D2C化粧品・コスメブランドのインスタグラムアカウント活用事例10選

D2CとはDirect to Consumerの略で、ブランド運営企業が企画・開発した商品を消費者に直接販売するというビジネスモデルです。

以前までは青汁を中心とした健康食品通販でこのような販売方法が行われていたのがある種の先駆けではあるのですが、近年では化粧品・コスメ系のD2Cブランドを展開するスタートアップも増えてきました。

そこで今回は、D2C化粧品・コスメブランドのマーケティングで非常に重要な役割を果たす、インスタグラムの活用事例をみんなでPR編集部が紹介します。

D2C化粧品・コスメブランドの市場規模や将来性は?

ここ数年急にD2Cというワードを耳にすることが増えてきました。実際のところ、国内のD2C市場はどれくらいなのでしょうか? 調査によれば、国内のD2C市場は2025年に3兆円に達すると言われています。
引用: @Press 「『売れるネット広告社』が「デジタルD2C」の市場動向調査を実施  2025年には国内市場規模が3兆円に達すると予測」

一方で、上記の3兆円の数字のうち、何割程度を化粧品・コスメブランドが占めているのかは記載がなかったのですが、日本の化粧品の市場規模が2~5兆円程度(新型コロナウイルスの影響で変動幅大)であることを考えると、概算ではありますが5000億円~1.5兆円ほどがD2C化粧品・コスメブランドの将来的な市場規模になるのではないかと思われます。

日本における広義のSNSマーケティングの市場規模は2025年に1兆円強という予想が出ており、D2C化粧品・コスメブランドの市場規模としては大体それくらいをイメージしておけばよいのではないかと思われます。

1. PHOEBE BEAUTY UP|DINETTE株式会社

まず最初にご紹介するPHOEBE BEAUTY UP(フィービービューティーアップ)は、DINETTE株式会社が運営するコスメ・化粧品のオリジナルブランドです。

画像引用元: PHOEBE BEAUTY UP|DINETTE株式会社

「お客さまと一緒につくる」をコンセプトに掲げ、SNSやWebメディアで得た顧客の意見や悩みを元に、その悩みに寄り添う商品開発を行なっています。

2019年に同ブランドの第一弾として発売された「まつ毛美容液」は、20代のコスメ好きの女性を中心として、SNS上で大きな話題を呼びました。

≪PHOEBE BEAUTY UP≫Instagram活用事例

今回PHOEBE BEAUTY UPのInstagram活用事例として注目したいのは、ピン留め機能の活用です。


画像引用元: phoebe_beautyup(Instagram)
Instagramアカウント:@phoebe_beautyup
Instagramフォロワー数:約4.6万人(2022年6月現在)

「ピン留め機能」とは、最大3個のフィード投稿・リール投稿をプロフィールの上部に固定できるInstagramの新機能(2022年6月導入)です。

いいね数が多かったり、反応の良かった投稿も「すぐに新しい投稿で埋もれてしまう」、「この投稿をもっと多くの人に見てもらいたい」そう考えたことはありませんか?

ピン留め機能を活用することで、初めてプロフィールを訪れたユーザーに対して、特に見てほしい(知ってほしい)投稿を見てもらえる可能性が高まります。

PHOEBE BEAUTY UPのアカウントでは、特にいいね数が多く、反響の大きかった投稿をピン留めしています。

いいね数の多い投稿(=多くの人に認知されている投稿)が新規ユーザーの目にとまることで、ブランドの信頼性や製品に対する安心感の向上が期待できます。

いいね数の多い投稿の他にも、ブランド紹介や、商品の宣伝といった方法にも利用できますので、SNS担当者の方は必ず活用したい新機能といえますね。

まとめ≪PHOEBE BEAUTY UP≫

顧客の悩みに寄り添ったコスメ・化粧品が、若い女性を中心に絶大な支持を集める≪PHOEBE BEAUTY UP≫

Instagramの活用事例として、新機能であるピン留め機能の活用についてお伝えいたしました。

ピン留め機能を活用することで、新規ユーザーに対して特にアピールしたい投稿を見てもらえる可能性が高まり、認知度や信頼性の向上が期待できます。

SNS・マーケティング担当者の方は、PHOEBE BEAUTY UPの事例を参考に、ピン留め機能を有効活用してみてくださいね。

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2. BOTANIST|株式会社I-ne

BOTANIST(ボタニスト)は、株式会社I-neが手がけるボタニカルライフスタイルブランドです。

"植物とともに生きる"をコンセプトに、植物由来のヘアケア用品を中心とした商品展開を行なっています。

2015年に同社の代表作ともいえる「ボタニカルシャンプー」をECで販売開始して以降、インフルエンサーによるUGCや口コミの広がりにより、今や店頭で見かけない日はないほど市場シェア率の高いブランドへと成長しました。

≪BOTANIST≫Instagram活用事例

BOTANISTのInstagram活用事例としてご紹介するのは、まとめ機能の活用、およびエシカルな取り組みの発信です。

まとめ機能とは、投稿済みのフィード投稿をまとめて一つのコンテンツにし、プロフィール上で公開できる機能です。

まとめ機能を用いることで、自社の商品をまとめたカタログとして使用したり、顧客のUGCを集めてコンテンツキュレーションを作成することも可能です。

BOTANISTのアカウントでは、上記のような活用方法に加えて全国各地の"絶景ボタニカルスポット"を紹介。

BOTANISTならではの自然豊かで美しい写真に、丁寧に綴られたキャプションが添えられています。

まるで旅行アカウントさながらにまとめられた情報は企業の一方的な宣伝を感じさせず、ユーザーにとって魅力的なコンテンツとして映るため、新規ファンの獲得やフォロワーの増加にも繋がるでしょう。

また、BOTANISTは植物をコンセプトにしたブランドであることから、エシカルな活動(環境保全活動)にも積極的に取り組んでおり、それをコンテンツとして発信しています。

近年、消費者の環境保全に対する意識の高まりから、コスメ・化粧品業界だけでなく、ほぼ全ての業界にエシカルな企業活動が求められています。

そういった企業のエシカルな活動をSNSで発信することにより、環境意識の高いユーザーに強く訴求できる要素となるでしょう。

まとめ≪BOTANIST≫

"植物とともに生きる"をコンセプトに商品展開、エシカルな企業活動を行う≪BOTANIST≫

BOTANISTのInstagram活用事例として、以下のようにお伝えしました。

・まとめ機能の活用
・エシカルな取り組みの発信

BOTANISTのアカウントでは、今回紹介した事例以外にも様々な手法を用いてInstagramを効果的に運用しています。ぜひ参考にしてみてください。

3. ORBIS|オルビス株式会社

ORBIS(オルビス)は、株式会社ポーラ・オルビス ホールディングスが展開するスキンケア・化粧品ブランドです。

「肌が本来持つ力を信じて、引き出す」を基本理念とし、スマートエイジングの概念に沿った商品展開を行なってきました。

1987年に誕生して以降、化粧品の通信販売の第一線を担ってきた老舗ブランドであるオルビスは、何よりもお客様に対し「誠実であること」を重視した経営戦略を行ってきました。

通信販売がメインだった時代から、徐々に実店舗・ネットショップへと規模を拡大。
2018年にブランドのリブランディングを行なった後、新規の顧客獲得数が最高記録を更新し、メディアの「ベストコスメ」を多数受賞するなど、大きな成果を挙げています。

≪ORBIS≫Instagram活用事例

ORBISのInstagram活用事例として注目したいのは、コンテンツマーケティングとしてリールを活用する手法です。

Instagramが普及し始めた当初、企業が自社製品を「インスタ映え」という形で宣伝する「ブランディング型」のアカウント運用が、Instagramにおける集客として効果的でした。

しかし、近年はそういったブランディング型のアカウント運用にユーザーが慣れてしまい、代わりに求められるようになったのが情報提供型のアカウント運用、すなわちInstagramにおけるコンテンツマーケティングです。

ORBISのアカウントでは、頻繁に情報提供型のリールを作成、投稿しています。

情報提供型のリールでは、ユーザーに一目で「このリールは役に立ちそう」「参考にしたい」と思ってもらわなければなりません。

こちらのリールでは、カバー画像に「気になる毛穴悩みに」と題し、毛穴を気にしているユーザーに一目で訴求できる作りとなっています。

リールの内容も、商品の使い方からテクスチャーや色味、効能など、実際にユーザーが知りたいポイントを考えて構成されています。

特に化粧品やコスメなどの商品については、実際の動画を見て詳しく、手短に知りたいと感じるユーザーは多いため、こちらのリールの作り方はとても参考になりますね。

まとめ≪ORBIS≫

通信販売の化粧品ブランドとして始まり、販売チャネルが実店舗・オンラインに拡大してからも、30年以上多くの方に愛され続けるORBIS。

ORBISのInstagram活用事例として、コンテンツマーケティングとしてリールを活用する手法についてお伝えしました。

長年お客様に寄り添い、誠実であり続けてきた老舗ブランドであるORBISのInstagram運営から学べることは多いです。

Instagramの活用に行き詰まった際には、ORBISのアカウントを参考にすることで何かヒントが得られるかもしれませんね。

4. DUO|プレミアアンチエイジング株式会社

DUO(デュオ)は、プレミアアンチエイジング株式会社が運営するクレンジング・スキンケアブランドです。

広告やUGCで見かけることも多く、非常に認知度の高いブランドですね。

≪DUO≫Instagram活用事例

DUOのInstagram活用事例としてご紹介するのは、ストーリーズの質問機能およびリンクスタンプの活用です。

ストーリーズの質問機能を活用することで、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを深めたり、費用をかけることなくユーザーのニーズを知ることができます。

DUOのアカウントでは質問を募集し、その中でもよくある質問に絞ってストーリーズで回答しています。

見やすい画面構成で、質問に対してわかりやすく十分な情報量で回答しており、非常に丁寧な印象を受けますね。

回答したストーリーズはアーカイブの「FAQ」としてまとめられているので、ユーザーはいつでも見返すことができます。

アーカイブにFAQのまとめがあるだけで、他の企業に対し信頼感や安心感といった点で一歩リードできますので、ぜひとも真似したいストーリーズの活用方法ですね。

また、DUOのストーリーズでは自社サイトへ誘導するためのリンクスタンプが貼られています。

リンクスタンプを貼ることで「この商品についてもっと詳しく知りたい」と考えるユーザーに対し、自社HPへのスムーズな導線を引くことができます。

リンクスタンプを貼るのと貼らないのとではユーザーの流入やコンバージョン率も変わってきますので、まだ活用していない場合はこれを機に使ってみましょう。

まとめ≪DUO≫

広告やUGCから、クレンジングバームとして認知度の高いDUOのInstagram活用事例として、ストーリーズの質問機能・リンクスタンプの活用についてお伝えしました。

比較的新しいブランドでありながらも、多くの顧客に認知されているDUOのInstagram運用はとても参考になりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

5. 北の快適工房|株式会社北の達人コーポレーション

北の快適工房は、株式会社 北の達人コーポレーションが運営する健康食品・化粧品ブランドです。

北の快適工房では、「びっくりするほど良い商品ができた時にしか販売しないこと」をコンセプトにしています。

消費者にとって本当に"良い"商品だけを、じっくりと時間をかけて開発し、「商品を購入して終了」ではなく、商品購入後のアフターフォローも丁寧におこなう徹底した経営戦略をとっています。

≪北の快適工房≫Instagram活用事例

北の快適工房のInstagram活用事例として今回注目したいのは、キャプションの作成とユーザーのコメントに対する返信です。

北の快適工房のアカウントでは、一つ一つの投稿に商品の効能や使い方を詳しく紹介するキャプションが付けられています。

キャプションを付けることで商品に興味を持ってもらいやすくなるのはもちろん、何も書いていない投稿に比べて一つの投稿に対するユーザーの滞在時間が長くなりやすいです。

内容としては、商品の詳細や場所、値段などのユーザーが求めている情報を、フランクすぎず堅苦しくなりすぎずに、丁寧な話し口調で書くことを意識すると良いでしょう。

また、アカウントの規模や内容にもよりますが、ユーザーからのコメントに返信することもコミュニケーションを深める上で重要です。

北の快適工房のアカウントは、ユーザーからのコメントに対し親しみを感じさせつつも、一つ一つに丁寧な返信をおこなっています。

全てのコメントに返信しなければいけないわけではありませんが、可能な限り感想や質問などのコメントに返信することで、誠実さや親しみやすい印象をユーザーに与えることができます。

その一つ一つの積み重ねがひいてはファンの獲得へと繋がっていく、ということを意識したいですね。

まとめ≪北の快適工房≫

本当に良いものだけを消費者に届けたい、購入して終わりではなく、アフターフォローも徹底するという姿勢から、根強いファンも多い北の快適工房。

Instagramの運用一つとっても、ユーザーに対する誠実さや真摯さが垣間見えました。

特に「一人一人のお客様にじっくり向き合いたい」「本物志向の商品を扱っている」という場合は、北の快適工房の経営戦略やInstagramの活用事例を参考にしてみてくださいね。

6. RICAFROSH(リカフロッシュ)|株式会社Direct Tech

RICAFROSH(リカフロッシュ)は、Z世代に絶大な人気を誇るモデル兼YouTuberの古川優香さんと、株式会社Direct Techが協働でプロデュースしたコスメブランドです。

三つの"可愛くなる"をブランドコンセプトとしており、シリーズの累計販売個数は100万個を突破。

過去には"コスメ自販機"でコスメを期間限定で販売するなど、画期的な施策をおこなっているのも特徴です。

≪RICAFROSH≫Instagram活用事例

RICAFROSHのInstagram活用事例として注目したいのは、サムネイルの統一感です。

サムネイルとは各SNSによって微妙に使われ方が違いますが、Instagramにおけるサムネイルは「プロフィールに表示される正方形の写真のギャラリー」とされています。

RICAFROSHのアカウントでは、キャプションにおいて商品の紹介をしつつ、全体として色味や世界観を統一した投稿がなされています。

グリッド投稿(一枚の写真を複数に分割して投稿する方法)を組み合わせて投稿されていて、おしゃれかつインパクトのあるサムネイルに仕上がっていますね。

このようにサムネイルに統一感を持たせることにより、初めてプロフィールに訪れたユーザーに対し、アカウントのテーマや世界観(誰に向けたアカウントなのか)などが伝わりやすくなります。

統一感を持たせるためには、まずはどういったユーザーをターゲットにするのかを決めた上で、ジャンルやテーマを統一します(ナチュラル系、淡色系、モノトーン系など)。

また、写真の彩度や明度、加工の仕方などを揃えることで、まとまりのある洗練された印象を与えることができます。

「初めてプロフィールを訪れたユーザーがどういった印象を受けるか」をイメージしながら、統一感のあるサムネイルになるよう心がけましょう。

まとめ≪RICAFROSH≫

Z世代に絶大な人気を誇る古川優香さんと企業のコラボで生まれたコスメブランドのRICAFROSH。

RICAFROSHのアカウントで表現されているキラキラした世界観は、コスメ好きの女性に「このブランドの商品を手に取ってみたい」と思わせる工夫が散りばめられています。

RICAFROSHのアカウントを参考に、訴求したいターゲットに向けて、統一感のあるサムネイルを作ってみてくださいね。

7. meeth|株式会社meeth

meeth(ミース)は、美肌研究家として活躍しているソンミさんが立ち上げたスキンケアブランドです。

"美肌は最高のジュエリー"をコンセプトに、すべてのアジアの女性を美しくすることを目標とした商品開発を行なっています。

≪meeth≫ Instagram活用事例

meethのInstagram活用事例として注目したいのは、ハッシュタグキャンペーンの実施です。

meethのアカウントでは、「#mybestmeethのハッシュタグを付けて、一番好きなmeeth製品を紹介しよう」というキャンペーンを行なっていました。

このキャンペーンに参加したユーザーの中から、抽選でmeethからプレゼントをもらえるという仕組みです。

参加方法は専用のシートに記入し、ストーリーズとフィードにて投稿するというものでした。

ハッシュタグキャンペーンは「ユーザーに自社のハッシュタグを付けて投稿してもらう」という仕組みであるため、非常にコスパ良く、かつ効率的にUGCを発生させることができるので、多くの企業が実施している施策です。

ですが、ただ自社の商品の写真にハッシュタグを付けて投稿してもらうだけでは、UGCの効果としては少し物足りない感じがしますよね。

その点、meethのキャンペーンではあらかじめ記入用のシートが用意されているので、ユーザーにとっては「何を書けばいいのかが明確で書きやすい」という利点があります。

また、顧客の肌質や製品の好きなところを書いてもらうことで、"いかにも宣伝"感なく、製品の魅力を多くのユーザーにリーチすることができます。

認知度向上や新規フォロワーの獲得といった目的で実施されることも多いハッシュタグキャンペーンですが、meethの事例のように一工夫加えたキャンペーンを行うことで、さらなる集客効果を生み出せるかもしれませんね。

まとめ≪meeth≫

美肌研究科であるソンミさんが、"自分が本当に欲しい商品を作りたい"という強いこだわりから生まれたmeeth。

ソンミさんの熱意に惹かれ、ブランドには多くのコアなファンがいます。

そんなファンが生み出すUGCは、とって付けのUGCとは違った本物の影響力を持ち、さらなるmeethのファンの獲得へと繋がっています。

ファンベースなmeethの経営戦略、およびInstagramの運用方法を、ぜひチェックしてみてくださいね。

8. MEDULLA|株式会社Sparty

MEDULLA(メデュラ)は、株式会社Spartyが運営するパーソナライズ・ヘアケアブランドです。

一人一人の髪質や好みに合わせた日本初のパーソナライズ・ヘアケアサービスで、飽和状態であるヘアケア市場において、自分にぴったりなヘアケアサービスを提供してくれることから近年注目が集まっているブランドです。

≪MEDULLA≫Instagram活用事例

今回MEDULLAのInstagram活用事例としてご紹介するのは、フィード投稿をコンテンツマーケティングとして活用する方法です。

先にリールをコンテンツマーケティングとして活用している事例をお伝えしましたが、同様にユーザーが求めるフィード投稿は「映え」から「読み物」型の投稿へと変化しつつあります。

MEDULLAのフィード投稿では、カラーの持ちをよくする方法や髪の乾かし方など、髪に悩みのある方が特に知りたいと思うであろう情報を考え、そのお悩みを解決するような内容で構成されています。

ヘアケアブランドが直伝するケア方法なので信憑性もあり、かつ見やすいデザインで、ユーザーにとって非常に価値のあるコンテンツとなっています。

特にカルーセル投稿(一つの投稿に複数枚の静止画や動画を組み合わせて投稿する方法)であれば、1投稿あたりのユーザーの滞在時間が長くなる傾向があり、多くのエンゲージメントに結びつきやすくなります。

それに加えて保存やいいねが多いほど、Instagramのアルゴリズムに「良質なコンテンツである」と判断され、フィードの上位や発見タブに優先的に表示されやすくなります。

ユーザーが求めているコンテンツは何か、ということを常に意識した投稿を心がけたいですね。

まとめ≪MEDULLA≫

一人ひとりにあったヘアケア商品を提供する、日本初のパーソナライズヘアケアブランドとして注目を集めているMEDULLA。

フィード投稿を企業のブランディングとして活用するだけでなく、ユーザーが求めている情報を提供するコンテンツマーケティングとしても上手く活用していました。

今回ご紹介した活用事例の他にも、随所にSNSマーケティングの工夫が散りばめられています。
「どんなフィードを投稿すればいいかわからない」、「個人にあわせたパーソナライズ製品を取り扱っている」という場合は、ぜひMEDULLAのアカウントをチェックしてみてくださいね。

9. COLORIS(カラリス)|株式会社ストークメディエーション

COLORIS(カラリス)は、株式会社ストークメディテーションが運営するオーダーメイドのヘアカラーブランドです。

日々忙しく過ごす女性たちの「自分らしくありたい」と願う気持ちを応援し、ヘアカラーを中心とした商品をオンラインで提供しています。

「この時期に美容院に行きづらい」、「美容院の雰囲気が苦手」という方でも、自宅で簡単にサロンのようなオーダーメイドのヘアカラーを楽しめるサービスです。

≪COLORIS≫Instagram活用事例

今回COLORISのInstagram活用事例としてご紹介するのは、ショッピング機能の活用です。

ショッピング機能とは、Instagram上で商品を紹介し、「ショッピングタグ」というタグをつけることでユーザーを自社のECサイトへと誘導する機能です。

ビジネスアカウントであり、有形商品を扱う企業であれば申請後に無料で利用することができますので、マストで利用したい機能といえますね。

このようにショッピングタグをつけることで、「この商品が欲しい」と考えたユーザーがすぐに商品を購入できるウェブサイトに飛ぶことができます。

検索エンジンで商品を一から検索する手間が省け、認知から購入までのシームレスな流れを作ることでエンゲージメント率の向上が見込めます。

COLORISのアカウントでは、投稿毎にショッピングタグを付けているわけではなく、3回に1、2回ほどの頻度となっています。

無料で利用でき、Instagramマーケティングにおいてかかせないショッピングタグですが、付けすぎるとユーザーにわずらわしさを感じさせる可能性がありますので、頻度や投稿内容を考えて利用するようにしましょう。

まとめ≪COLORIS≫

自宅にいながらサロンのようなオーダーメイドのヘアカラーが楽しめることから、近年利用者が増えているCOLORISのInstagram活用事例についてお伝えしました。

ショッピングタグは、商品の認知から購入に至るまでの流れをスムーズにし、特にECにおける消費者の購買行動に大きな影響を与えています。

これからのInstagramマーケティングを行う上で重要な機能であり、有形商品を扱っている企業であれば必ず取り入れたい機能といえます。

COLORISのアカウントでは他にもストーリーズアーカイブやまとめ機能の活用にも力を入れていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

10. MANARA|株式会社ランクアップ

最後にご紹介するのは、株式会社ランクアップが運営するスキンケア・コスメブランドのMANARAです。

「日本一売れているホットクレンジングジェル」と言われる、MANARAの『ホットクレンジングゲル』。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

MANARAは「まだ世の中にない、自分たちが心からほしいと思うもの」を商品開発のモットーに、ホットクレンジングゲルを代表とする商品を数々生み出し、多くの女性に支持されています。

≪MANARA≫Instagram活用事例

MANARAのInstagram活用事例としてご紹介するのは、ストーリーズハイライトの活用です。

ストーリーズハイライトとは、投稿したストーリーズをまとめてプロフィールに表示させることができる機能です。

通常であれば24時間で消えてしまうストーリーですが、ストーリーズハイライトに残しておくことで、ストーリーズを見逃してしまったユーザーにも見てもらうことが可能となります。

MANARAのアカウントでは、商品別にそれぞれの特徴や効果的な使用方法などを、ストーリーズハイライトとしてまとめています。

キャンペーンやイベントについてもストーリーズハイライトにまとめておくことで、フィードの世界観をこわさずに告知することができます。

また、ストーリーズハイライトはプロフィールの上部に表示され、フィード投稿と違い時系列で埋もれてしまうことがないので、特に目立たせたいストーリーズをハイライトに設定するのもオススメです。

初めてアカウントを訪れたユーザーにとって、プロフィールの充実度がフォローするか否かの判断基準となり得ます。
フィード投稿だけでなくストーリーズハイライトも充実させることで、「このアカウントは定期的に更新されていて役に立ちそう」という印象を与えることができるでしょう。

まとめ≪MANARA≫

ホットクレンジングゲルをはじめとして、「自分たちが心から欲しいと思うもの」をモットーに商品を開発・販売し、人気を集めるMANARA。

今回の事例のように商品の効果的な使用方法やキャンペーンの告知など、ストーリーズハイライトを有効に活用することで、新規フォロワーの獲得やコンバージョン率の向上に繋がります。

「ストーリーズハイライトの活用方法がイマイチわからない」「どういったストーリーズが効果的か知りたい」という場合は、MANARAのアカウントをチェックしてみてくださいね。

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