といった言い換えが基本となります。
「自分」という言葉は便利ですが、ビジネスメールやレポート、論文では場面に応じた適切な言い換えが求められます。言葉選び一つで、文章の印象や評価は大きく変わります。
特にビジネスメールでは信頼性が、レポートや論文では客観性と論理性が重視されます。「自分」をそのまま使うのではなく、適切な表現に言い換えることを意識しましょう。
正しい言い換えを身につければ、ビジネスメールでもレポートでも論文でも、より洗練された文章が書けるようになります。ぜひ本記事を参考に、「自分」の使い方を見直してみてください。

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