「動議」という言葉は、会議や議事録でよく目にするものの、普段の生活ではあまり使われないため、正確な意味や使い方に戸惑う人も少なくありません。議会や会社の会議、委員会などでの正式な手続きの一部として重要な概念です。本記事では「動議」の読み方、意味、法的・ビジネス上の使われ方、類語、具体例まで幅広く解説します。
1. 「動議」の基本情報
1-1. 「動議」の読み方
「動議」は どうぎ と読みます。
会議や議事録など公的な文章で登場するため、読み間違いは少ないですが、初めて目にする人は注意が必要です。
1-2. 「動議」の意味
動議とは、会議において、議題として取り上げて審議してもらうよう提案すること、またはその提案自体を指す用語です。
会議の進行を変えるための提案
決議や議題を追加するための手続き
参加者が意思決定に影響を与えるための公式手段
簡単に言うと、「会議で何かを話し合うように提案する行為」です。
1-3. 「議案」との違い
「議案」とは、あらかじめ提出されて審議される予定の案件を指します。
一方、動議は 会議中に新たに提案される議題 のことです。
例:
議案:事前に提出された予算案
動議:会議中に追加で「この件も議題に加えてほしい」と提案する
2. 「動議」が使われる場面
2-1. 議会での使用
国会や地方議会では、動議は正式な議事進行手続きの一部として登場します。
例:
「議長に対して、○○を議題に追加する動議を提出する」
「採決前に動議が提出され、議題が変更された」
この場合、動議は議会法や議事規則に従って取り扱われます。
2-2. 会社や委員会の会議での使用
企業の定例会議や委員会の場でも動議は使われます。
例:
「次回の会議議題として追加する動議を出す」
「議題変更のための動議が承認された」
動議を出すことで、議題を柔軟に調整することが可能です。
2-3. 学会・団体での使用
学会や市民団体などでも、議題の追加・変更のために動議を提出するケースがあります。
例:
「予算案の再検討を求める動議が出された」
「動議によって議事進行の順序が変更された」
正式な場では、動議は議長や議事録担当者に報告され、承認の手続きが必要です。
3. 「動議」の具体的な手続き
3-1. 動議の提出方法
一般的な会議における動議の手続きは以下の通りです。
会議中に発言して動議を提出する旨を伝える
動議の内容を明確に説明する
議長が承認するか、全員の同意で議題に加える
承認されれば審議開始、否決されれば議題にはならない
正式な議事規則に従って行うことが重要です。
3-2. 動議の承認・却下
動議は必ずしも自動的に承認されるわけではありません。
議長や会議のルールに従って、承認または却下が決まります。
例:
「この動議は賛成多数で承認された」
「手続きが不備のため動議は却下された」
承認の可否によって、議題として扱われるかどうかが決まります。
3-3. 動議の効果
動議が承認されると、会議の進行や議題が変更されます。
場合によっては、決議や議案の採決が延期されることもあります。
例:
「動議により議題が追加されたため、採決は次回に延期された」
「動議が可決されたことで、議論の順序が変更された」
4. 「動議」の類語・関連語
4-1. 類語
議案(ぎあん):会議で審議する案件
提案(ていあん):広い意味での提案行為
請願(せいがん):要望を正式に届ける手続き
決議(けつぎ):議題について議決する行為
動議はこれらと違い、「会議中に新たに提案する議題」に特化しています。
4-2. 「動議」と「提案」の違い
提案:幅広く使える一般的な表現
動議:会議で正式な議事手続きとして行う提案
つまり、動議は提案のうち正式な手続きが伴うものを指します。
5. 「動議」を使った例文
5-1. 議会での例文
「議長に対し、予算案の見直しを求める動議を提出する」
「動議によって議題の順序が変更された」
「採決直前に提出された動議は否決された」
5-2. 会社の会議での例文
「追加議題を審議する動議を出しました」
「動議により、次回の報告内容が変更されました」
「役員会では動議を採択して方針を修正した」
5-3. 学会や団体での例文
「研究予算の再配分を求める動議が可決された」
「動議によって議題の順番を入れ替えた」
「この動議は参加者全員の承認を得た」
6. 「動議」を使う際の注意点
6-1. 会議規則に従う
動議は会議の規則に従って提出しなければ、無効になる場合があります。
議長や議事進行担当者の指示を確認することが重要です。
6-2. 内容を明確にする
動議の内容が不明瞭だと、承認されない場合があります。
何を求めるのか、何を変更したいのかを簡潔に説明することが大切です。
6-3. 他の参加者の同意を得る
動議は多数決で承認される場合が多いため、事前に理解や賛同を得るとスムーズです。
7. まとめ
「動議」は どうぎ と読み、会議において新たに議題を提案する行為やその提案自体を意味します。
議会、会社の会議、学会、委員会など、正式な場で使われる重要な概念です。
議案との違い:議案は事前提出、動議は会議中の提案
手続き:提出 → 説明 → 承認/却下 → 審議
効果:議題の変更や採決の延期など
類語:提案・決議・議案など
動議を正しく理解することで、会議の進行や議事録の読み取りがスムーズになり、意思決定の過程を正確に把握できます。
本記事の内容を参考に、会議や議事録の理解を深めてください。
