SEOコンサルとは? 支援内容やおすすめのSEO会社、費用相場も解説します

近年、IT系のスタートアップを中心にフロー型の収益もでるよりもSaaSのようなストック型の収益モデルが選好されるようになったように、リスティング広告などの単発の広告施策よりも継続的に顧客を獲得できるオウンドメディアによる集客を好む企業が増えています。一方、オウンドメディアで月間数十万PVを短期間で達成するのはそれなりにノウハウが必要です。そこでこの記事では、コンテンツマーケティングを支援してくれるSEOコンサルのサポート内容やその費用相場、おすすめのSEO会社をご紹介します。

SEOコンサルとは?

SEOコンサルとは、読んで字のごとくSEOのコンサルティングを行うサービスのことを指します。

SEOコンサルの支援内容は?

SEOコンサルは個人で活動するフリーランスから誰もが知る上場企業まで存在するため、会社によってサポートの範囲は様々ですが、代表的な支援内容は概ね次のようなものがあります。

キーワード設計

キーワード設計はSEO対策の基本中の基本です。一方、ペルソナ設計をしっかりした上でキーワード設計をしないと期待したCVRが得られないケースがあるほか、競合が強すぎるキーワードばかり狙っていると、折角費用と労力を割いて執筆した記事がほとんど検索結果に出てこないということになりかねません。そこで、SEOコンサルでは、現状分析を行った上で、執筆すべきキーワードを提案してくれるような支援サービスを行っています。

内部リンク設計支援

ひと昔前のGoogleの検索アルゴリズムでは外部リンクがSEOに与える影響が大きく、外部リンクの獲得支援をを行う(=有料で大量の被リンクを提供する)SEOコンサル会社が主流でした。しかし、現在のGoogleの検索アルゴリズムではそのような意図的なSEO対策を嫌う傾向が大きく、場合によってはペナルティの対象となって検索順位を大きく落とされてしまうこともあります。このような過度な外部リンク施策によるSEO対策はブラックハットSEOと呼ばれています。

記事執筆支援

現在のSEO対策はコンテンツマーケティング色が強く、大量の良質なコンテンツを作成していかないと十分な検索流入を狙うことができません。そこで、SEOの実行支援を行う目的で、記事の外注を受けてくれるSEOコンサル会社も多く存在します。もし自社でライティングできる人材が十分にいない場合には是非利用を検討してみるとよいでしょう。

レポーティング

これはややおまけ的なサービスかもしれません。コンサルタントが月次のミーティングで、対象メディアの各キーワード・ページの順位がどのように推移しているのかを報告してくれる、いわば進捗管理のようなサポートになります。自身で検索順位チェックツールをトラッキングしている人にはあまり必要ないかもしれませんが、いSEO対策業務にあまりリソースを割けない忙しい経営者の方にはありがたいサービスと言えるでしょう。

SEOコンサルの費用相場は?

SEOコンサルの費用相場は支援する業務のカバレッジにもよりますが、月額10万円~30万円ほどの会社が多い印象です。ただし、近年ではSEOコンサルの有名どころの会社は自社で蓄積したノウハウをもとにSEO業務を効率化するSaaSを開発して顧客に提供し、業務を半自動化しているケースが多く、そのような場合にはSaaSの利用料も含めての費用相場になります。

このほかに、もしSEO記事の執筆も希望する場合には、記事執筆の外注費もこのほかに費用として加わってきます。こちらの相場は概ね次のようになっています。

〇恋愛などの雑多なジャンル: 文字単価3~5円程度
〇マーケティングなどのやや専門性が求められるジャンル: 文字単価7~10円程度
〇金融や経営(M&A)のようなかなり専門性が求められるジャンル: 文字単価10円以上

ただし、一度に大量に記事執筆を依頼することでボリュームディスカウントを受けられる場合もあるので、気になる方は相談してみるとよいでしょう。

おすすめのSEO会社一覧

株式会社WACUL


画像引用元: 株式会社WACUL

株式会社WACULは、2021年に東証マザーズに上場したデジタルマーケティング支援会社で、SEOコンサル事業を主に行っています。経営陣にボストンコンサルティングやゴールドマンサックスなどのプロフェッショナルファームの出身者が複数いることから、その成長戦略に注目が集まっていました。

AIを活用した業務効率化支援を強みとしており、SEO対策やCVRなどのサイト改善の自動化を支援する「AIアナリスト」シリーズというSaaSを提供しています。

株式会社ウィルゲート


画像引用元: 株式会社ウィルゲート

株式会社ウィルゲートは老舗のSEOコンサル会社です。SEOコンサルの他に、記事執筆の外注事業も大規模に行っていましたが、近年ではIT・Web領域に特化したM&A仲介サービスなどの新規事業も積極的に立ち上げています。その一つが、1.5億円をかけて開発したSEO対策支援SaaSの「TACT SEO」です。

ウィルゲートに特徴的な強みは専務が非常に有名な営業マンであることで、その人柄からTwitterで多くのフォロワーを集めており、ある種のビジネスインフルエンサーとして活動していることです。最近では、「ソーシャルセリング」というSNSを駆使した新しい営業手法を提案しているので是非チェックしてみてください。

株式会社PLAN-B(プランビー)


画像引用元: 株式会社PLAN-B(プランビー)

株式会社PLAN-B(プランビー)は、関西に本社を置くデジタルマーケティング会社の老舗です。未上場企業ですが、多くのwebマーケターを抱えており、頻繁にウェビナーを開催しています。「PINTO!」というデジタルマーケティング情報を発信するオウンドメディアは2022年7月現在で月間20万PV以上を誇り、オーガニックで月間500件以上のリードを獲得しているという公開情報からも、SEOノウハウへの自信が伺えます。

PLAN-Bは、SEO対策のインハウス化を支援するSaaSの「SEARCHWRITE」を提供している他、インフルエンサーのマッチングプラットフォーム「cast me!」も非常に多くの企業で導入されているようです。

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