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ChatGPT時代に負けないSEOの秘訣:経験と独自性について

今回は、ChatGPT時代のSEO戦略についてご紹介します。自然な文章を作成することができるChatGPT。ChatGPTだけでコンテンツの作成を終わらせることができるような時代において、どのようなSEO対策が有効なのかについてご紹介します。

ChatGPTについて

世間で大きな話題を呼んだChat GPTとはどういうものなのかについてご説明します。

1. 生成AIとは?

ChatGPTと一緒に出てくることが多い生成AI。これは様々なコンテンツを作成することができるAIの総称で、「ChatGPT」は生成AIの1つです。他にも生成AIの例として、画像生成AIの「Stable Diffusion」が挙げられます。

2. ChatGPTとは?

ChatGPT(Chat Generative Pre-trained Transforme)とは、アメリカの非営利研究機関であるOpenAI社が2022年11月30日にリリースした生成AIのこと。Chat GPT 3.5はGPT-3.5 (Generative Pre-trained Transformer 3.5)というテキスト生成モデルを元に、会話形式で使うことができるように人間のフィードバックに基づいて応用されたものです。会話をしていく中で、より文脈に沿った回答を作成することができます。

3. ChatGPTの種類

無料で使えるChat GPT 3.5に加え、2023年3月15日には有料版である「ChatGPT Plus」、2023年11月6日には次世代モデル「ChatGPT-4Turbo」をリリースしました。

4. ChatGPTの強み

ChatGPTの強みは主に2つ。
1つ目は膨大な情報源であること。ChatGPTの無料版は2022年1月までのインターネット上にある情報を、さらに有料版であるChatGPT PlusやChatGPT-4Turboでは最新情報を取得して、回答してくれます。

2つ目は自然な言語の作成能力。先述した通り、Chat GPTは、人間のフィードバックを元に強化学習が行われました。そのためより自然な文章を作成することができます。

5. ChatGPTの弱み

便利な一方、ChatGPTの弱みとして3つあげることができます。
1つ目は回答の正確性です。原因は主に2つ。1つ目は情報源の制限です。無料版であれば2022年1月までの情報に限られてしまいます。2つ目は強化学習の限界です。人間による学習にも限界があります。そのため意図しない内容や、冗長な回答が返ってくる可能性があります。さらにバイアスがかかった回答をする可能性も指摘されています。
3つ目が処理能力の制約です。1度に処理することができる情報には限界があります。そのため複雑な文章や、大量のデータであればその正確性に限界が出てしまいます。

SEOとは?

次に、SEOについて説明していきます。

1. SEOとは何か

SEOとはSearch Engine Optimizationの略称で、検索エンジン最適化のこと。GoogleやYahoo!などの検索エンジンが検出しやすいよう、サイトの改善を行うことを指しています。現在、インターネット上でのビジネスは競争が激化しています。類似のサービス内容や情報が膨大に存在する中、どうすればユーザーや顧客がサイトへアクセスしてくれるかが重要になっています。そこでSEOへ注力する人が増加しています。

2. 今までのSEOについて

ここでは今までのSEO戦略についてご説明します。Googleなど検索エンジンはユーザーの使いやすさを第一にアップデートを繰り返してきました。このアップデートに伴い、SEO戦略も変わってきました。

昔の検索エンジンは、今と比較するとwebページに評価基準が簡単でした。そこで独自性の低い記事の大量作成や、キーワードの入れ込み、被リンクの設定が主流でした。しかし2011年2月のパンダアップデートや、ペンギンアップデート、さらに2022年の検索品質評価ガイドラインのアップデートを通して、検索上位のみを狙った悪質なサイトの排除に務めてきました。そして現在は人工知能や機械学習を活用して検索アルゴリズムをさらに進化させています。したがって、これらのアップデートに合わせた新たなSEO戦略が求められています。

3. 現代(ChatGPT時代)のSEOについて

現代のSEOでは、コンテンツの質、特に制作者個人の経験によるオリジナリティが重要になっています。
先述したようなアップデート、特に検索品質評価ガイドラインでは、評価基準がE-A-T(専門性、権威性、信頼性)からE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)にアップデートされました。この”経験”は、制作者の豊富な経験を元にコンテンツを作成することで、信頼性が増すという理由から追加されました。つまり、各個人が独自の視点からしか書くことができない内容が重視されていると考えられます。

4. AIに対するGoogleの姿勢

ChatGPTなど生成AIが発達は、サイトの作成や文章の生成を1から任せることも可能にしました。Googleは、コンテンツの制作にAIを使用することを禁止していません。10年ほど前は、人の手によるコンテンツでありながらも、記事の内容は類似したものがほとんどでした。そのため、制作方法は問わず、質の高さに注目しています。しかし検索上位に載るためにAIを使用した、自動化を利用するスパム行為は禁止しています。

ChatGPT時代のSEO戦略

先ほどもご紹介した通り、GoogleはE-E-A-T、記事の独自性を重視しています。これを踏まえた上で、ChatGPT時代のSEO戦略の重要なポイント2つについてご説明します。

1つ目のポイントがChatGPTを使って、時間短縮することです。
ChatGPTは膨大な情報源や、自然な言語能力が強みです。そこで関連するキーワードや、トピックをたくさん挙げてもらうことで、自分では思いつかなかった視点を取り入れることができます。また記事の大まかな構成を立ててもらうことで、時間を短縮することができます。そして最後にタイピングミスや言い換え表現を出してもらうことで、より読みやすい記事の作成をすることができます。

2つ目は有益な情報作成に注力することです。
Googleが重視しているE-E-A-Tは、まだ人間の手によってのみ基準を満たすことが可能です。特定の分野に特化した人物が、自分の経験をもとに独自性のある内容を含めることで、E-E-A-Tを満たす質の高い記事を作成することができます。記事の大まかな構成はChatGPTに任せ、制作者が独自性のある内容を入れることに注力することで記事全体の質を上げることができます。

SEOにおけるChatGPTの注意点

便利なChatGPT。しかしまだ間違いを犯さないというわけではありません。ChatGPTを使用する上での注意点は3つあります。

1つ目は不自然な文章や内容。強化学習の限界から、作成する文章全てが完璧なわけではありません。また制作者の意図が反映されているとも限りません。そのため、制作者自ら確認することが大切です。

2つ目は信頼性。インターネット上にある大量の情報を元に作成されたChatGPT。つまりインターネット上の情報が間違っていれば、正確でない情報が出てくる可能性があります。

3つ目は、機密情報を流さないこと。ChatGPTでは利用者によって入力された情報を蓄積し、それを基に学習が行われています。そのためChatGPTに入力した内容は第三者に流出する可能性があります。

まとめ

以上、この記事ではChatGPT時代のSEO戦略についてご紹介しました。ChatGPTはツールとして時間短縮に使いつつ、人間の経験に基づく独自性のある内容を含めることでより良い記事の作成をすることができます。

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