「6月中旬に提出」「7月中旬頃に連絡予定です」など、ビジネスや日常のスケジュール調整で頻繁に使われる「中旬」という言葉。日付の目安を示す便利な表現ですが、具体的に何日から何日までを指すのか、意外と曖昧に使われがちです。この記事では、「中旬」の正しい意味と使い方、関連語との違いについて詳しく解説します。

1. 「中旬」の意味とは?

1-1. 基本的な意味

「中旬(ちゅうじゅん)」とは、**1か月を3つに分けたうちの「真ん中の10日間」**を指す言葉です。 → 一般的には**11日〜20日**の期間を「中旬」と呼びます。

1-2. 「旬」という単位について

「旬(じゅん)」は、古くから使われている**10日間単位**の区切りで、「上旬」「中旬」「下旬」に分かれています。

2. 「中旬」の使い方と例文

2-1. 日程をおおまかに伝えるとき

・「イベントは7月中旬に開催される予定です」 ・「6月中旬頃までには納品を終えます」

2-2. スケジュール調整において

・「中旬以降なら都合がつきます」 ・「中旬の連休明けに改めて連絡します」

2-3. 書き言葉・ビジネスシーンでの使用

・「請求書の発送は毎月中旬となります」 ・「中旬の進捗報告をお願いいたします」

3. 「上旬」「下旬」との違い

3-1. 上旬(じょうじゅん)

→ 月の**1日〜10日**を指します。

3-2. 中旬(ちゅうじゅん)

→ 月の**11日〜20日**を指します。

3-3. 下旬(げじゅん)

→ 月の**21日〜月末**を指します。 → 月によって日数が違うため、28日〜31日までが下旬となります。

4. 「中旬」を使う際の注意点

4-1. 「頃」「あたり」と組み合わせて使うと柔らかい

→ 「中旬頃」「中旬あたり」は、多少の前後を含める柔らかい表現になります。

4-2. 厳密な日付指定が必要な場合は具体的な日付を併記

→ 例:「6月中旬(15日頃)に納品予定」などとすると誤解が少なくなります。

4-3. 国や文化によっては通じにくい表現

→ 日本語特有の表現のため、外国語に訳す際は注意が必要です。

5. 類語・関連語

  • 中頃(なかごろ):意味は中旬とほぼ同じだが、より口語的
  • 11日以降:中旬の開始日を明示する表現
  • 半ば(なかば):月だけでなく、年・週など広く使える

6. まとめ:「中旬」は月の11日~20日を示す便利な時期表現

「中旬」は、月を3つに分けた中間部分=11日から20日を表す表現で、ビジネス・日常会話を問わず広く使われています。柔らかく予定を伝えるときや、スケジュールをざっくり調整したいときに非常に便利な言葉です。上旬・下旬との違いを理解し、文脈に応じて正しく使い分けていきましょう。

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